こんな悩みはありませんか?
私も自分に確固たるキャリアプランがないことに不安を感じていました。
だって目指すゴールが見えないと日々の仕事も頑張れないですよね。
しかし今では「キャリアプランはなくても問題ない」と考えています。
この考えに至った理由を説明していきます。
キャリアプランがない方、必見の記事です。
キャリアプランは思い浮かばないもの

まず、キャリアプランが思い浮かばないのは、いたって普通のことです。
試しに「将来の目標」や「やりたいこと」を周りに聞いてみてください。
おそらく非常にあやふやな答えしか返ってこないと思っています。
明確なキャリアプランをもっている人の方が少ないのです。
そして、そもそもキャリアプランをすぐに決める必要すらないと考えています。
なぜならキャリアプランは決めようと思って、決まるものではないからです。
キャリアプランとは?
キャリアプランとはそもそも何でしょうか?
キャリアプランは、職業人生において理想的な姿や目標を設定して、そこに到達するために今後どういった経歴を積み重ねるかという中長期の計画。
このように、キャリアプランとは、簡単に言うと「仕事における将来の目標と、そこに至るプロセス」のことです。
ここから分かるのは、キャリアプランを決めるには、まず将来の目標を決める必要があるということです。
将来の目標を決めることで、そこに至る道を具体的に考えることができます。
将来の目標を決めるのが難しい
しかし、将来の目標を決めるのは難しいです。
その理由は以下の通りです。
- 将来の予測ができない
- 何が天職か分からない
将来の予測ができない
終身雇用が前提の時代は、簡単に将来の目標を決められたかもしれません。
今働いている会社で偉くなることを目指せば良かったのです。
例えば、35歳で係長、40歳で課長、50歳で部長、55歳で事業部長のような目標です。
しかし今となっては終身雇用はもはや確約されておらず、VUCAと言われるように将来の予測が困難な時代です。
V:Volatility(変動性)、U:Uncertainty(不確実性)、C:Complexity(複雑性)、A:Ambiguity(曖昧性)
今働いている部署や会社自体が無くなる可能性だってあります。
本業だけでは食べられず、副業が当たり前な世の中になるかもしれません。
何が天職か分からない
理想的な仕事。つまり天職は「得意なこと」と「やりたいこと」の両方を満たしていると考えています。
得意なことでないとあなたの価値を提供できませんし、やりたいことでないと続かないと思うからです。
仕事の将来目標を立てるには、まず、そういった天職を見つける必要があります。
天職が見つかってはじめて、その仕事で目指すべき目標が見えてくるからです。
しかし、そんな天職はなかなか見つかりません。
まず、得意な仕事は、実際にやってみないと分からないものです。
様々な仕事を経験して、ようやく自分の強みが徐々に分かってきます。
特に若手は経験した仕事が少ない為、どの仕事が得意かまだ分かりません。
また、やりたいことも同じです。
就活のときは憧れやイメージで仕事を選ぶ人も多いと思います。
しかし実際にその仕事をやってみるとギャップを感じることもあるでしょう。
仕事を実際に経験してみることで、楽しい、楽しくないが分かり、本当にやりたいことが見えてくるのです。
ちなみに仕事が本格的に面白くなるのは30代からとも言われます。
仕事の実力がついて、人脈もできて、判断を任される立場になって、仕事が面白くなってくるのです。
このように当初は面白くなかった仕事も経験を重ねると面白い仕事に変わることもあります。
ですので、天職はすぐには見つからず時間がかかるのです。
そして、いったん天職が見つかったとしても、変わる可能性もあります。
世の中の環境はどんどん変わっていきます。すると、それに合わせて私たちの価値観や、やりたいことも変わるはずです。
このように天職はなかなか見つからないですし、見つかってもまた変わる可能性だってあります。
ですので、明確なキャリアプランをもつことは難しいと言わざるを得ないのです。
今やるべきこと

