こんな疑問はないでしょうか?
この記事では、衰退産業の内情をお伝えしたうえで、働き続けるべきか、転職すべきかについて掘り下げていきます。
衰退産業で働いている人は、今後どうするかについて、この記事を一つの判断材料にしてもらえればと思います。
私は衰退産業と成長産業の両方で働いた経験があるので、リアルな話ができます。ただし、この記事が全ての衰退産業に当てはまるものではないことは、ご了承ください。
それではいってみましょう。
衰退産業の内情

私の働いた経験から見えてきた衰退産業のポイントは以下の通りです。
- 無理な売上目標が課せられる
- 得意先に無理なお願いをする
- 事業を伸ばす成長戦略がない
- とにかく社内の雰囲気が悪い
無理な売上目標が課せられる
衰退産業だからといって「のほほん」とできる訳ではありません。
何とか黒字にしようと社員は必死で働いています。
むしろ業績が厳しいからこそ頑張らなければなりません。
必然的に社員には実現不可能な売上目標が課せられるのです。
得意先に無理なお願いをする
売上目標を達成するためには、顧客に商品を買ってもらわないといけません。
しかし衰退産業の商品は、もはやニーズがあまりないので、簡単には売れません。
しかし、社内では黒字にするために実現不可能な売上目標が課せられています。
こうなると得意先に頭を下げて買ってもらうようにお願いしないといけません。
これはかなりきついです。
今はいらないと言っているお客さまに買って下さいと押し込んでいくイメージです。
そういった仕事をやりたい人はなかなかいないんじゃないかと思います。
事業を伸ばす成長戦略がない
そんな押し売りの営業スタイルでは事業は成長しません。
なぜなら明確な戦略がそこにはなく、気合だけが頼りだからです。
根本的には、ビジネスモデル(誰に何をどのように売るか)を変えないと、衰退産業から抜け出すことはできません。
しかし、衰退産業でもがいている多くの企業は、そういった変革や新規事業への取り組みが遅く苦手だと考えられます。
業績が本当に悪くなる前に、その兆しはあったはずだからです。
そこで変わろうとせず、何もしてこなかったから、今の苦境があるのです。
とにかく社内の雰囲気が悪い
このような状況では当然、社内の雰囲気は悪くなります。
ノルマを達成できない部下に上司はイライラし、幹部の戦略の無さに若手は絶望します。
売上が上がらないと経費削減や、ボーナスのカットがはじまり、最終的にはリストラにもつながります。
衰退産業で働き続けるべきか?

ここでは衰退産業で働き続けるべきかについて私の意見を書きます。
- 衰退産業で頑張る考えもあり
- 成長産業への転職も選択肢
衰退産業で頑張る考えもあり
まず、衰退産業=転職と結論付ける前に、あえて現職に残る選択肢も考えましょう。
企業にもよりますが、衰退産業でも即その企業が倒産する訳ではありません。
競合他社が淘汰されているので、大手であれば、成長こそはないものの、ある程度の利益を確保して事業を続けられる可能性もあります。
これは「プロダクトライフサイクル(PLC)」理論の衰退期にあたります。
売上・利益ともに減少するも、新規投資の必要性もないので上位企業は利益を上げることができるのです。
ですので、会社のことが好きであれば、あえて残って頑張るという選択肢も考えられます。
その企業には、社内の人脈、商品の知識、社内システムの使い方といった、あなたが築いてきた財産があります。
それを活かして業績挽回に向けて社内を立て直すプロジェクトや、新たな収益源の確保に向けた新規事業に取り組むなど、キャリアになる経験を積むことも考えられます。
成長産業への転職も選択肢
現職で頑張るという考えもありますが、私は同時に成長産業への転職も視野に入れるべきだと考えます。
こちらも参考にしてください
なぜなら成長産業は魅力的だからです。
- 前向きな仕事が多い
- 無理な売込みなく売れる
- 社内の雰囲気が明るい
前向きな仕事が多い
衰退産業では何とか目の前の売上を上げようという思考になりがちですが、成長産業は余裕があるため、将来の事業に向けた前向きな議論ができます。
「市場拡大の波に乗って、いかに成長していくか」という視点で、新しい商品やサービスを企画する仕事も多くあります。
無理な売込みなく売れる
市場が拡大しているときは、お客さまもその商品を必要としているので無理な売込みをしなくても売れます。
もっと言えば、その商品を欲しいお客さまが順番待ちをしていることもあります。
営業としては、こんなに嬉しいことはないですよね。
社内の雰囲気が明るい
成長していると社内の雰囲気も明るいです。やはり会社にとって売上・利益が上がっているというのはもの凄く大事なのです。
逆に売上・利益がないとそこで働く皆が不幸になります。
無理な売込み、プレッシャー、先が見えない不安・・・。こういった経験はできればしたくないですよね。
成長産業で認識しておくべき点
ただ一方で成長産業において認識しておくべきポイントもあります。
成長産業は伸びているということは仕事がいっぱいあります。定時上がりという訳にはいかないかもしれません。
また、技術革新のスピードも速いです。技術革新のスピードが速いということは、廃れるのも速い為、キャッチアップするには絶え間ない勉強が必要です。
ワークライフバランスを重視してゆったりと働きたい人の希望には合わない可能性があります。
また、成長産業とはいえ当然、そこには競争があります。
まだ誰が業界の覇者になるか決まっていないので、上位になるため各社がリソースを投下して激しい競争が展開されます。
その後、前述の通り、プロダクトライフサイクル(PLC)の「成熟期」に入る頃には企業の優劣が決まってきます。
ここで良いポジションを取れていないと、需要が減ったタイミングで淘汰される可能性が高いのです。
ですので、成長産業だからといって、安泰・盤石ということではありません。
まずは転職活動で情報収集

少しでも転職の意志がある方は、まずは転職活動を開始して情報収集を始めることをおすすめします。
なぜなら転職活動をすることで見えてくることがあるからです。
- どういった求人があるか
- 自分は何をやりたいのか
- 自分の市場価値はどうか
どういった求人があるか
今どんな業界が伸びていて求人が多いか。これは転職活動を始めて、転職エージェントに会ったり、転職サイトで求人を検索したりしてはじめて分かります。
つまり、転職活動を始めることで、世の中の求人情報が入ってきます。
このブログには転職エージェントや転職サイトの情報を数多く載せていますので、是非参考にしてください。
参考にしてください
自分は何をやりたいのか
求人情報が入ってくると、自分が何をやりたいか見えてくる可能性があります。
悶々と悩んでいても、なかなかやりたいことって分からないですよね。
自己分析をして自分の考えを整理し、具体的な求人を見るなかで、何をやりたいか、どこで働きたいかが具現化されてくるのです。
自分の市場価値はどうか
ずっと同じ会社で働いていると、外に出たときに、どの様な評価が得られるか見えづらいかと思います。
転職活動をはじめて転職エージェントに会ったり、求人に応募して合否判定を受けたりすることで、自分の市場価値が見えてきます。
市場価値が分かると、次の具体的なアクションも決まってきます。
もし市場価値が低ければ、自己投資をしてスキルを高めたり、キャリアになるような仕事にチャレンジしたりするアクションが思い浮かびます。
このように転職活動を始めることで分かることが色々とあるので、少しでも転職の意志がある方は、動き出すことをおすすめします。
まとめ

この記事では衰退産業の内情をお伝えしたうえで、そのまま働き続けるべきか、転職すべきかを考察しました。
ここには正解はなく、各人の状況と考え次第かと考えます。
後悔しないためにも転職先など、集められる情報はしっかりと集めたうえで、取るべき選択を決めていきましょう。