こんな疑問はありませんか?
この記事ではハンドメイド作家になる方法を徹底解説します。
また、ハンドメイド作家で安定収入を稼ぐ方法も理解してもらえると思います。
私はハンドメイド作家として1年半活動をして、今では副収入として満足できる額を稼げています。この記事ではそのノウハウを説明します。
ハンドメイド作家になる方法

稼げるハンドメイド作家になるステップを説明します。
- 何をつくるか決める
- 売れる作品のリサーチ
- 独自のテイストを確立する
- 明確な価格戦略をもつ
この手順で進めていきます。それぞれを解説していきます。
何をつくるか決める

突然ですが、ハンドメイドをやるなら何をつくろうと思いますか?
ハンドメイドといっても実に様々なジャンルがあります。
- 洋服
- 小物
- 家具
- バッグ
- アクセサリー
まずは、このなかのどれをつくるかを決めましょう。
決め方のポイントは以下の通りです。
- 市場のニーズ(売れそうか?)
- 作成の難易度(つくれそうか?)
- 自分自身の嗜好(つくりたいか?)
この3つを総合的に考えてつくるものを決めます。
その他にも、作成に掛かる日数、材料の価格、在庫スペースなどを考慮に入れながら、ジャンルを選びます。
イヤリングなどのアクセサリーを例に説明します。
アクセサリーは安定して人気がありますし、作成の難易度も比較的簡単です。
モノにもよるものの、作成に掛かる日数は短いうえ、材料の価格も高くなく、在庫スペースも取りません。
つまりアクセサリーはつくりやすく、売れなかったり失敗したりした際のリスクも比較的少ないので、初心者に向いています。
ただし、その分ライバルも多いので、お客さまに選ばれるには工夫が必要です。
一方、家具は難しいうえ作成日数がかかり、材料も高価で在庫の場所も取ります。
つまり初心者には難易度が高いのです。
ちなみにマスクが品薄になった際には、その需要が急激に高まりました。その結果、初心者がつくった商品でもすぐに売れていました。
このように、さまざまな観点を考慮して、つくるものを選びましょう。
売れる作品のリサーチ

さて、つくるものが決まったら、次は売れるモノをリサーチをしましょう。
闇雲に自分がつくりたいものをつくっても売れない可能性が高いからです。
やはり、お客さまが求めているモノをつくって売ることで、安定収入に近づきます。
ハンドメイドにも、トレンド。つまりその時代や季節の売れ筋があります。
まずは手始めに、minneやCreemaといったサイトをのぞいてみましょう。
また、今はインスタグラムに作品を載せている作家さんも多いので、そこでフォロワーが多くついている人気作家の作品も観察しましょう。
チェックするポイントは以下です。
- どうして売れているのか?
- その作品の魅力はなにか?
- どんな素材を使っているか?
- デザインのポイントはなにか?
- 作家自身の人柄はどうなのか?
こういった観点で分析することで、どういうものが売れているかが分かってきます。
また、比較も大事です。
売れている作家と売れていない作家の違いはどこかを考えましょう。
- 商品自体が良くないのか(Product)?
- 値付けに問題があるのか(Price)?
- 販売チャネルが違うのか(Place)?
- 商品の見せ方や文章の書き方はどうか(Promotion)?
このように、マーケティングの4Pのフレームワークも使いながら、売れる商品と売れない商品の分析をします。
この後は、そこで得たデータ(どうすれば売れるか)と、自分の好きなテイストをうまくミックスさせながら作品をつくっていきます。
ハンドメイドでは「独自のテイストを確立する」という考え方が非常に重要です。
詳細は次で説明をします。
独自のテイストを確立する

