職務経歴書は企業ごとに内容を変えるべき?【効率性と通過率を追求】

 
職務経歴書は企業ごとに内容を変えるべきですか?
 
職務経歴書は同じものを使いまわしたいです。

こんな悩みはないでしょうか?

結論から言うと、職務経歴書は企業ごとに内容を変えるべきです。

職務経歴書の役割は面接に進むための、あなたのセールスツールと思ってもらえれば分かりやすいと思います。

相手に響くセールスツールは、やはり相手のニーズを満たしていないといけません。

ですので、職務経歴書の内容は企業ごとに変えるべきです。

しかし、それでは職務経歴書作成の手間がかかり大変という声があるかと思います。

Fortune500企業2社に内定した経験をもとに「企業に刺さる職務経歴書を効率的につくる方法」を解説していきます。

職務経歴書のつくり方を知りたい人
効率性と通過率を追求した職務経歴書のつくり方

職務経歴書は企業ごとに内容を変えるべき?

職務経歴書は企業ごとに内容を変えるべきです。

中途採用の場合は、ほとんど部署・職種・役職といった入社後のポジションが決まっています。つまり入社後にやる仕事が明確に決まっているのです。

そのポジションについて企業には「こういった人を採用したい」という求める人材像があります。

当然、面接選考に呼ぶのは、求める人材像に近い人です。

ですので、企業がどういった人材が欲しいかを事前に調べたうえで職務経歴書を作った方が、選考の通過率はあがります。

実際、私の経験でも、テンプレートを使いまわした企業と、入念にリサーチしてから職務経歴書を書いた企業では書類選考の通過率が違いました。

効率性と通過率を追求した職務経歴書のつくり方

企業ごとに職務経歴書をつくるべきであることは分かってもらえたと思います。

ただ、応募する企業ごとにつくり変えていては大変ですよね・・・。

そこでここからは、私が実践する「効率性と通過率を追求した職務経歴書のつくり方」を解説していきます。

  1. ベースとなる職務経歴書をつくる
  2. 応募先企業が求める経験・スキルを調べる
  3. 企業が求めるニーズと自分の経験・スキルの共通点を強調する

1社ごとにつくっていては大変なので、この3ステップをおすすめします。

①ベースとなる職務経歴書をつくる

まずはベースとなる職務経歴書を1つつくりましょう。

後程、この職務経歴書を企業ごとにアレンジしていきます。

職務経歴書に書くのは以下の内容です。

職務経歴書の記載内容例

  • 職務要約
  • 職務経歴
  • 活かせる知識・スキル
  • 資格・免許
  • 自己PR
  • 志望動機
志望動機は必須ではありませんが、意欲を伝えるために書いた方が良いです。履歴書にも志望動機欄がありますが、スペースが狭く十分な内容を書くことができません。自由なフォーマットの職務経歴書を活用すべきです。

応募先企業が求める経験・スキルを調べる

次に応募先企業が求める経験・スキルを調べます。

どういった経験・スキルが求められているかを正確に把握し、それを職務経歴書上で表現できれば、書類選考通過の確率は自然とあがるはずです。

求められる経験・スキルを探すポイントは以下です。

  1. 応募資格(必須条件MUSTと歓迎条件WANT)を見る
  2. 仕事内容を見る
  3. 企業のホームページを見る
  4. 幅広く検索する

①応募資格(必須条件MUSTと歓迎条件WANT)を見る

求人票に記載されている応募資格の必須条件(MUST)と歓迎条件(WANT)は必ずチェックしましょう。

②仕事内容を見る

求人票には仕事内容の記載もあります。ここからもどういった経験・スキルが求められているかを推測できます。

③企業のホームページを見る

ホームページには「中途採用者の声」などで、中途採用者の前職の職務内容や志望動機がのっている場合があります。

ここに掲載されている人は当然内定を獲得した人ですし、わざわざホームページに載せるぐらいなので企業の「こういった人に来て欲しい」というメッセージを暗に読むことができます。

また、社長や人事部のメッセージにもどういった人に来て欲しいか書いてあることが多いです。

注意点としては、社長や人事部のメッセージと、実際に面接で登場する現場社員では考えが異なる場合があることです。ホームページに記載された「求める人材像」と現場のニーズが違うのです。ですので、ホームページ記載内容だけでなく、実際の実務を想像したうえで、現場ニーズに合った人材であるとアピールすることも必要です。

④幅広く検索する

OpenWork、転職会議、Lighthouse、キャリコネといった口コミサイトや、LinkedIn、Twitter、YouTube、ブログ、書籍といった様々なソースから情報収集をしましょう。

どういった人材を求めているかのヒントがあります。

企業が求めるニーズと自分の経験・スキルの共通点を強調する

いよいよ最終段階です。

ここまでで「ベースとなる職務経歴書」の準備と「志望先企業が求める経験・スキル」のリサーチは完了しています。

最後は「ベースとなる職務経歴書」を「志望先企業が求める経験・スキル」に合うようにチューニングします。

職務経歴書のなかで、以下の項目は志望先の企業に合うように修正しましょう。

ベースとなる職務経歴書から企業に合わせて修正する項目

  • 職務要約
  • 職務経歴
  • 資格・免許
  • 活かせる知識・スキル

つまり、あなたの経験・スキルのなかから、企業のニーズにあったものを選んで、そこを強調するのです。

簡単に言うと見せ方を変えるのです。

まず最重要なのは、応募資格の必須条件MUSTです。

次に重要なのは、応募資格の歓迎条件WANTです。

上記に加えて、リサーチした求人票記載の仕事内容、企業のホームページ、その他の情報ソースも参考に修正していきます。

自分の職歴、資格のなかで、企業が求める経験・スキルに合致するものを強調します。合致するものがなければ類似する経験・スキルを目立たせます。

上記の「類似する経験・スキル」とは、例えばIT企業での勤務経験が求められた場合、製造業のなかでソフトウェアビジネスに関わった経験をアピールするなどです。ドンピシャのものがなくても、近い経験があればPRしましょう。

類似する経験・スキルすらも全くない異業種転職については、【異業種転職の自己PR】やる気がありますはあり?を参考にしてください。

なお職務経歴書のなかで「自己PR」と「志望動機」は、企業ごとに一からつくることをおすすめします。

もし、同業界・同職種の企業で作成したものがあれば、ある程度は流用できるとは思うものの、やはりその企業のことを調べて書いた方がいいと思っています。

テンプレートを流用すると、どうしてもぼやっとして抽象的な自己PRや志望動機になってしまい、担当者に刺さらないからです。

こちらも参考にしてください

自己PR:【転職】自己PRと長所の違いを理解しよう

志望動機:転職における志望動機のつくり方【面接官が納得する説明】

まとめ

この記事では「企業ごとに職務経歴書を変えるべきか」という疑問について、効率的かつ通過率の高い書類作成の方法を解説しました。

強調しておきたいのは、中途採用は「企業の事業戦略に基づいて、必要な人材を採る」という極めて目的が明確な活動であるという点です。

これは、ポテンシャルで採用をする新卒採用とは大きく考えが異なっています。

そのため、どういった人材を求めているかという企業のニーズをリサーチして、そこに合わせていくのが重要なのです。

これができていないと、どんなに素晴らしいスペックをもった人材でも、アピールポイントがずれてしまい書類選考すら通過できません。

是非、この記事も参考に職務経歴書の作成を進めてもらえればと思います。

職務経歴書の具体的な書き方については、【転職】職務経歴書の職務要約の書き方・例文を参考にしてください。

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