突然ですが、あなたは素直ですか?
今回は仕事で成長するうえで素直さってすごく大事だという話を書きます。
正直に言うと、私は素直という言葉に良いイメージをもっていませんでした。
「自分の意見がない」「人の言いなり」というネガティブな印象でした。
しかし、年齢を重ねて後輩に教える立場になってみると、素直さの大切さが身に染みてよく分かってきたので、その話を書いていきます。
ビジネスパーソンにはスキルももちろん大事ですが、こういった基本的な心構えもなるべく若い内から身につけておきたいところです。
若手ビジネスパーソン、必見の記事です。
素直な人が仕事で急成長できる3つの理由

素直な人が仕事で急成長するのには、大きく3つ理由があります。
素直な人が仕事で急成長する理由
- 周りがいろいろと教えてくれる
- 仕事がうまく回って成果が出る
- 新しいことにチャレンジできる
それぞれ実体験を踏まえて解説をしていきます。
周りがいろいろと教えてくれる

素直な人には周りがいろいろと教えてくれます。
素直に言うことを聞いて教えたことを実践するAさん。一方、アドバイスをしても言った通りにやらないBさんがいます。
あなたなら、どちらに力を入れて教えたいと思うでしょうか?
普通はAさんだと思います。
教えたことを乾いたスポンジのように吸収する姿は教えがいがあります。
一方、教えても言われた通りにやらないBさんについては、その内アドバイスをするのも嫌になってきます。
意外かもしれませんが、Bさんのような人は結構多いです。
人に言われた通りにしないのは、自分に自信があったり、プライドが高かったりといろんな理由があると思いますが、はっきり言って損をしています。
ただ「自分の意見をもっていていいのでは?」という指摘もあると思います。
言われた通りにやるAさんよりも、自分の考えをもっているBさんの方が良いという考えです。
たしかにそれも一理あります。
ただ、若手を想定すると、仕事ができる人のやり方を疑ったり、批判的にみたりするのではなく、まずは愚直に実行してみる素直さも必要だと思うのです。
もし、既にやり方が分かっていたり、先輩より上手くやる方法を知っていたりするのなら、そもそも教えを請う必要がないですからね。
教えてもらうのなら、まずは言われた通りにやってみることが大事です。
もっと良いのは、実践したうえでどうだったかフィードバックをすることです。
「教えてもらった通りにやったら上手くいきました」「自分なりにやってみましたが、こういうことに困っています」
こういったフィードバックは嬉しいものです。
さらに教えたくなります。
このように素直な人は、人の意見をよく聞いて実践し、至らないところは反省し改善します。
そして周囲もサポートしてくれるので、急成長できるのです。
仕事がうまく回って成果が出る

素直な人は好かれます。
先輩には可愛がってもらえますし、後輩からは慕われます。
周りに人が寄ってくるんですよね。
まだまだ仕事の実力が、十分でないCさんがいました。
しかしCさんは素直な性格でモチベーションも高い人でした。
そういった人は一緒に仕事をしていて気持ちがいいものです。
その姿勢や気持ちは確実に相手に伝わります。
話し方、メールの書き方にも素直さは出るのです。
その他にも、自分が間違っていた場合は変に正当化せずに誤りを認めますし、意見がぶつかった際も相手の意見をしっかり聞くことができます。
こういった人格だと仕事相手として信頼されますし、困っていると周りも助けてあげたいと思います。
Cさんは若手でまだまだ仕事の実力は十分ではありませんでしたが、その素直さゆえに周りも協力し仕事がうまく回っていました。
仕事は一人ではできません。
Cさんのように人格で人を自然に動かすことができるのは強いです。
新しいことにチャレンジできる

素直な人は新しいことにチャレンジする機会が多いです。
その理由は以下の2点です。
- チャンスを与えてもらえる
- チャレンジを躊躇しない
チャンスを与えてもらえる
前述の通り、素直な人は社内の評判が良いと考えられます。
また、先輩のノウハウを吸収してスキルが上がっており、周囲とも良い関係を築けているので、仕事の成果も出していると考えられます。
そういった人は社内で引く手あまたになります。
その結果、海外駐在や新規事業など、新しいチャレンジの機会を得られるのです。
チャレンジを躊躇しない
また本人も新しいチャレンジに前向きです。
あれこれ考えて躊躇せずに、まずはやってみようとチャレンジするのです。
ですので自身に訪れたチャンスを逃しません。
素直になる秘訣

