こんな疑問はないでしょうか?
大企業から大企業への転職にはメリットだけでなくデメリットもあります。
そのデメリットは、転職前に知っておかないと後悔するかもしれません。
この記事では、自身の経験からデメリットとその対策を解説していきます。
大企業から大企業への転職のメリット

まずはメリットから見ていきましょう。
メリットは「大企業と大企業は似ている点が多く適応しやすい」ことです。
大企業とベンチャー、中小企業、外資系企業では労働条件、働いている人のタイプ、仕事の進め方が大きく異なるのは予想がつくかと思います。
それと比べて、大企業と大企業は比較的似ており負担が少ない傾向にあります。
入ってみて「あまりの違いに愕然とする」という経験も少ないでしょう。
大企業というものを知っている分、ミスマッチが起こる可能性が低いのです。
大企業から大企業への転職のメリットは主に下記の3点です。
メリット
- 労働条件が似ている
- 働いている人が似ている
- 仕事の進め方が似ている
それでは一つずつ解説していきます。
①労働条件が似ている
ジョブ型雇用などでこれから大きく変わる可能性が高いですが、大企業にはまだ年功序列・終身雇用が残っている企業が多くあります。
大企業ならではの給与・福利厚生にひかれている人にとっては、大企業から大企業は安心です。
②働いている人が似ている
もちろん大企業なので従業員が多く、その分いろいろな人がいます。
優秀な人もいれば、そうでない人もいます。
モチベーションが高い人もいれば、ぶら下がっていて働かない人もいます。
ただ大企業の人はやはり似ています。
新卒の就活で選別され、その後も社内で指導を受けてきているので、仕事レベルの平均値は高いと言えるでしょう。
また、大企業で仕事をするなかで従業員のマインドも似てきます。
典型的なのは、安定志向、リスクを取らない、仕事はそつなくこなす、指示待ち、調和を重んじるなどです。
このように大企業から大企業への転職では、働いている人が似ていることも、ある意味安心な点かと思います。
③仕事の進め方が似ている
これも容易に想像できるかと思います。
大企業には典型的な仕事の進め方というものがあります。
事前に根回しする、上司の発言は絶対、大人数の会議で合意形成を取る、リスクを減らすために時間をかけるなどです。
これらには良い点と悪い点がありますが、大きな会社を上手く回すためにできてきた文化・仕組みなのです。
もともと大企業で働いた経験がある人は、こういった仕事の進め方に慣れているのでカルチャーショックも少ないでしょう。
大企業の仕事のやり方は、大企業に転職したけどついていけないも参考にしてください。
大企業から大企業への転職のデメリットと対策

大企業から大企業への転職のメリットとして、適応しやすい点があることは分かってもらえたかと思います。
次は注意すべきデメリットを見ていきましょう。
「入ってみたらこんな落とし穴があった」とならないよう事前に把握してください。
そのリスクを知ったうえで覚悟を決めて転職することが必要かと思います。
デメリット
- 出世ができない可能性がある
- 社風が合わない可能性がある
- 退職理由を聞かれる可能性がある
「意外といろんなデメリットがあるな」と感じられたかもしれません。
ここでも一つずつ解説をしていきますね。
①出世ができない可能性がある
これは結構大きな問題ですよね。
大企業はやはり新卒採用の社員が大半です。
そして出世も新卒採用の方がはやい会社が多いのが実態です。
まず新卒採用者は、社内人脈があり、その会社での仕事の進め方がよく分かっています。また、商品知識も長年担当しておりよく知っています。
このように中途採用者と比較し、その会社で成果が出やすい状況にあるのです。
もう一つは、人事面でも新卒採用者を優遇している会社もあるということです。
中途採用者のそういった心配に配慮して、採用ホームページでのQ&Aなどに「当社では新卒採用と中途採用での昇進に差はなく実力主義です」という記載をしている企業もあるぐらいです。
こういったところからも、中途採用者の出世が遅いのは一般的な話であることが見受けられるかと思います。
やはり将来は出世がしたいという方へのアドバイスは下記の2点です。
- 事前に中途採用者は出世で不利なのかを企業に確認しましょう。その会社の幹部の新卒採用者と中途採用者の比率を聞くなどで実態が分かります。
- 入社後、頑張って働きましょう。積極的に社内の人脈を作り、商品を勉強しましょう。そして何より仕事の成果をあげましょう。
出世をするためには、できるだけはやく会社に馴染み成果をあげる必要があります。転職では無用なプライドを捨てるべき理由も参考にしてください。
②社風が合わない可能性がある
大企業から大企業への転職のメリットとして適応しやすいと解説をしました。
しかし同じ大企業でも社風が合わない可能性はあります。
あえて言うと、大企業だからこそ、独特の文化をつくっている会社もあります。
その会社特有の礼儀作法、社内用語などもあり馴染めない可能性もあります。
これに関してのアドバイスは「はじめはとけ込む努力をすべき」というものです。
中途採用者を受け入れる側も、自社に馴染んでくれるか心配をしています。
そして、今までいろんな中途採用者を見ているなかで、中途採用者が戸惑うポイントもある程度分かっているはずです。
そこで見られているのは「それでも何とかとけ込もうと努力してくれているか」という姿勢です。
人間やはり頑張っている人というのは応援したいものです。そういった前向きな姿勢を見せれば周囲にあなたの味方がきっと現れると思います。
大企業の人間関係は、大企業の人間関係は希薄?【自分の時間をつくるには】も参考にしてください。
③退職理由を聞かれる可能性がある
大企業にはまだまだ定年まで勤めるという考えがあります。
そんな中、大企業をやめて転職してきた社員は「なぜ辞めて当社に転職してきたのですか?」という質問を頻繁に受ける可能性があります。
それだけなら良いのですが、いろんな噂をされる可能性もあります。
あくまで可能性ですが、そういった事態に直面することもあるかもしれません。
これについては過度に気にしないことかと思います。
時間がたって馴染んでいけばそういったことを聞かれることも減るでしょう。
まとめ

今回は、大企業から大企業への転職についてみてきました。
大企業から大企業への転職にもメリット・デメリットがそれぞれあることが分かっていただけたかと思います。
デメリットについては事前に理解したうえで、極力減らす努力をしましょう。
そして、最後は覚悟して、悪い事態に直面しても動じないようにしましょう。
転職で最も大事なのは「転職によって何を変えたいか」を明確にすることです。
是非、転職によって得られるものとデメリットを比較して、転職するか大きな視点で判断をするようにしてください。
なぜこういうことを書くかというと、人間は時に目の前のメリットもしくはデメリットしか見えなくなることがあるからです。
転職先が一点の曇りもなくすごく良い会社に思える人もいれば、内定をもらった後で嫌な点を見つけてしまい悩んでいる人もいると思います。
そんな時は、目の前のメリットやデメリットに過度にとらわれるのではなく、一度冷静になりメリット・デメリットを比べて、転職するかどうかの判断をしましょう。
とにかく後悔だけはないようにして欲しいと思っています。
転職すべきか迷っている方は、転職すべきか迷っている人へ【知っておくべき考え方3選】も参考にしてください。