リサーチを十分にしたあなたは「何が売れそうか」が、ざっくりと分かっていると思います。
それをベースに、更にあなたの好きなテイストを加えて、自分の世界観。つまり、独自のテイストを確立していきましょう。
モノにあふれたこの時代、人に買ってもらうのは簡単ではありません。特に名もなき作家でブランド力がなければ、なおのことです。
継続的に売れるようにするには、最終的にファンを獲得する必要があります。
そして、ファンを獲得するには、ブランドにオリジナリティ。つまり独自のテイストが必要なのです。
人と同じものだと、あなたから買う理由がないんですよね。
独自のテイストを確立するステップは以下の通りです。
- オリジナリティのある作品をつくる
- その作品にあったプロモーションをする
つまり、あなた独自のテイストや世界観は作品自体とその見せ方(プロモーション)で決まってきます。
オリジナリティのある作品をつくる
ここでは「あなたのテイスト」を決める方法をお伝えします。
まず、自分の好みを書き出してみましょう。発想をひろげるために、マインドマップを使うことをおすすめします。
- どんな色?
- どんな形?
- どんな雰囲気?
- なぜそれらが好き?
こういった内容をマインドマップで書き出しましょう。
そしてそのテイストをベースに、紙に実際のラフデザインを書いて「あなた独自のテイスト(世界観)」を固めていきましょう。
ここで折角リサーチした売れ筋商品のポイントを押さえるのを忘れないでください。
ここまでが、オリジナリティのある作品のつくり方になります。
文章にするとシンプルですが、実際はかなり試行錯誤すると思います。
なかなか自分のテイストが固まらずに「ああでもない」「こうでもない」と悩みながらつくりあげていきます。
材料の仕入れ~製作といった具体的なつくり方の手順は、転勤族の妻が在宅で収入を得る具体的な方法【ハンドメイド】に書いています。
その作品にあったプロモーションをする
作品ができたらマーケットプレイスで販売したり、SNSで発信をしましょう。
SNSでハンドメイド作品の発信に適しているのはインスタグラムです。
ハンドメイドは見た目が重要。ビジュアルで世界観を伝えることができるインスタグラムは、シンプルに訴求力があります。
ただし、以下の注意点があります。
投稿する写真の色と明るさは統一し、あなたのテイストが伝わるようにしましょう。毎回異なったチグハグな投稿では正しくイメージを訴求できません。
具体的には背景に使う色を決めておきます。初心者には作品が明るく映る「白」がおすすめです。写真は加工して明るさを調整しましょう。
投稿する時間も工夫しましょう。ターゲット層がSNSを見る時間帯を狙います。
一般的には、夜の21時以降がよく見られます。
また、会社員がターゲットであれば、通勤時間の朝と夕方、ランチの時間。主婦であれば、子供が学校に行った後の10時頃~12時頃が狙い目かと思います。
明確な価格戦略をもつ

