こんな悩みに答えていきます。
日系企業では必ずしも希望通りの配属になるとは限りません。
私自身も企画を希望するも営業に配属になりました。
しかし、やりたい仕事ってなかなか諦められないですよね。
この記事では私の経験から、希望の部署に異動する方法について解説します。
もちろん、こうすれば必ず異動できるという魔法はありませんが、何もしないよりは異動できる確率を上げられるのではと考えています。
希望の部署に異動する方法

私が考える希望の部署に異動する方法は以下の通りです。
- 異動の意思決定に関わる人にアプローチ
- 希望する仕事を自分で始めてしまう
- 社内公募制度を活用する
- それでもダメなら転職を検討する
一つずつ解説をしていきます。
異動の意思決定に関わる人にアプローチ

まず一つ目は、異動の意思決定に関わる人にアプローチする方法です。
これは泥臭い方法なので嫌がる人も多いと思いますが、馬鹿にできません。
実はこの記事を書いている私自身も得意ではないんですけどね。
ステップは2つあります。
- 異動の意思決定に関わる人を特定する
- 異動の意思決定に関わる人にアピールする
意思決定に関わる人を特定する
異動の決まり方は会社によってバラバラです。
人事部が決める会社もあれば、部門間で決める会社もあります。
ですので全ての会社に共通して通用するアプローチというのはありません。
しかし一つだけ確実に言えるのは、異動は全て人が決めているという事実です。
決して機械で自動的に決めているわけではありません。
ということは、その決めている人を特定して、うまくアプローチできれば異動希望が通る可能性は上がるはずです。
下記の3点を押さえるようにしましょう。
- 意思決定者
- 意思決定者に影響を与える人
- 意思決定者や意思決定者に影響を与える人が助言を求める人
意思決定者
文字通り人事異動を最終的に決める人です。
人事部長や事業部長などが考えられます。
意思決定者に影響を与える人
これは文字通り前述した意思決定者に影響を与える人です。
最終的に決めるのは意思決定者であっても、承認するだけという可能性もあります。
そういった場合は、実質この「意思決定者に影響を与える人」が決めているのです。
誰がこの「意思決定者に影響を与える人」なのかを見極めることが重要です。
意思決定者や意思決定者に影響を与える人が助言を求める人
最終的に決める意思決定者や意思決定者に影響を与える人は偉い人が多いと思いますが、そういった人たちは現場の情報を十分にもっていない場合があります。
そういった場合は部下に助言を求めるはずです。
「誰々は評判が良い」「誰々はこういった異動の希望をもっている」といった異動に影響を与える助言をしている人も特定していきましょう。
会社には事情通がいるものです。
飲みに行ってはこういった人事の話をよくするベテラン社員や管理職がいます。
そういった人に聞くことで、誰が自分の部署で上記にあたるかを確認できます。
異動の意思決定に関わる人にアピールする
次は、その人たちにアピールしていきます。
アピールの方法は2つあります。
- 普段の仕事で成果をあげる
- 異動の希望を伝えていく
普段の仕事で成果をあげる
これは当たり前かもしれませんが、かなり重要です。
異動希望を叶えるためには、まず今の部署で成果をあげる必要があります。
本人が行きたい部署に行く前向きな異動には、受け入れる部署のことも考え、あなたが自信をもって送り出せる優秀な人材であることが必須なのです。
異動したいということは現在の仕事内容に100%満足していないと思います。
しかし、まずは現在の部署で成果をあげられるように取り組みましょう。
それは次の希望する部署でも役に立つこともあります。
私も営業の経験によって、コミュニケーション力や交渉力が身につきました。
それは企画系の部署に異動しても使える能力でした。
まずは異動のためにも今の部署で認められるようになりましょう。
異動の希望を伝えていく
成果をあげられるようになったら異動の希望を伝えていきましょう。
伝え方には会社によって様々な方法があり、オフィシャルな方法としては異動希望の提出やオフィシャルな面談の場があります。
そういった場でも当然希望は伝えるとして、私のおすすめは会食、出張中、ゴルフなどのアンオフィシャルな場の活用です。
そういった場では普段は話さない偉い人とも会話をする機会があると思います。
その場でうまく希望を話すことをおすすめします。
どこまでやるかはその人次第ですし、どこまで効果があるかは一概には言えませんが、こういった戦略的な動きも必要だと考えています。
希望する仕事を自分で始めてしまう

