転職でPRできる強みを伸ばす方法【スキルの整理と強化】

 
自分の強みはいったい何だろう。面接で強みを聞かれたら何て答えたら良いんだろう。

こんな悩みはありませんか?

自分の強みって分かっているようで、よく分からないですよね。

強みとは、あなたがもっているスキルと言い換えることもできると思います。

この記事では「あなたの強みを見つけてもらうこと」を目的に書きました。

そもそも、みなさん何らかのスキルはもっていると思っています。

ただ、どんなスキルがあるか全体像を知らないので、自分がもっているスキルに気付いていないと思うのです。

そこで、この記事ではスキルの全体像を整理して提示します。

転職の面接でも「あなたの強みは何か」「どんなスキルをもっているか」はよく聞かれる質問です。

是非、この記事で自分のもっているスキルを把握しましょう。そしてそのスキルを強化していきましょう。

自分が何のスキルをもっているか分からない人
スキルの全体像

スキルが重要な時代

これからの時代、働き方は大きく変わっていきます。

転職、副業、フリーランス、起業が増えるとともに、会社に属しながらプロジェクト単位で企業の枠を超えて働くなど、これまでとは異なったワークスタイルになっていくと思います。

そして雇用の流動性が高まるなか、より個人の実力が問われるようになります。

今後は個人として選ばれないと、仕事が獲得できない時代が来るでしょう。

そういった社会では一層意識して自分の強み。つまりスキルを伸ばす必要があります。

人に必要とされるスキルがあれば「あなたと一緒に仕事をしたい」と言ってもらえます。「あなたが必要」と企業に選ばれます。

そんなスキルを身につける初めの第一歩は、今の自分のスキルの棚卸しです。

今持っているスキルを知ることで自分の強みが分かり、今後どんなスキルを磨いていくべきかを考えることができます。

それでは次からで、スキルの棚卸に向けてスキルの全体像を見てみましょう。

スキルの整理(全体像の把握)

スキルの全体像を把握する方法としては、ハーバード大学の経営学者ロバート・カッツ教授が1950年代に提唱した理論が参考になります。

スキルとして大きく 「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」「コンセプチュアルスキル」 3つをあげています。

1.業務を遂行する能力である「テクニカルスキル」
ここでは主にビジネス系スキルを紹介します。

・資料作成能力
・PCスキル
・デザイン
・市場理解
・情報収集力
・分析力
・マーケティング
・商品知識
・営業
・M&A
・アカウンティング
・ファイナンス
・語学力

2.対人関係能力の「ヒューマンスキル」

・コミュニケーション力
人間関係をストレスなく構築し維持する力

・ヒアリング力
相手の話を正確に理解する力

・交渉力
交渉ごとの間に入って両者の意見交換をスムーズに行う力

・プレゼンテーション力
ゴールやメリット・デメリットといった意志を伝える力

・働きかける力
同僚や部下のやる気、能力を引き出す力

・向上心
自己管理を行い、自身の能力開発を行う力

・リーダーシップ
組織を先導し引っ張る力。困難に直面しても乗り越える力

3.複雑なものごとの本質を見極めて対応する概念化能力の「コンセプチュアルスキル」

・ロジカルシンキング
・ラテラルシンキング
・クリティカルシンキング
・多面的視野
・柔軟性
・受容性
・知的好奇心
・探求心
・応用力
・洞察力
・直観力
・チャレンジ精神
・俯瞰力
・先見性

いかがでしょうか。

こうやってスキルの全体像を見てみると「あっ、このスキルは持っているな」と自分のスキルが見つかるのではないでしょうか。

ここで一つポイントがあります。

今まで面接でスキルを聞かれた際、テクニカルスキルだけを答えていませんか?

年次が上がるにつれ、ヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルが求められます。

テクニカルスキルだけでなく、ヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルもアピールできるようにしていきましょう。

強化するスキルの選び方

自分のスキルが把握できたところで、今後のスキルアップについても考えましょう。

当然、全てのスキルに手をつけることは不可能です。

能力や時間には限りがあるので、特定のスキルの強化に集中して取り組むべきです。

スキル強化の基本的な考えとしては、弱点を補強するよりも自分が既にもっている強みを更に磨くべきだと考えています。

弱点については最低レベルまでは引き上げる必要があるかもしれませんが、ある程度のレベルまで行ったら強みの強化に集中すべきです。

なぜなら、これからは「この分野ならこの人」と最初に頭に浮かんだ人と一緒に仕事をする世の中になるなかで、平均的に何でもできる人は選ばれにくいからです。

転職でも平均的にできることよりも、あなたの強みに面接官は興味があります。

テクニカルスキル、ヒューマンスキル、コンセプチュアルスキル、それぞれのなかで自分の強みを実績や具体的なエピソードとともに語ることができれば強いです。

「テクニカルスキルとしては~です。また、ヒューマンスキルとしては~が強みです。それはこういった経験をしてきたからであり、私にはこういった実績があります」と整理して話せるようにしましょう。

スキルの伸ばし方

最後にスキルの伸ばし方について説明します。

以下の手順で強みを磨いていきましょう。

  1. 今もっているスキルの棚卸
  2. 今後のキャリア目標の確認
  3. 重点的に伸ばすスキルの決定
  4. スキルを伸ばすアクション

こういったスキルアップを意識して日々の仕事や自己啓発に取り組むのと、漫然と仕事をこなすのでは、長期間で大きな開きが出てきます。

たしかに上司から与えられた仕事をこなす方が何も考えなくて良いので楽です。

一方、日々の継続的な努力は必要ですが、スキルを磨くと自分の実力がつきます。

実力がつけば、社内での抜擢や転職などにつながりチャンスが増えます。

雇用の流動性が高い今の時代を前向きにとらえて取り組む姿勢が大切だと思います。

是非、前向きにスキルアップに取り組んでもらえればと思います。

スキルの伸ばし方については、稼げる人材になるためのスキル戦略でも詳しく解説していますので参考にしてください。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。この記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

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