こんな疑問に答えていきます。
ビジネス英語がうまくなりたいのであれば、仕事で英語を使う環境をつくるのが手っ取り早いです。
私は長年独学で勉強してきましたが、飛躍的に英語力が伸びたのは仕事で使うようになってからです。
今では、米国、欧州、インドの会社と日々普通に英語で仕事をしています。
この記事では、ビジネス英語の習得に向けて、英語学習には環境が大切なことと、そういった環境に飛び込むための具体的なノウハウをお伝えします。
ビジネス英語がうまくなりたいなら仕事で使う環境をつくるべき

私の持論ですが、英語の上達には環境がかなり重要です。
ポイントは以下の3点です。
- 毎日英語を使う強制力が働く
- 英語の4つの能力をフルに使う
- モチベーションがアップする
毎日英語を使う強制力が働く
やはり英語は慣れの部分が大きいです。
毎日英語を使うのが理想的です。
しかし普通に日本で生活をしていると英語を使いません。
一方、自分で毎日勉強をするのは、かなりの努力と強い心が必要です。
しかし、仕事で使うようになると強制力が働きます。
つまり本人の意思には関係なく、英語を使わざるを得ないのです。
望まなくても海外の取引先から電話やメールがきます。
英語が苦手なうちは、正直これはかなりきついです。
毎日が修行のようなものです。
しかし、上達にはこれが良いんですよね。
否が応でも英語を毎日使う環境で英語力が伸びます。
英語の4つの能力をフルに使う
英語には主に4つの能力があります。
- リスニング
- リーディング
- スピーキング
- ライティング
仕事で英語を使うと、この4つの能力をフルに使います。
リスニング:電話、Web会議
リーディング:メール、英文資料読解
スピーキング:電話、Web会議
ライティング:メール、英語資料作成
日本人は学校教育もあり、リーディングとライティングは比較的得意な一方、リスニングとスピーキングは苦手というのをよく聞きます。
しかし仕事で英語を使うと、この4つの能力を全て使うことになるので、バランスよく鍛えることができるのです。
モチベーションがアップする
毎日英語を仕事で使っているとモチベーションがあがります。
以下の2つのことがきっかけになります。
- うまく話せなかったとき
- うまく話せたとき
うまく英語が話せないと「もっと勉強しないといけない」と悔しく思います。
逆にうまく話せると「よし。いい感じ」と達成感を感じます。
悔しい思いをして勉強して、その成果が出て達成感を感じるこのサイクルは英語学習には理想的です。
なぜなら、いずれも勉強をするスイッチが入るからです。
これが独学だと、なかなか悔しい思いや成果を感じる瞬間がありません。
それだと刺激がないのでモチベーションが下がってしまうんですよね。
仕事で英語を使うことで、色んな感情を経験してモチベーションアップにつながると思っています。
仕事で英語を使うには?

社会人の英語の上達には仕事で使うのが近道であることが、分かってもらえたと思います。
では具体的に、どうやって「英語を使う環境」を手に入れるか解説します。
- 社内での異動
- 転職
社内での異動
まずは社内で異動する方法です。
グローバル展開をしている会社であれば、海外事業部など英語を使う部署に社内異動のチャンスがあるか調べましょう。
一つは人事や上長に希望を出す方法です。
次に社内公募制度などの仕組みを活用する方法があります。
ここで重要なのは、あなたの社内ではどの様に社内異動が決まっているか情報収集をすることです。
なぜなら、会社によって異動の方法はそれぞれだからです。
直属の上司(部長や事業部長)が決めるのであれば、そこにアピールする必要があります。
もし、普通の異動では国内事業から海外事業担当に異動できない会社であれば、社内公募のルートがあるかを確認しましょう。
社内公募については、社内公募と転職はどっちが良い?【徹底比較】に詳しく書いているので参考にしてください。
転職
社内での異動が厳しいようなら転職を検討しましょう。
転職の良いところは、新卒採用と違い配属される部署が明記されている求人が多いことです。
つまり英語を使う仕事をやりたいのであれば、海外事業部などの募集を探して応募すれば良いのです。
英語を使う仕事の一つとして海外営業があります。海外営業に転職する方法は、海外営業に未経験から転職する方法に書いています。
今やるべきことは?

ここまでで英語の上達には仕事で使うべきという考えと、そういった仕事に就く為の方法を解説しました。
最後に今やるべきことについて書きます。
というのが、社内異動や転職は、誰でもチャンスがあるわけでは無いからです。
そのチャンスを掴むのに必要なのは、もちろん英語力です。
正直言うと英語が話せる人が増えているなかで「全く英語を話せない人」が海外に携わる仕事に就くのは今後厳しいかと思います。
仕事で求められる英語のレベルは、ビジネスで求められる英語力とはを参考にしてください。
その為、今すべきことは英語の勉強です。
特に日本ではTOEICで英語力をはかることが多いので、まずはTOEICのスコアアップに注力するべきだと考えています。
TOEICが高いと、それだけで英語が話せると思ってもらえるメリットがあります。
例えば900点あれば、英語の会話力のテストが面接でパスされることもあります。
それだけあれば話せるだろうという考えが面接官にあるからです。
少し話はそれますが、実際、私の経験でも、たしかにTOEICスコアと英会話力には相関性があると思っています。
まずTOEICが低いのにペラペラの人は周りにいません。
ただし逆でTOEICのスコアが高くても、話すのが得意でない人もいます。
例えば満点の990点をもっていても英会話が苦手な人は実際います。
そういう人は単語や文法といった知識は豊富なものの、話す訓練が十分でないと思われます。ただし英語の下地は十分なので、話す練習をすると上達は早いです。
話を元に戻すと、TOEICは社内の異動や転職でも見られるので、英語で仕事をしたい人はまずはTOEICのスコアアップに取り組むようにしましょう。
まとめ

この記事では英語がうまくなりたい人は、仕事で英語を使う環境に飛び込むことが最短の道であることを説明してきました。
おそらくこの考えに同意いただける方は多いと思いますが、ポイントは如何にその仕事に就くかです。
この記事では社内異動と転職の2つのルートがあることをお伝えしました。
そして、そこで必要なのは、やはり最低限の英語力です。
まずは日本で英語力をはかる資格で最もメジャーなTOEICのスコアアップを直近では目指すことをおすすめします。