ではどうすれば良いのでしょうか?
私は明確なキャリアプランはすぐにもつ必要はないものの、自分にとって天職と呼べる仕事は探し続けるべきだと思っています。
そして時代に合わせて柔軟に変化させていくべきです。
それは、単にお金を稼ぐ手段としてだけではなく、毎日仕事に行くのが楽しみで、仕事を通じて、新たな学びや成長が得られるようにしたいからです。
ここからは、そんな天職を見つけるために、今やるべきことを書いていきます。
具体的なアクションを2つ提示します。
- 色んな仕事を積極的に経験する
- 人のキャリアを参考にする
色んな仕事を積極的に経験する
自分の強みややりたいことは、経験してみないとなかなか分かってきません。
ですので、私のアドバイスは、できるだけ色んな経験をすることです。
- プロジェクトがあれば立候補する
- 国内・海外出張には積極的に行く
- 社内だけでなく社外とも交流する
こういったことは、大きなリスクなくできるはずです。
自分の仕事への視野を広げるために、行動していきましょう。
また、社内での異動や、転職という選択肢も考えるべきです。
これはガラッと環境が変わるので慎重に検討すべきですが、逆に言うと全く新しい経験を積めるチャンスでもあります。
新しい業界や職種を経験し、新しい人と働くことで得るものは大きいでしょう。
こういった経験を積み重ねるなかで、徐々に「自分の得意なこと」「自分のやりたいこと」が見えてきます。
ただ漫然と与えられた仕事をこなすのではなく、何が自分にとって天職になるかを意識して探し続けましょう。
人のキャリアを参考にする
人のキャリアも参考にしていきましょう。
人のキャリアを調べて参考にすることで、自分では気づかなかった新たな可能性に気づくことができるからです。
- 同じ会社の上司や先輩
- 友人・知人
- ネットやSNS
- 書籍
こういったソースで情報収集をしましょう。
まず、同じ会社の上司や先輩は未来のあなたの姿とも言えます。今の会社ではどういった仕事が経験できるか、どんなキャリアを積むことができるかは、社内の人を見ればわかります。
また、友人、知人のキャリアも参考になります。特に異業種や異職種で働いている知り合いがいれば内情を聞いてみるのも手です。リアルな実態が分かります。
最近はネットやSNSでも仕事やキャリアについて発信している人がたくさんいます。どんな仕事をして、どんなライフスタイルを送っているか。満足していそうか、不満を抱えているかを見てみましょう。
また書籍でもキャリアの考え方や、人のキャリアを知ることができます。私のおすすめをいくつか紹介させてもらいます。
①LIFE SHIFT(ライフ・シフト) リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著。東洋経済新報社。2016年。
これからの時代の生き方・働き方を考えるうえで外せない本だと思います。内容は盛り沢山なのですが、最も面白かったのは、働き方のケーススタディです。
これまでの大学を出た後は定年まで一社に勤めるという働き方ではなく、フリーランスや起業、学びなどを挟みながらキャリア形成する生き方は、今後の自分のキャリアを想像するうえで非常に参考になります。
②ワーク・シフト リンダ・グラットン著。プレジデント社。2012年。
こちらも同じくリンダ・グラットンの本です。2012年の本ですが、2020年現在、ここに書かれている未来の話が現実になってきていると感じています。
本書でもケーススタディがあり、将来の働き方について参考になる他、今後はスペシャリストが求められるとの考察もあり、職種選びについて考えさせられる内容です。
③35歳までに読むキャリア(しごとえらび)の教科書 就・転職の絶対原則を知る 渡邉正裕著。筑摩書房。2010年。
この本は愛読しました。著名人ではなく一般的なビジネスパーソンの実際のキャリアが書かれているので、自分事として読めます。
普通のビジネスパーソンが、どういったことに悩み、どんな決断をしていったかを知ることができるので、自分の今の状況と重ね合わせ読むことができます。
このように様々なソースから自分のキャリアの参考となる情報を入手しましょう。
まとめ

この記事ではキャリアプランがないことで悩んでいる方に対して「キャリアプランはなくても問題ない」ということを伝えました。
私も何を自分の一生の仕事にすべきか悩んでいましたが、悩んでも見つからないことが分かり、開き直って、日々チャレンジをしながら天職を探してきました。
そして今やっている事業開発の仕事は天職になるとも感じています。
しかしまた、きっと新たなチャレンジをしたいと思うでしょう。そのときは身軽に挑戦をしていきたいと思っています。
この記事が少しでも皆さんのキャリアを考えるうえで参考になれば幸いです。
ちなみに私の今までのキャリアは、転職で人生が変わった話【体験談】に書いていますので参考にしてください。