おそらく初めはなかなか売れずに苦労すると思います。
そこでよくやってしまうのが値下げです。
しかし値下げをすると、作品をつくる労力の割に思ったような儲けが出ず、苦しいビジネスになってしまいます。
ハンドメイドは、原材料費がかかっており、人が手を動かして一つずつつくって売るので、値下げはあなたの売上・利益の絶対額に大きく影響します。
もう少し説明すると、ハンドメイドビジネスは「個数×単価=売上」です。
そのなかの個数は、機械がつくるのではなく、人間のあなたがつくるので、つくれる数に限りがあります。個数が変わらないなか、安易に値下げをすると売上が減ってしまうので、単価のキープがとても重要なのです。
そこで必要なのは明確な価格戦略です。以下のポイントを押さえましょう。
- 売上目標をもつ
- 戦略的に価格をつける
- 異なる価格帯をもつ
- いま買ってもらう理由をつくる
売上目標をもつ
まずはビジネスなので売上目標を立てます。
例えば、ピアスやイヤリングを製作・販売して、月に5万円を売上げたい場合は、単価を3,800円にすれば13個販売することで、目標が達成できる計算になります。
このように売上目標をもつことで、いわゆるPDCAサイクル(Plan→Do→Check→Action)を回すことができます。
つまり目標(Plan)を立てたうえで実際に販売をして(Do)、売上の結果から「いくらの商品をあと何個売らないといけなかった」と振り返り(Check)、「次はどうしようか」と戦略を練って行動する(Action)。
このサイクルを回して改善していくことが重要です。
戦略的に価格をつける
値付けは戦略的に行いましょう。
前述の通り、一つずつ手作りのハンドメイドビジネスで安易な値下げは命取りになります。
一度値下げをしてしまうと、顧客のなかであなたの商品の価格レベルのイメージが形成されてしまい、その後に再度値上げするのは難しいのが実態です。
顧客がわざわざハンドメイドを買う理由を考えましょう。
画一的な大量生産品であれば、安くてそれなりに良い品質の商品がショップで簡単に手に入るにもかかわらず、なぜわざわざハンドメイドを買うかです。
それはお客さまがハンドメイド独自の味や作者の世界観にひかれているのです。
ですので、ギリギリ利益が出るような、材料費に少しだけマージンを乗せた価格設定をするのではなく、顧客が払っても良いと思ってくれる適正価格を見極めて値付けをしましょう。
そもそも、原材料費だけではなく、デザインを考えている時間、製作にかかった時間、マーケットプレイスやSNSにアップしてプロモーションをしている時間もコストとしてかかってきています。
通常の企業であれば、当然それが回収できる価格設定にします。
なぜなら、そういったコストが最終的に回収できる値付けにしないとビジネスを継続して続けられなくなってしまうからです。
商品の売れ行き、競合になる商品の価格、コストをしっかりと回収できるかの3点を考慮しながら、適正な価格をつけていきましょう。
異なる価格帯をもつ
値段設定のアイデアとしては、松竹梅と大きく3種類の価格帯の作品ラインナップを準備して販売することも効果的です。
例えばランチでいくお寿司屋さんをイメージしてください。実際のメニューやメンバーにもよるのでしょうが、並800円、上1,000円、特上1,500円のような3種類の価格帯だと、真ん中の上1,000円が最も多く選択されると言われています。
このように多くの人は真ん中の価格の商品を購入する傾向にあるので、上下に異なる価格帯を用意することで、売りたい商品を最も売ることができます。
いま買ってもらう理由をつくる
最後は購入の後押しをする為に、いま買ってもらう理由をつくりましょう。
一般的に希少性が高まると売れやすくなる傾向にあります。是非、ハンドメイドの特徴である量が少ないことを活かして、限定品での訴求をしましょう。
実際、自分一人でつくるのであれば、そんなにたくさん量をつくれないと思います。後は売り方だけです。
いま買わないと無くなるというのが「いま買ってもらう理由」になるのです。
以下のようなアイデアが考えられます。
- ネットショップで限定販売にする
- 1点ものにして量産をしない
- 季節限定の販売にする
今回はネットショップに限って話していきます。ネットショップには例えばminneやCreema、BASEなどがあります。
そういった、自身の作品を販売するプラットフォームで購入できる期間を「限定」にします。つまり、常に買えるのではなく、一ヶ月や二ヶ月に一回、一定期間にだけ買えるというように期間を決めてしまうのです。
そうすることで、希少価値が出て「買いたい」「欲しいと」いう気持ちをもってもらえる効果があります。
まとめ

この記事では安定して稼げるハンドメイド作家に向けたステップを説明しました。
特に世の中の見通しが不透明な今、こういった新たな収入源は、ますます重要になってきていると思います。
サラリーマンやパートのように、働いた時間によって給与が保証されるわけではありませんが、やりようによっては生活の足しになるぐらいは稼げると思っています。
また、ハンドメイド作家のポイントは、一部材料の購入や発送などで外出の必要はあるものの、ほぼ自宅で完結することができる点です。これは子育てや介護などで、外に働きに出られない人に向いていると思います。
是非、この記事を参考にチャレンジしていただければ幸いです。ここまで読んで下さってありがとうございました。