転職に失敗したら出戻れるか

 
もし転職に失敗したら、前の会社に出戻り転職をすることは可能ですか?
 
やっぱり前の会社の方が良かった。でも今さら出戻りはできないですよね?

転職をしたものの、やはり前職に戻りたい。そんなときは出戻りを検討しますが、出戻り転職って情報がなくて不安ですよね。

この記事ではそんな出戻り転職の疑問について答えていきます。

出戻り転職を検討している人や、これから転職するものの今の会社に戻れる可能性があるか事前に知っておきたい人は是非読んでください。

出戻り転職について知りたい人
出戻り転職についての基礎情報

転職に失敗したら出戻れるか

まず、出戻り転職ができるかですが、会社にもよるものの可能です。

私は出戻り転職をするために会社を辞めた人と、出戻り転職で戻ってきた人の両方を知っているからです。

そして、出戻り転職の数が最近急速に増えている印象です。

以前は出戻り転職というとかなり特殊なイメージでしたが「出戻り転職もだんだんと普通になってきたな」という印象をもっています。

出戻り転職が受け入れられる訳

それでは、なぜ出戻り転職が受け入れられるのでしょうか?

日本では転職は会社への裏切りの悪いイメージがありましたが、最近少しずつ変わってきているようです。

企業側のメリット

そして、出戻り転職には企業側にもメリットがあるんですよね。

企業側のメリット

  • 即戦力として期待できる
  • 入社後のミスマッチがない

即戦力として期待できる

以前その会社で働いていたので、その人の仕事振りを企業は良く知っています。

仕事ができるかどうか分かっているので、安心して再雇用できます。

社内人脈も豊富ですし、商品の知識、社内システムの使い方にも精通しており、本当の意味で即戦力として期待できます。

入社後のミスマッチがない

また、一度辞めた後に改めて戻ってきたということは、その人が自社を再評価していると考えられます。

その会社の良いところ、悪いところを理解したうえで戻ってきているので、ミスマッチはかなり少ないと言えます。

入社後 「こんなはずじゃなかった」 となるリスクは、通常の転職者と比べるとかなり低いと言えるでしょう。

企業側のリスク

ただし、企業側にもリスクはあります。

それは出戻り転職を快く思わない社員から不満が出ることです。

どんなに評判が良い人でも社内で合わない人というのはいます。

そのため出戻りを快く思わない社員が一定数おり、不満が出るリスクがあることを企業側は認識しておく必要があります。

出戻り転職のメリット・デメリット

出戻り転職ができることは分かったと思いますが、ここで転職者側のメリット・デメリットを見ていきましょう。

転職者のメリット

出戻り転職の転職者のメリットは主に以下の3点です。

  • 転職活動が短期間で終わる
  • 社内に精通している
  • ミスマッチが少ない

転職活動が短期間で終わる

私の周囲の出戻り転職はすべて以前の上司や同僚から誘われたというものです。

近況を連絡する中で、今の会社でうまくいっていないという話をした際に「だったら戻ってきたら?」という展開です。

普通の転職であれば、書類選考、筆記試験、面接と結構な時間がかかりますが、出戻り転職の場合は短期間で転職活動が終わります。

面接すらないケースもあったと聞いています。

社内に精通している

また、社内の人脈、商品の知識、社内システムの使い方などにも精通しており、即戦力として活躍することができます。

入社後キャッチアップするのに必要な時間が短縮できるのは転職者側の負担も少なくて良いですよね。

ミスマッチが少ない

更には、その会社の良いところ・悪いところを理解したうえで戻っているので、ミスマッチが少ないです。

他社も経験しているので、多少嫌なことがあっても比較をして「まだましか」と折り合いをつけられます。

転職者のデメリット

一方、転職者のデメリットは下記の2点です。

デメリット

  • こころよく思わない人がいる
  • 出世ができない可能性がある

こころよく思わない人がいる

もちろん、皆が出戻り転職を歓迎してくれる訳ではありません。

ある程度は、陰でいろいろ言われたり、噂になったりすることは覚悟しましょう。

出世ができない可能性がある

また会社によっては、一度辞めていることよって、周囲より出世が遅れたり出世できない可能性もあったりすることを理解しましょう。

こういったリスクを理解したうえで出戻り転職を判断する必要があります。

ちなみに私の周囲の出戻り転職者は、今のところ全員が再度離職することなく働いています。

やはりある程度覚悟して戻っているだけに、再び辞める人は少ないのだと思います。

出戻り転職ができる条件

ではメリット、デメリットが分かったところで、どういう人は出戻り転職ができるかを見ていきましょう。

出戻り転職ができる人の条件

  • 円満退社をしている
  • 即戦力となれる
  • 上司と良好な関係を継続している

円満退社をしている

まず、出戻り転職ができる人は円満退職をしている人です。

退職する際に何かトラブルを起こしていると、出戻りは難しいかと思います。

きちんと引継ぎをしており、企業との間で感情的なしこりがないことが最低条件となります。

即戦力となれる

また、即戦力となれることが必須です。

前回の勤務時に成果を上げており、信頼を得ていた人だけが出戻りが可能です。

上司と良好な関係を継続している

上司と良好な関係にあることも重要です。

私の周囲の出戻り転職の全てが元上司や同僚からの誘いでした。

つまり一般公募などで選考を受けたのではなく、直接誘いを受けているのです。

上司や同僚と継続的に連絡を取り関係をキープしていたということです。

出戻り転職の仕方

前述の通り、元上司や同僚からの誘いが出戻り転職の主流です。

一般公募で普通に面接を受けるのであれば、他のライバルと同じ土俵で競うことになるので内定が得られる可能性はあがりません。

元上司や同僚の人脈を使った別ルートでアプローチすることで、内定獲得の確率がぐっとあがるのです。

出戻り転職でコンタクトすべき人は以下のような人物です。

出戻り転職で連絡すべき人物

  • 役職者で社内の人事に影響力をもっている
  • あなたの働きぶりを知っており評価してくれていた

出戻り転職を考えている人は、前職に頼れる人がいるか思い浮かべてみましょう。

その人とは今でも連絡が取れる仲でしょうか?

いざとなったときに連絡するには、退職後も継続的に関係をキープしている必要があります。

「この人は」と思う人物とはメールをしたり、SNSでつながったりして関係を完全に切らさないようにしましょう。

また、自分の年次があがってくると、同期や後輩も頼るべき伝手となります。

後輩だからと偉そうにするのではなく、尊敬をしてもらえるように振る舞い良好な関係を築いていくことが大事です。

まとめ

今回は出戻り転職について書きました。

最近、出戻り転職が増えているのは、企業・転職者ともにメリットがあるからです。

ただし、出戻り転職をするためには、人脈が重要です。

もう辞めるのだからどうでも良いという考えではなく、引継ぎをしっかりする必要がありますし、前職の上司や同僚との関係も継続的に保っておくべきであることが分かります。

今後、ますます人材市場の流動性はあがっていくことが予測されます。

そんな時代はどの人脈が自分の役に立つか分かりません。

打算的なのは好きではありませんが、会社を辞めていく人の連絡先は必ず聞いておき、自分が会社を辞めるときも連絡先を交換しておくようにしましょう。

そうすることで、連絡が取りたいと思ったときに、スムーズにコンタクトできます。

この記事が少しでも皆さんの転職活動の参考になれば幸いです。

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