若手にはこういった悩みがあると思います。
きっとそういうことで悩むのは、今働いている会社がこの先もずっと安定だと感じていないからだと思います。
ニュースを見ても赤字決算、終身雇用の終了、ジョブ型雇用の導入などの情報が入ってきて不安になりますよね。
この記事ではキャリアに悩む若手が悩みを解消するために、どうすべきかについて書いていきます。
若手のキャリアの悩み

若手は大なり小なり、以下のような仕事の悩みをもっているのではないでしょうか。
若手の悩み
- 給料があがらない
- 横並びの評価
- 仕事がつまらない
- 下積みが長い
- 成長できない
- 将来が見えない
- 会社の古い慣習
一昔前は大手企業に入れば一生安泰と言われました。
極端にいうと仕事ができなくても解雇されず雇用が保証されていました。
これはまさにローリスクハイリターンです。
しかし今は大手であっても普通に潰れる時代になっています。
業績が悪い企業は雰囲気も暗く、その原因を若手の働きのせいにする人もいます。
しかも、年功序列の給与体系のため、頑張って働いても給与は大して変わりません。
得られるのは上司の評価ぐらいです。
昔はそれでも良かったのです。
長い下積みの後に年功序列で出世すれば、それなりの待遇が保証されていました。
しかし今は、若手時代に安い給料で頑張っても、将来会社がないかもしれません。
急に解雇されてしまうかもしれません。
これではハイリスクローリタンですよね。
こういった事実にみんな気付いていて、それが悩みの原因になっているのです。
悩むのはこの状況を自分自身で変えることができないからです。
どうすれば良いか?

この厳しい状況はまぎれもない現実です。
そして、この状況を受けてどうするかは、各人が自分で決めるしかないのです。
終身雇用が確実に保証されることはない事実を受け入れないといけません。
年功序列で給料があがることも確実ではない事実を受け入れないといけません。
この事実を受け入れたうえでアクションを決める必要があります。
そして、これは各自が自分で決めていくしかないことです。
具体的なアクションの話に入る前に、まずやめるべきことを書きます。
やめるべきこと
- 自分をあわれむこと
- 人のせいにすること
「自分はなんてついていないんだ」とあわれむこと。
その状況を世の中・会社・上司のせいにすることです。
実際はそういう部分もあると思います。
あるとは思いますが、愚痴を言うのは時間がもったいないです。
居酒屋に行って話をすればその日はすっきりするかもしれませんが、翌日からはまた同じ現実が待っています。愚痴では何も変わらないからです。
実際に居酒屋にいって毎回同じ話題を話す人がいます。
それは上司の能力への嘆き、自分が正当に評価されない不満などです。
その人は居酒屋で話すだけなので、本当に何も変わらないです。
ずっと数年間同じような毎日をただ繰り返しています。
冷静に考えると、そんな人生を過ごすのは絶対に嫌だなと思います。
本当に人生を変えたいのであれば、今の状況をまず受け入れたうえで「じゃあこれからどうするか」という具体的なアクションを考えるべきです。
そして考えただけで満足せず、実際の行動に移さなければなりません。
具体的なアクション