二つ目は希望する仕事を自分で始めてしまうという方法です。
正直これは会社によってできる会社とできない会社があると思っています。
個人のやる仕事が明確に決められており自由裁量が一切ない会社では厳しいです。
しかし一方、日系企業のなかには個人の仕事の範疇が曖昧で、現在の職務と関係があればやりたい仕事を自主的にやることが可能な会社もあるかと思います。
実際私は自分がやりたい仕事について上司の許可を取り、自主的にプロジェクトを立ち上げました。
今与えられている仕事をしっかりとやって成果をあげていれば、新しい仕事を自ら企画して取組むことに大きな批判はないのかなと思います。
例えば、今は営業だがマーケティングの仕事がしたいのであれば、現場の声を基にマーケティングプランを作ってマーケティング部に逆提案をしたり、そのマーケティングプランに沿って自分の営業活動をすることもできると思います。
また、商品企画の仕事がしたいのであれば、異動を待たずして商品アイデアの企画書を作って社内でプレゼンすることもできます。
このように異動を待つのではなく、今始めてしまうのもありだと思っています。
私のおすすめは一人でやるのではなく、仲間を見つけることです。
人を巻き込めば、新たなアイデアや視点が得られますし、業務も分担できるので大きなアウトプットにつながります。
会社にもよるとは思いますが、自分でやりたい仕事を始めることも検討してはどうでしょうか。
社内公募制度を活用する

三つ目は社内公募制度です。
社内公募制度のある会社で働いている人は、是非活用を検討してみてください。
社内公募制度とは、新しい人材の欲しい部門が社内で募集をかけ、応募した社員を選考のうえ異動させる制度です。
この制度はまさに「自分の希望する部署に異動するための制度」なので活用しない手は無いと思っています。
そして社内公募制度にはいろいろとメリットがあります。
最も大きいのは自らアクションを起こせる点です。
会社が決める人事異動はいつ異動できるかが分かりませんが、社内公募制度は転職と同じく自分が行きたい部署に応募することができます。
そこで受かる・受からないの白黒がつくのは、いつ希望が通るんだろうかとやきもきして待ち続けるよりも精神衛生上も良いです。
その他にも転職と比べて、異業種・異職種へのチャレンジのハードルが低い、今の社内人脈が活かせるなどのメリットがあります。
社内公募と転職は、社内公募と転職はどっちが良い?【徹底比較】で比較しています。社内公募のデメリットについても書いているので興味ある方は是非読んでください。
それでもダメなら転職を検討する

最後は転職です。
ここまで社内で希望の部署に異動する方法について書いてきました。
社内異動でやりたい仕事ができるのであれば、転職よりも良いと思っています。
なぜなら転職は正直いろいろと大変だからです。
- 新しく人間関係を構築しないといけない
- 社内ルールを新しく覚えないといけない
- 社内のITシステムも覚えないといけない
このように今まで築いてきたものがリセットされるのは辛いです。
また、今の会社で成果を出している人が次の会社でも活躍できるかは分かりません。
さらには日本の大企業にはまだまだ新卒者が出世に有利な場合もあり、出世がしにくいというリスクもあります。
ここまで転職のデメリットばかり書いてきましたが、それでも転職で得られるものもあります。
それはまさに転職でやりたい仕事を掴むことができる人もいるということです。
異動は自分でコントロールできない部分が大きいですが、転職では自分が希望する会社・部門・職種に応募します。
企業から内定がもらえれば、自分のやりたい仕事をほぼ確実に叶えられるのです。
社内異動をまず考えることをおススメするものの、転職という手段は当然考えていくべきだと考えています。
まとめ

この記事では希望の部署に異動する方法について解説をしました。
私も新卒で希望の部署に配属されなかったときの、愕然とした気持ちは今でも覚えています。
しかし、今は昔に比べて挽回できるチャンスは増えていると思います。
転職はもはや珍しくありませんし、社内公募といった制度も整ってきています。
実際に私も社内での異動や転職といった手段を使いながら、やりたい仕事を手に入れてきました。
その過程では、やはり心ない言葉を言ってくる人もたくさんいました。
「自分さえよければいいのか」「わがままが通じるのはもうこれで最後だぞ」
そのときはかなり落ち込みましたが数年たって振り返ったとき、自分の気持ちを優先させて動いたのは間違いではなかったと思っています。
会社は私がいなくても回りますが、自分の人生は私がいないと回らないからです。
他人は最終的に責任を取ってくれないので、キャリアは自分優先で動いて良いと思っています。
本当にやりたい仕事があるのであれば、自分の希望を押し殺して会社に言われる仕事をし続けることではなく、自らアクションを起こして自分の環境を変えていくことが大事だと思っています。