こんな疑問に答えていきます。
転職理由と志望動機ってそもそも意味が似ていて違いがよく分からないですよね。
しかし面接について調べていくと転職理由と志望動機の一貫性が大切と目にします。
そこでこの記事では、転職理由と志望動機について徹底解説をします。
これから面接がある方は、是非この記事で明確にしてください。
この記事で分かること
- 転職理由と志望動機の違い
- 転職理由と志望動機の一貫性のとり方
それではいってみましょう!
転職理由と志望動機の一貫性とは?

この記事では転職理由と志望動機の一貫性について説明をします。
一貫性とはつまり転職理由と志望動機に矛盾がなく考えの筋が通っていることです。
まず、転職理由と志望動機を簡単に説明すると以下の通りです。
- 転職理由:今の会社から転職したい理由
- 志望動機:その会社を志望している動機
違いが分かりますかね?
普通は転職理由を満たすことができる会社を志望するのが自然なので、この2つに矛盾があると面接官は違和感を感じます。
それぞれ説明した後に「本当に転職したい理由は別にあるのではないか?」「当社を志望しているのは別の理由ではないか」と思われる可能性があります。
今回の記事で、転職理由と志望動機をしっかりと整理したうえで一貫性をとり、そういったことがないようにしていきましょう。
転職理由と志望動機の違い

ここでは転職理由と志望動機の違いについて、もう一度整理しておきましょう。
転職理由とは?
まずは転職理由から説明をします。
転職理由とは、今勤めている会社から他の会社に転職しようと考えている理由のことです。転職理由では、なぜ転職したいと思っているかを語ります。
転職理由には以下のような例があります。
- やりたい仕事ができないから
- スキルアップができないから
- 人間関係が良くないから
- 給与に不満があるから
- 転勤をしたくないから
こういった今の会社に対する「何かしらの不満」が転職理由となります。
転職理由はともすればネガティブな内容が多いですが、面接官への言い方は工夫が必要です。そちらについては、転職理由のつくり方を参考にしてください。
志望動機とは?
次は志望動機です。
志望動機は、その会社を志望する動機です。日本には200万社以上の企業がありますが、その中からなぜその企業を志望しているかです。
志望動機では、他社ではなく、その企業に入りたい理由を語る必要があるのです。
転職理由と志望動機の違い
今までの説明で転職理由と志望動機の違いは分かってもらえたでしょうか?
転職理由は、今勤めている会社から他の会社に転職しようと考えている理由なので、それを満たす企業は複数あるのが普通だと思います。
例えば、転職理由が「やりたい仕事ができないから」だったとして、そのやりたい仕事がデジタルマーケティングだとします。
デジタルマーケティングができる会社は1社だけではなく複数あります。
ですので、転職理由の時点では、まだ1社に絞り込まれていないのです。
しかし志望動機は違います。その会社に入りたい動機なので、その企業1社に絞り込まれています。
つまり、転職理由を満たす数ある企業のなかで、なぜその企業を選んで志望しているかを語るのが志望動機なのです。
先程の例で言うと、デジタルマーケティングができる会社は多数あるものの、デジタルマーケティングに取り組んでいる会社の中でも特に先進的なプロダクトを持っているので、その会社に入りたいというのが志望動機になるのです。
転職理由と志望動機の一貫性のとり方

転職理由と志望動機の違いが分かったところで、一貫性の話をしていきます。
なぜ転職理由と志望動機には一貫性が必要か?
転職理由と志望動機に一貫性が必要なのは、その2つには論理的に筋が通っているべきだからです。
例えば、転職理由は「会社の将来性に不安を感じたから」と説明した人が、志望動機を単に「やりたい仕事ができるから」といった主旨で話すと一貫性がありません。
きっと面接官は「会社の将来性に不安を感じていた話はどこにいったのだろう。それが転職理由なら、次は将来性のある会社を選ぶはず。当社への志望動機は、将来性ではなく単にやりたい仕事ができるからなのか?」と疑問に思うはずです。
転職理由が会社の将来性ならば、志望動機でも例えば「成長が見込まれるテクノロジー業界を志望しており、その中でも今後も成長が見込まれるAIに強みがある御社で働きたい」といったように、転職理由と整合性が取れている必要があります。
そうすれば、「なるほど。衰退業界から成長業界に移りたいのが転職理由だったから、成長業界の中でも特に伸びている当社を志望しているのだな」と面接官も納得します。
このように転職理由と志望動機に一貫性が必要なのです。
転職理由と志望動機の一貫性のとり方
転職理由と志望動機の一貫性をとる方法で、私のオススメのやり方をお伝えします。
その方法はシンプルで自己分析を徹底的にやって、転職活動の軸を決めることです。
まずは素直に自分の考えをどんどん紙に書き出していきましょう。
このように考えを書き出すと自分の本音が徐々に見えてきます。
しかし、おそらく転職理由は一つではないと思います。
会社の将来が不安、給与が不満、人間関係が悪い、会社の雰囲気が悪い、転勤が多い、営業の仕事が辛い、スキルが身につかないなど、いろいろと出てくるはずです。
そのなかで、どれを解決したら、多くの仕事の悩みが解決するかを考えます。
例えば、もしスキルを身につけて転職市場での市場価値が高くなったら、ほとんどの悩みは自然に解決すると気付くかもしれません。
もしスキルが高く、引く手あまたになったら?
- 会社の将来が不安→会社が潰れても、どこにでも転職できる
- 給与が不満→市場価値が上がり、好待遇の会社に転職できる
- 人間関係が悪い→人間関係の悪い職場なら、転職すればよい
- 会社の雰囲気が悪い→雰囲気の悪い職場なら転職すればよい
- 転勤が多い→転勤のない会社に転職できる
- 営業の仕事が辛い→ジョブ型雇用の会社に転職すればよい
このように自分の悩みを根本的に解決できる課題を転職の軸にするのです。
もしここで、人間関係の良い職場を軸にしても、企業にはいろんな人がいるので、転職した当初は良い人ばかりでも異動などで人間関係にまた悩む可能性があります。
それよりは、スキルを上げていつでも転職できるようにすれば、もしまた人間関係で悩んでも、その職場から離れられるのです。
なのでこの場合なら「今の会社ではスキルが身につかない。市場価値が高いスキルを身につけられる会社で働きたい」というのが転職理由になります。
企業には「~のスキルを身につけ、成果をあげられる人材になりたいのが転職理由です」と説明できます。
こうやって転職活動の軸が定まると、応募する企業もその軸に沿って選んでいくのでぶれません。
企業の求人を「この求人はスキルアップにつながるか?」と吟味していくのです。
その結果選んだ企業の志望動機においても「スキルアップをすることで自分の能力を向上させ、御社の事業に貢献したい」など転職理由から自然につながるのです。
この例で説明したスキルアップですが、そのまま志望動機として言うのはリスクがあります。スキルアップのために転職したい人の志望動機の話し方【例文あり】で詳しく解説していますので確認してください。
まとめ

この記事では転職理由と志望動機の一貫性について解説をしました。
転職理由と志望動機で一貫性を取るには、自己分析で転職したい理由を列挙し、その中で最もインパクトの大きいものを転職活動の軸を定めることです。
インパクトが大きいというのは、他の悩みの解決にも派生するものです。
前述した例ではスキルアップすることで、他の悩みも解決できました。
転職活動の軸が決まると、それが面接で話す転職理由にもなります。
企業選びもその軸に沿って行うのでぶれません。ぶれないということは、転職理由と志望動機がスムーズにつながり一貫性がとれます。
転職理由と志望動機に一貫性がとれない方は、是非一度試してみてください。