事業開発で身につくスキルとは?

こんにちは。

今回は事業開発(ビジネスディベロップメント)で身につくスキルについて書きます。

徐々に一般的になってきたものの、事業開発はまだまだ未知な職種ですよね。

どんなスキルが身につき、今後のキャリアにどの様につながるか疑問をもっている方もいるかと思います。

そこで、そういった方に向けて、事業開発で身につくスキルについて、事業開発歴10年の筆者が解説していきます。

事業開発で身につくスキルとは?

事業開発で身につくスキルは以下の3点です。

  • 事業構想力
  • 営業力(コーディネイトスキル)
  • マーケティング

先に断っておくと、事業開発の定義は極めて曖昧です。

同じ事業開発でも、会社によって実際にやる仕事はバラバラです。

その為ここでは、あくまで私が経験した事業開発の仕事において、身につくスキルの説明になります。

そして、その私が経験した事業開発は「パートナー連携をしながら一緒に事業を興していく業務」です。

では行ってみましょう。

事業開発で身につくスキル①:事業構想力

事業開発で身につく一つ目のスキルは「事業構想力」です。

事業構想力とは、新しいビジネスを企画する力です。

自社とパートナーの双方がもっている技術や人材といったリソースを掛け合わせることで、どういったビジネスが出来るかを構想する力です。

これが弱いとパートナーとの連携協議が前に進みません。

というのも、こういったパートナー連携はかなり多く見られるようになりました。

例えば、各企業のHPを見ると「パートナー」のページをよく見かけます。

一昔前はそんなに無かった記憶があるんですが、近年、急速に増えました。

これは一見良いことの様ですが、負の側面もあります。

企業が「パートナー連携慣れ」しているのです。

つまり、以前であれば「パートナー連携しましょう!」と働き掛ければ興味をもって聞いてくれたのが、今では企業の目が肥えており、その掛け声だけでは話を聞いてくれないのです。

両社での具体的なビジネスプランを描いて相談しないと話が前に進まないと感じています。

こういった背景もあり「事業構想力」は極めて重要です。

日々、パートナー企業とのビジネスプランを考えるなかで、私の事業構想力は磨かれていきました。

社内外のビジネスモデルを調べ、それを参考に立案することを繰り返しているのです。

この様に「事業構想力」は事業開発で必須のスキルですし、日々の仕事を通じてこのスキルが磨かれると考えます。

事業開発で身につくスキル②:営業力(コーディネイトスキル)

事業開発で身につく二つ目のスキルは「営業力」です。

営業と聞いてがっくりきた方もいるかと思います。

営業が嫌なので、別の仕事として事業開発の仕事に興味をもった方もいますよね。

実は私にもそういった面がありました。

大多数がやっている営業という仕事とは違う、少し変わったことをやってみたいという思いが事業開発のキャリアに進む一つのきっかけでもありました。

しかし、実際に事業開発の仕事をやって感じるのは、営業で培ったスキルはとても役立つということです。

例えば、以下のような場面で活きています。

・新しいパートナーにアプローチする際(展示会や人の紹介など、あらゆる手段を使いながらパートナーにコンタクトをする)

・パートナー企業との日々のリレーションシップ(相手の意図を汲み取って、的確な返答を打合せやメールでする。良好な人間関係を築く)

・社内メンバーとの連携(営業、企画、技術、法務など幅広いメンバーとの調整。こういったメンバーとも良好な関係を築きながら自身の案件をドライブする)

いかがでしょうか?

こういったことはソフトスキルであり「ビジネスパーソンなら出来て当たり前でしょ」という方もいますが、私はあなどれないと考えています。

なぜなら、こういった抽象的なスキルこそ磨くのが難しく、それ相応の経験や元々持っているセンスが問われるからです。

ちなみに偉そうに書いている私はそういったセンスはありませんし、苦手な方です。

しかし、営業の経験があったので何とかできているというところでしょうか。

まとめますと営業力(コーディネイト力と言ってもいいかもしれません)は事業開発に必須ですし、仕事をこなすなかで身についていくと思います。

事業開発で身につくスキル③:マーケティング

事業開発で身につく最後のスキルは「マーケティング」です。

これは一つ目の事業構想力とも関連しますが、事業開発では「パートナーと一緒にどんなマーケットをどういう製品やソリューションでどうやって開拓していくか」を描く必要があります。

つまりマーケティングスキルが問われます。

STP(セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)や4Pといったフレームワークを使いながら整理していきます。

私の経験上、こういったフレームワークを使って確認した結果、ユニークな強みが作れていなかったり、戦略に整合性が無かったりすると早晩行き詰まります。

プロトタイプを作るも市場に受け入れられず、全く売れる気配が無いという様なことが起こります。

「パートナとの事業開発」と聞くとカッコいいいですが、売れない事業は辛いです。

・ターゲットに考えている市場は十分な大きさか

・その市場にいるお客さまの課題を解決できるか

・その市場にいる競合に対して勝つことができるか

・価格は適正か

・どのチャネルで販売するのがいいか

こういったことを日々考えています。

このことより事業開発の仕事でマーケティングのスキルは磨かれると考えます。

まとめ

今回は事業開発の仕事で身につくスキルについて解説をしました。

この記事でお分かりの様に、事業開発の仕事は総力戦です。

私も今までのキャリアでビジネスパーソンとして培ってきた自身のスキルや経験を総動員して取り組んでいます。

この記事が何か皆さまの参考になれば幸いです。

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