具体的なアクションを考える前に、もう一度、不満の原因を振り返ってみましょう。
この中でどうしても我慢できないことは何でしょうか?
一度に全部解決するのは難しいでしょう。
優先順位をつけて、一つずつ対応していきましょう。
- 給料があがらない
- 横並びの評価
- 仕事がつまらない
- 下積みが長い
- 成長できない
- 将来が見えない
- 会社の古い慣習
次に、選んだ我慢できないことは、どうすれば解消できるか考えましょう。
悩んでいるだけでは解決はしません。具体的なアクションに移して、はじめて何かが変わり始めるのです。
一つは今の会社で働き方を変えることです。
例えば、仕事がつまらないのであれば、負荷は増えるものの自分でプロジェクトを立ち上げて自らやりたい仕事を創り出すことも解決策の一つです。
実際、私は自分がやりたいプロジェクトを自ら立ち上げました。上司への説明、仲間集め、予算確保など大変でしたが、やりたい仕事ができること、自分のアクションで仕事内容を変えられたことに満足感を感じています。
その他にも、自ら動けば変えられるものはあるはずです。
下積みが嫌であれば、今の仕事を完璧にこなせるようにして上司に新しい仕事がしたいと話せば良いですし、会社の古い慣習が嫌なのであれば他の若手と一緒にそれを変えるプロジェクトを立ち上げるのも手です。
つまり今の会社にいても、愚痴を言う前にやれることはあると思うのです。
それに今の会社にいるメリットもあります。
隣の芝生は青く見えますが、今の会社にはあなたが築いてきた財産があります。人脈、商品知識などは転職するとリセットされ再構築には時間がかかります。
それでも、今の会社ではどうしても悩みが解消できない場合もあるかと思います。
その場合は、それを解消できる会社に転職することです。
せっかく入った会社から転職することに躊躇する気持ちはよく分かります。
苦労した就活、仲の良い同期、お世話になった先輩を思い出すかもしれません。
でも、もしずっと悩んでいるのであれば、転職活動だけでもスタートしてみても良いかもしれません。
それは転職活動が即、転職になるわけではないからです。
実際に転職するには書類選考、面接、内定と早くても数カ月はかかります。
その過程で転職が悩みを解決する手段となり得るのかを見極めれば良いのです。
実際に動き出すことではじめて分かること、気づくことがあります。
例えば、自己分析をして自分のやりたい仕事が分かったり、選考を通じて自分の市場価値を知りスキルを磨くきっかけになったりします。
転職すべきか迷っている人へ【知っておくべき考え方3選】では転職活動の考え方を書いていますので参考にしてください。
また、転職以外にも、 副業、起業、フリーランスと今の時代には様々な選択肢があります。そういった可能性も一度検討してみるべきだと思います。
「副業なんて誰もやっていないよ」「起業なんてありえない」そう思うかもしれません。しかし、周りの意識が高い人は真剣に考えているかもしれません。
終身雇用がなくなり、いつ今の会社を放り出されるか分からない時代では、複数の選択肢をもっておくことがキャリア面でも精神面でも非常に重要です。
もし万が一、将来リストラになっても副収入があればあせりません。
また、起業も以前のように全財産を投げ打ってするのではなく、ネットを使って低予算で始めることも可能になってきています。
ただ、転職やその他の選択肢もすべて自分の人生に大きく関わる決断なので、判断は慎重にすべきと思います。後悔だけはしないようにして欲しいです。
ただ、ここでもう一度言いたいのが、慎重になるのは決断の部分ということです。
情報収集や関連知識の習得といったまず一歩を踏み出すアクションはすぐにでもした方が良いです。
動き出さないと得られない情報、分からないことがたくさんあります。
いずれにしても、何かしら前に進むアクションをすることをおすすめします。
それが人生を変えるきっかけになるはずです。
まとめ

若手がキャリアに悩むのは当たり前です。
それだけ自分の人生を真剣に考えている表れであり、むしろ良いことだと思います。
しかし、いつまでも一人で悩んでいても辛いだけです。
何に悩んでいるかを明確にして、解決に向けて具体的なアクションをとりましょう。
動き出すと見えてくるものがあります。
私のおすすめは、まずは今の会社で解決できないかを考えることです。今の会社にはいろいろと築いてきたもがあると思うからです。
今の会社では無理な場合は、転職を検討しましょう。また、転職以外の副業、起業、フリーランスが解決策になるかもしれません。
ただし、こういったオプションは慎重に判断すべきですが、情報収集からでもはじめること、つまり何かアクションをとることが悩み解決には大事です。
動き出でして目の前のことに夢中になれば、きっと悩みは少なくなると思います。