本当に逃げの転職は後悔するのか?

「逃げの転職は後悔するよ」

こんな言葉をよく聞かないでしょうか?

実際、私が転職をするときにも、このセリフを言ってきた人もいました。

本人としては逃げているつもりは全くなかったのですが・・・。

今回「逃げの転職は本当に後悔するのか?」について掘り下げていきます。

本当に逃げの転職は後悔するのか?

結論から言うと逃げの転職で後悔するかはケースバイケースです。

逃げの転職で後悔することもあれば、後悔しないこともあります。

逃げの転職でも、入った会社がすごく自分に合っていたらハッピーになれます。

しかし、確率で言うと、たしかに逃げの転職は後悔する確率が高いと思われます。

その考えを説明していきます。

逃げの転職が後悔しやすい理由

逃げの転職が後悔しやすい理由は以下です。

  • 自分に原因があるから
  • 転職先を吟味できていないから

それぞれ解説をします。

自分に原因があるから

もしも今辛い状況にあるのであれば、まずはその理由を考えた方が良いです。

人って他人のせいにしがちですが、もしかしたら自分のせいかもしれません。

例えば、今の職場の人間関係が最悪だから、一刻も早く逃げ出すために転職したい。

このように考えるのは普通です。

でも逃げ出す前に、考えた方がいいかもです。

「本当に自分に原因はないだろうか?」「自分が変わることで人間関係を良くできないだろうか?」

その結果、改善できることが見つかったら、それをやってみます。

例えば、もっとまじめに仕事をする。笑顔を心がける。前向きな対応をするなどです。

こういう基礎的なことで、けっこう人間関係は改善されたりします。

というのも、相手の言動に反応しているだけの人が多いからです。

あなたが笑顔になれば相手も気持ちが良いので自然と優しい対応になる。

これはよくあることです。

「人を変えることはできないので、自分が変わる。自分が変わると相手も変わる」ですね。

本当に転職を決めるのはそれからでも遅くないかもしれません。

なぜなら、もし本当に自分に原因があるなら、転職先でもまた同じことを繰り返すだけだからです。

転職先を吟味できていないから

逃げの転職だと、一刻も早く転職することが目的になってしまいます。

ブラック企業から逃げ出したいということで頭がいっぱいになるのです。

しかし、これでは目的と手段が完全に入れ替わっています。

転職は目的ではなく、あくまで手段です。

今の会社では得られない何かを得るために転職をするのです。

例えば、給与、良好な人間関係、やりたい仕事、ワークライフバランスを手に入れるために転職をするのです。

その目的をしっかりと頭に入れて会社選びができていればいいのですが、一刻も早く逃げるためにとにかく転職をするのでは判断を誤る可能性があります。

一度冷静になって、何のための転職か考えるようにしましょう。

転職は目的ではなく手段だという考えは、転職すべきか迷っている人へ【知っておくべき考え方3選】でも解説をしています。

私の体験談

逃げの転職に関する私の体験談も共有させてもらいます。

転職活動の結果、とある大手企業から内定をもらいました。

誰もが知る有名企業で、正直に言うとまさか内定をもらえるとは思っていなかったので驚きました。

でも冷静になって考えると、この転職で得られるものが何なのか分からなくなりました。

年収は間違いなく上がります。

しかし、よくよく考えると年収を上げるために転職活動をしていたのではなかったのです。

もっとやりたい仕事を追求するために転職活動をしていたのでした。

それが途中から目的が変わり、とにかく良い会社に転職したいという思考になっていたのです。

なので、散々迷いましたが最終的には内定を辞退しました。

かなり年収の上がるオファーだったので正直後悔もしましたし、この選択が正しかったのか今も分かりません。

ただ少なくとも、当初転職したいと考えた目的が達成できない会社への安易な転職は思いとどまりました。

とにかく現状から変わりたい。逃げたいではなく、転職をする目的を明確化することが大事だと痛感した体験でした。

転職したらまた日常が始まる

最後に転職経験者として思うことを書きます。

転職って一大イベントでワクワク・ドキドキしますが、良くも悪くも転職した後は、また日常生活が始まります。

朝起きて、会社に行って仕事をして、家に帰る生活です。

そこではきっと良いことだけではなく、たくさん嫌なこともあるはずです。

そんなときに「あれ。何をやってんだろう。これが嫌で転職したのに、また同じ目に遭っている」とならないようにすべきなのです。

そのためにも、まず自分に原因がないかを考えて、今の環境で解決できないか模索することが必要です。

次にその結果、転職するのであれば、何のために転職するのかという目的をブラさないようにしましょう。

そうすることで、逃げの転職を防げるのではと考えています。

まとめ

今回は逃げの転職は後悔するかというテーマで記事を書きました。

それに対する私の考えは後悔するかどうかはケースバイケースだが、逃げると後悔する確率は高いというものです。

ただしこれは逃げを全面的に否定しているわけではありません。

本当にひどい環境なら、一刻も早く逃げるべきです。

特に健康は最優先事項だと考えます。

それが脅かされるような環境なら即刻逃げましょう。

ただ、もし少しでも余裕があるのなら、この記事に書いた通り、自分に原因がないかをまず考えたり、転職先を慎重に吟味したりすることをおすすめします。

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