若手の頃はいつ仕事ができるようになるか先が見えず不安ですよね。
同期など人と比べてしまい、あせることもあるかと思います。
しかしギブアップするには、はやいかもしれません。
なぜなら急に成長することがあるからです。
私も新人時代、毎日怒られてばかりのダメダメ営業マンから、時間はかかりましたが表彰されるまでになりました。
この記事では、仕事でどのように成長していくか、キャリアの成長曲線について掘り下げていきます。
成長曲線とは?

成長曲線という言葉を聞いたことがあると思います。

成長曲線とは、この図のように長い停滞期の後に急に伸びるというものです。
勉強や運動でこういった経験はないですか?
辛いのは初めに長い間続く停滞期です。
図の「期待する成長」の様に、自分の感覚では努力した分だけ伸びると思っていても、初めはなかなか成果に現れないのです。
しかし日々努力を積み重ねることで、見えないところで着実に力はついていて、ある時点で急激に成果が伸びるのです。
これが分かっていないと「自分には向いていなかった」「才能がなかった」と思って、途中でやめてしまいます。
もうすぐで長い長い停滞期を超え、伸びるかもしれなかったのにです。
これは仕事にも当てはまります。
例えば、新入社員はなかなか仕事がうまくできずに苦しみます。
頑張っても成果が出ず、上司や先輩から怒られることもあるでしょう。
本人も「こんなはずじゃなかった」とあせってきます。
程度の差こそあれ、みんなが通る道です。
しかし長い停滞期を抜ければ、大きく成長して成果をあげられるようになります。
停滞期を乗り越える方法

では停滞期を乗り越えて成長の波に乗るにはどうすればいいでしょうか?
まず重要なのは、この成長曲線を理解することです。
そして成長期が来ることを信じて、今は成果が出なくてもあきらめずに、日々の努力を続けることです。
ここに裏技は無く、このような地味な努力の積み重ねあるのみです。
もちろん効率的に努力をする必要があります。社会人の学び方については、転職につながるスキルアップの方法【アウトプットで学びを加速】を参考にしてください。
重要なのは、成果を上げている人は少なからず努力をしているという事実です。
なかには早く結果を出す人もいると思います。
そういった人と比べて「やっぱり自分は向いていないな」と思うかもしれません。
しかし、そういった人は陰で人よりも努力をしている可能性があります。
飲み込みの遅い早いはあるものの努力は必須なのです。
努力を継続させる方法は、社会人が勉強を継続出来る方法を参考にしてください。
停滞期突破の例

成長曲線を理解する為に新人の営業を例に見てみましょう。
新人はどういった状態でしょうか?
新人営業
ビジネスマナーが不安
仕事の進め方が不明
社内外の人脈がない
製品知識がない
まずビジネスマナーが分かっていないので、仕草がぎこちなく、敬語もうまく話せずに変な言葉づかいになります。
仕事の進め方も分かっておらず、非効率なやり方をしています。
お客さまどころか社内人脈もなく社内の協力が得られません。
製品知識もないのでお客さまの質問に的確に答えられません。
こういった状態だと日々失敗ばかりで、当然営業成績もついてきません。
しかし、努力を続けることで、こういった能力が改善していきます。
ビジネスマナーは先輩の指導を通じて身についてきますし、仕事のやり方も分かってきます。社内外の人脈も増え、製品のことも分かってきます。
営業は総合力なので、もちろんすぐに営業成績が上がるわけではありません。
ここが最も苦しいのです。努力しているのに成果が出ないからです。
もう辞めてしまおうと思うかもしれません。
しかし努力を継続することで能力は着実に伸びており、最終的にある時点で停滞期を超えて成長期に入り、実際の営業成績も出るようになるのです。
成長期の後に

ただし、いつまでも成長は続きません。
いずれ成長は遅くなり、成熟期に入ります。
成熟期では新鮮なことが無くなり、仕事の面白さが減ってきます。
やはり仕事が面白いのは、できるかできないか分からないなか、新しいことを覚え成長していく過程なのです。
私はここが大きな分かれ目だと考えています。
ある人は学びをやめて、今のスキルでできる仕事を淡々とこなすでしょう。
しかし意欲のある人は、そこから新しいことを学び始め、再び停滞期を経験した後に成長期に入るのです。
営業の例であれば、新しい商材を覚えたり、営業企画など新たな領域に挑戦することが考えられます。
新しい学びを始めることで、再び成長できるのです。
まとめ

本記事では成長曲線について解説しました。
なかなか結果が出ずに苦しんでいる方も多いと思います。
そんなときは、いつか成長期が訪れることを信じて頑張りましょう。
結果を出している人は多かれ少なかれ努力をしています。
また、成熟期に入った人については、そこで安泰せずに新しい学びを始めましょう。
この記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。