ここまでで素直さがビジネスパーソンにとって、すごく大事であることが分かってもらえたかと思います。
ではどうやったら、そんな素直な性格になれるのでしょうか?
性格は先天的なものであったり、これまでの長い人生で作り上げられてきていたりするので、なかなかすぐには変えられません。
しかし、もし変わりたいと思うのなら、昨日までと違う何かを試さないと一生変わることはないでしょう。
ここでは、私が実践している素直になる秘訣をシェアします。
- 自分のためを思って言ってくれていると考える
- 成長の機会を逃していないか自問自答する
- 新入社員の頃の気持ちを思い出すようにする
自分のためを思って言ってくれていると考える
何か言われると、すぐに反発してしまう人がいると思います。
何か批判されているように感じてしまうのです。
しかし、相手は自分のことを思って言ってくれているかもしれません。
ですので、ムッとする気持ちをいったん抑えて、自分のために言ってくれていると考えてみましょう。
そう考えると相手の言葉のとらえ方が変わってくるかもしれません。
成長の機会を逃していないか自問自答する
次は成長の機会を逃していないか自問自答するです。
人からアドバイスを受けたときや、新しいチャレンジの機会をもらった際に、それをどうするかは受け手である私たちが選べます。
それを受けないのも私たちの自由ですが、断ることによって成長の機会を逃していないか考えるようにしましょう。
感情的に嫌だったり、反発したい気持ちもあるかもしれませんが、冷静になって自分を新しいステージに連れていってくれる成長の機会になるのではないかを考えるのです。
そうすると、今までは断ったり逃げたりしていたことも、前向きにとらえられるかもしれません。
新入社員の頃の気持ちを思い出すようにする
年齢を重ねベテランと呼ばれる年になってくると、知恵がついています。
この仕事を受けると大変そうだとか、今さら新しいことをするのは面倒だと思うこともあるでしょう。
一方、新入社員は良くも悪くもまっさらです。
変な知恵や経験もないので、まずはやろうと思えるのです。
そしてそれが成長の機会になっているのです。
ベテランの皆さんも、新入社員の頃の気持ちを思い出して、まずはやってみようと思ってみるのはどうでしょうか。
素直さで注意すること

ちょっとここで注意事項を書いておきます。
素直さは大事とずっと書いてきましたが、何でも人の言ったとおりにすればいいという訳ではありません。
これまでと違うことを書いているじゃないかという指摘もあると思います。
これは非常に難しいのですが、素直さはもちつつも「相手は信頼できるか」「自分のためを思って言ってくれているか」「本当にやる価値があるか」を見極めなければいけません。
そうでないと、仕事を断らない人だと思われて、やりたくもない仕事を押し付けられて自分自身がパンクしていまいます。
バランスは難しいのですが、100%素直過ぎてもいけませんし、100%批判的でもよくないのです。
でも、1回目は分からなくても、2回目、3回目になると相手のことも何となく分かってきますよね。
アドバイスを聞くべき相手ではない、受け入れるべきではないと思うのなら、断ったりスルーしたりする対応も必要です。
そういった関わらない方がいい人の見分け方は、仕事で信用できない人の見分け方5選【対処法あり】を参考にしてください。
まとめ

この記事ではビジネスパーソンの成長に欠かせない素直さについて解説しました。
この記事を読んで「素直さって大切だな」と思ってくれた方は、是非何か実践してみてください。
それこそがある意味素直さです(笑)。
読んで良いと思って終わりにせず、素直にそれを実行するのです。
例えば「反論から入らずに相手の話をよく聞いてみる」「言われたことを試してみる」といったことはやろうと思えば実践できます。
是非、学んだことを実践して成長していきましょう。