こんな疑問はないですか?
この記事では、転職での「業界研究」について徹底的に解説します。
実は私も当初は業界研究をあまりしていませんでした。
ぶっちゃけ業界の知識を面接で聞かれることは、ほとんどないからです。
しかし、面接に落ち続けるなかで考えを改め、業界研究をやるようにしました。
すると思わぬ効果があったのです。
この記事では、私の経験をもとに業界研究の必要性とその方法を説明します。
転職での業界研究のやり方

この記事では業界研究のやり方を説明します。
業界研究のメリット
具体的な業界研究のやり方の前に、そのメリット(目的)をおさえましょう。
業界研究のメリット3つ
- 業界が自分の希望に合うかが分かる
- 良い志望動機・自己PRがつくれる
- 自信がついて堂々と面接に臨める
まず、業界研究をすることで、その業界で自分の希望を叶えられるかが分かります。
年収は業界である程度基準が決まっていますし、仕事内容や働き方も似ています。
また、業界を理解することで、面接官に響く志望動機や自己PRをつくれます。
さらには業界への理解は、あなたの自信となり面接に堂々と臨めます。
このように業界研究には多くのメリットがあるのです。
業界の知識自体は面接で聞かれることは少ないものの、業界研究にはこのようにメリットがたくさんあるのでやるべきです。
業界研究のやり方
業界研究は以下のステップで進めます。
- 志望する業界について調べる
- 調べた内容を転職活動に活かす
単に業界を調べて終わりではなく、得た情報を転職活動に活かすことが必要です。
次から具体的なステップを説明します。
①志望する業界について調べる

業界についてしっかりと理解するために、以下の情報を調べましょう。
- 業界の主な企業
- 業界の見通しや課題
一つずつ解説をしていきます。
業界の主な企業
まず業界の主要企業を知ることで、業界の全体像をつかみましょう。
- 業界全体の売上・利益の推移
- どんな企業がいるか
- 各社の売上・利益
- 各社の事業セグメント
こういった情報で業界の全体像をつかむことができます。
業界の見通しや課題
次に、今後の業界の見通しや課題をつかむようにしましょう。
これは、5forces(ファイブフォース)を使うと、分かりやすいです。
ファイブフォースは業界の収益性を分析するフレームワークです。
つまり、その業界が儲かりやすいか、儲かりにくいかが分かるので、業界の見通しと課題も理解できます。
少し手間ですが、作成をおすすめします。
「業界の競争力」
「買い手の交渉力」
「売り手の交渉力」
「新規参入の脅威」
「代替品の脅威」
特に「代替品の脅威」についてはしっかりと確認しておきましょう。
最近、Tech系企業によって、長い歴史をもつ伝統的な業界のビジネスモデルの破壊が起きています。
Tech系は、〇〇Tech、X-Tech分野は転職先としてどうか?も参考にしてください。
例えばAmazonは小売業界を変えましたし、Uberは自動車業界、Airbnbはホテル業界に大きな影響を与えています。
同じ業界の直接的な競合以外にも、どんな会社が脅威となるかを把握しましょう。
おすすめの情報源
業界研究におすすめの情報源は以下です。
- 会社四季報や業界地図といった書籍
- 業界研究をしている書籍・サイト
- 新聞やビジネス雑誌
さすがに全て購入できないので、転職活動中は図書館によく通っていました。
②調べた内容を転職活動に活かす

ここまでで志望する業界について一通り調べられたかと思います。
ここからは調べた情報を転職活動に活かしていきましょう。
業界選びに活かす
本当にこの業界を選んでよいかの判断に活かします。
- 業界の見通しは明るいか
- やりたい仕事ができるか
- 強みを活かすことができるか
業界の売上・利益の推移や、ファイブフォースで業界の見通しはある程度見えているかと思います。
年々規模が縮小している業界や、代替品が出てきてビジネスモデルが破壊された業界は厳しいと言わざるを得ません。
私も衰退産業で働いた経験がありますが、非常に辛かったです。やはり企業にとって売上や利益が増えることは全ての面で大事なのです。
赤字だと、無理なノルマ設定・経費削減・雰囲気の悪い社内・リストラと良いことは何もありません。
業界選びには成長する業界かどうかをしっかりと確認しましょう。
また、個人にとっては「やりたい仕事ができるか」と「自分の強みを活かせられるか」も重要なポイントです。
例えば、B2Cのマーケティングがやりたいのに、B2Bが主流の業界に転職することがないようにしましょう。また、自分の強みが英語力なのに、国内市場がメインの業界にはいかないようにしましょう。
志望動機・自己PRの作成に活かす
業界動向や、業界内の企業情報は志望動機の作成に役立ちます。
なぜなら志望動機では「なぜその業界を選んだのか」「その業界のなかで、なぜその企業を選んだのか」の2つをロジカルに語る必要があるからです。
業界研究で「志望先企業と競合他社の違い」が見え、より面接官に響く志望動機を作ることができます。
次は自己PRです。
まず自己PRとは自分の持っている強みのなかで、企業が求めているものをアピールすることです。
普通に考えると、企業はその企業が抱える課題を解決してくれる人材を求めているはずです。
ですので、業界研究から志望先企業の課題をつかみ、自分がそれを解決できる人材であることをアピールしましょう。
具体的には、業界研究から「業界の課題」を見つけ、その業界の課題から「志望企業の課題」も把握します。そして、志望先の課題解決に役立つ経験、スキルをもっていることを自己PRしましょう。
自信をつける
最後はあなたの自信です。業界研究をしっかりとしたあなたは、やる前と比べて自信をもっていると思います。
もう「業界について聞かれたらどうしよう」「競合について聞かれたらどうしよう」といった悩みはないはずです。
こういった自信が面接官には頼れる人材にうつります。
また実際に業界の知識があることで面接官からの質問にも的確に答えられ、「よく調べているな」といった良い印象を与えることができます。
こちらも参考にしてください
まとめ

今回は業界研究について掘り下げて記事を書きました。
業界研究をしっかりとやったことが、連戦連敗の転職活動から最終的に内定を獲得できた理由の一つだと思っています。
転職活動で上手くいかない方は是非、一度立ち止まって志望先の業界研究をすることをおすすめします。
業界研究によって志望動機や自己PRを改善できると思いますし、そもそも本当にその業界で良いのか判断もつくようになります。
ここまで読んで下さりありがとうございました。この記事が少しでも皆さんの転職活動の参考になれば幸いです。