この記事では「転職というオプションは働くうえで心の支えになる」という話について書いていきます。
今の仕事で辛い思いをしている人もたくさんいると思います。仕事内容、人間関係、給与面など悩みは尽きないですよね。
そんななか、いざとなったら転職できるという考えがあるだけで、気持ちの持ちようが大きく変わると思うのです。
もちろん一般に言われるように「逃げの転職」を繰り返すと、ますます悪い状況になっていく可能性もあり、転職は慎重に判断しないといけません。
人生の多くの時間を使う仕事が変わると人生が変わってしまいます。
しかし、転職という選択肢は持っておくべきだという持論を書いていきます。
転職は心の支えになるという話

転職が心の支えになると思う理由は以下の2つです。
- 自分の人生をコントロールできないのは辛いから
- 明日はもっと良くなるという希望がないと辛いから
それぞれ説明をしていきます。
自分の人生をコントロールできないのは辛いから

会社員として働いていると自分でコントロールできないことがたくさんあります。
つまり自分で選ぶ権利がないことです。
- 働く時間
- 働く場所
- 仕事の内容
- 一緒に働く人
このなかで自分で選べるものがいくつあるでしょうか?
会社によってはフルフレックスで自由に働く時間を決められるかもしれません。
また、最近はオンライン環境の整備で転勤が無くなる会社も出てきています。
ジョブ型雇用で職務内容が明確になっている会社もあるかと思います。
しかし、まだまだ大半の日本の会社では、残念ながらこれらについて従業員の側で決めることはできないのが現状かと思います。
つまり働く時間は家庭の都合に合わせてもらえない。働く場所もいつ転勤になるか分からない。仕事内容も人事異動で何をするか分からない。一緒に働く人はもちろん選べないというのが現実かと思います。
このように自分で何もかもコントロールできないのは辛いですよね。
会社員である以上、ある程度は受け入れてやっていくしかないと分かりつつも、どうしても譲れないことが出た場合はどうするかという悩みがあります。
従業員に優しい会社であれば話し合って解決することもできますが、それもそのときの上司次第であったりと属人的なところもあるのではないでしょうか。
もう一生この会社と添い遂げるから、どんな指示にも迷わずついていくと腹が決まっていれば悩まないかもしれませんが、今の若手でそういった考えの方は少数派だと思っています。
そんな状況のなかで、オプションがあれば、心が穏やかになると思うのです。
つまり、どうしても受け入れられないことが発生したら転職できるという考えです。
この選択があるだけで、全くコントロールできていない状況から、少しでも自分の人生をコントロールできるようになります。
明日はもっと良くなるという希望がないと辛いから

やはり人間、希望がないと辛いと思うんです。希望がないと一気に日々の張り合いがなくなり、全力で頑張ることができません。
いわゆるベテランと呼ばれる会社員にたまにいるモチベーションの低い仕事は、この希望がない状態から来ていると思っています。
つまり、今の会社である程度自分の行く末が見えてしまい、出世ややりたい仕事もできなさそうだと悟っているのです。そして周囲からも期待も頼りにもされない状態です。
そうなると、もはや頑張る理由もなく、当然やる気もなくなってしまいます。
そんなときに、転職というカードが使えれば、また話が変わると思っています。
今の組織で必要とされなくても、どこかで自分のもっている経験やスキルを必要としてくれれば、そこでまた頑張ろうと思えます。
もちろん転職だけが解決策ではありません。自分でビジネスを始めても良いと思いますし、仕事は割り切ってプライベートを充実させるのも良い考えです。
しかし、転職という手段も一つもっておくと、希望をもてると思うのです。
そのためには、準備をしておくことが必要です。
本当にピンチになったときに慌てて動き出して間に合えばいいのですが、目の前のチャンスを逃してしまう可能性もあります。
日頃から情報収集をして自分の転職市場での市場価値を把握しておき、その市場価値をキープもしくはアップできるようにスキルを磨いていくアプローチが必要です。
こうしておくと、いざとなったときに、輝ける場所にスムーズに移ることができる確度が高まると考えています。
転職市場での市場価値については、転職市場での市場価値とは?も参考にしてください。
ただし安易に転職をしてはいけない

ただし、冒頭でも書いたように、辛いことがあれば転職をするという姿勢ではいけないとも思っています。
これは非常にバランスが難しいと思っています。
転職は心の支えになる一方で、過度に転職に期待してはいけないのです。
あくまで転職は自分の目的を達成するための一つの手段に過ぎないと割り切って考えておく必要があります。
例えば、今の会社が求める働き方と、自分の希望する働き方が合わなくなったときに、あくまでそれを解決する一つの手段が転職なのです。
今の会社と話し合って解決するという手段もありますし、極端に言えばフリーランスになるという手段もあります。
転職すれば万事解決ではなく、あくまで自分の望みをかなえるための、一つの方法であることを理解して、必要であれば使うというスタンスが望ましいです。
まとめ

この記事では転職というカードをもっておくことは、心の支えになるという考えについて説明をしました。
いざとなったときに転職できるということは、自分の人生をコントロールする術でもありますし、希望をもつことにもつながると考えています。
ただし、転職は万能なわけでは決してなく、あくまで一つの手段として割り切って考えておく、この距離感が大事だと思っています。
このブログでは転職に関する考え方やノウハウについても発信しているので、もし興味があれば他の記事も読んでもらえればと思います。