こんな悩みに答えていきます。
異業種にチャレンジしたい方、きっと多くいると思います。
しかし異業種転職は簡単ではありません。
一般的に中途採用は年齢が上に行けば行くほど経験・実績が重視されます。
異業種への転職では、その業界での経験・実績がないのです。
よくありがちな「経験はありませんが、やる気はあります!」だけだと、面接を突破するのはなかなか厳しいのが実態です。
このギャップをどうやったら乗り越えられるのでしょうか?
この記事では異業種転職を成功させた私の経験をもとに「異業種への転職でどの様に自己PRすべきか」を説明します。
異業種への転職が難しい理由

まず異業種への転職は不可能ではありません。
ただし、不可能ではないものの異業種転職は難しいのが実態です。
難しい理由はズバリ、転職では即戦力を求めているケースが多いからです。
新卒採用では「企業が一から学生を育てる」という考えがあります。
しかし中途採用では早い段階で成果を出すことを転職者に求めています。
即戦力を求めるとどうしても「その業界の経験・実績がある人」になるのです。
20代であればまだポテンシャルが評価され異業種でも受け入れてもらいやすいです。
しかし、30代以降は経験・実績が重視されるようになってきます。
異業種の転職が難しい理由
- 中途採用では即戦力を求めているから
- 業界経験者が即戦力となる
「やる気があります」はあり?

異業種への転職が難しい理由は分かってもらえたかと思います。
しかし難しいのは分かってても諦められないと思います。
そこでここからは、どの様に自己PRをすれば内定に近づくかを説明します。
異業種への転職では、その業界での経験・実績がありません。
経験や実績がないので自己PRも「未経験ですが頑張ります」「やる気があります」といった内容になりがちかと思います。
しかし、これだけでは十分ではありません。
なぜなら面接官が業界経験のない応募者を見るポイントは「この応募者は業界の経験はないが早期に戦力になるだろうか」という観点だからです。
つまり「未経験である業界の商品知識やビジネスの進め方を早期に習得して、結果を出すことができそうか」という点を確認したいのです。
面接官の評価のポイントが分かると、やる気のPRだけでは十分でないことがよく分かると思います。
次は、この面接官の評価のポントを押さえた自己PRをつくっていきましょう。
異業種転職の自己PRのポイント

異業種への転職における自己PRのポイントは下記の2点です。
異業種への転職の自己PRポイント
- 応募職種で使える経験・実績をアピール
- 意欲を具体的にアピール
この2つのポイントについて説明することで面接官に「業界の経験はないが、早期に戦力になれること」を伝えることができます。
一つずつ解説していきます。
①応募職種で使える経験・実績をアピール
異業種への転職では、当たり前ですが業界は変わります。
例えば、メーカーから商社。広告代理店からWebマーケティング会社。コンサル会社から不動産会社等です。
しかし職種で見た場合はどうでしょうか?
メーカーの営業から商社の営業。広告代理店の企画からWebマーケティング会社の企画。コンサル会社のコンサルタントから不動産の経営企画。
このように現職と転職先で業界は変わるものの、実際の業務内容である職種が変わらないケースもあると思います。
上記の例では、全く同じまたは似た職種で転職しています。
こういった場合なら、現職と応募先で共通である職種のスキルをアピールすれば良いのです。
さらに例を使って説明します。
メーカーで海外営業をやっていたとします。その方の志望先が商社の海外営業職であれば、海外営業に関連するスキルについてアピールすることができます。
もちろん、業界が変われば業務内容も変わると思いますが、共通点もあるはずです。
そのような現職と応募先で共通して使えるスキルでの経験や実績についてアピールするようにしましょう。
そうすることによって面接官は「あなたが自社で活躍する姿をイメージすること」ができるのです。
これがまず一つ目の異業種転職での自己PR方法です。
②意欲を具体的にアピール
2つ目は意欲。つまり「やる気」のアピール方法について説明をします。
能力が同じだと仮定すると、当然やる気のある人の方が新しい知識やスキルを早期に習得できます。
それは、やる気のある人は学習に投下する時間が長く、かつ真剣に取り組むので学習の質も高くなるからです。
つまり、やる気のある人の学習の「量と質」は、やる気のない人よりも勝るのです。
その結果、やる気のある人は早期に知識やスキルを習得し、結果を出していきます。
しかしこの「やる気」というのは人に伝えるのが難しいです。
なぜなら「やる気があります!」と言われても根拠がないからです。
ですので、やる気のアピール方法は「実績」で伝えましょう。
あなたのやる気を具体的な実績で説明できれば、他の応募者と差別化できます。
例を使って説明をします。
例えば、広告代理店からWebマーケティング会社に転職したいとします。
その際にやる気をアピールできる実績とは何でしょうか?
この2人を比べてみてください。
Aさん:Webマーケティング会社に興味があります。業界未経験ですが、私の強みはモチベーションの高さであり、御社に入社後、早期にスキルを習得して戦力になれるように取り組みます。
Bさん:Webマーケティング会社に興味があります。業界未経験ですが、SEO、SNS、Web広告に関する知識習得のため、関連書籍10冊を読むとともにオンラインスクールの講座を2つ受講しました。御社を含む主要企業のサービスの分析も行い、各企業の強み・弱みを理解しています。御社に入社後は業務を通じてスキルを習得し、早期に結果を出せるように取り組みます。
差は歴然かと思います。
本当に「やる気がある」「興味がある」のであれば、面接を受ける前に自主的に何らかのアクションを取っているはずなんですよね。
そしてその自分がとった行動の実績がアピールポイントになるのです。
これで面接官の「単なる憧れじゃないか?」との疑いを晴らすことができます。
まとめ

この記事では異業種への転職での自己PRについて見てきました。
異業種への転職は即戦力が求められるため、業界未経験者には難しいのは事実です。
しかし適切な自己PRをすることで内定を得られる確率は高くなります。
その自己PRとは「現職と応募先の職種で共通した能力をアピールすること」と「意欲は実績(自主的に取り組んだこと)でアピールすること」でした。
これによって面接官はあなたが活躍する姿を具体的にイメージすることができるでしょう。
この記事が少しでも皆さんの転職活動の役に立てば幸いです。
志望動機のつくり方については、転職における志望動機のつくり方【面接官が納得する説明】で詳しく解説をしています。