本日は「社内公募と出世」をテーマに記事を書きます。
私は「社内公募はやりたい仕事に就くのに有効な手段」とブログで書いてきました。
それは私自身が社内公募でキャリアチェンジに成功したからです。
一方「社内公募で異動をすると出世に響くのでは?」と不安を感じている方もいるかと思います。
そういった方に向けて、私の考えを書いていきます。
社内公募はぶっちゃけ出世が遅れるのか?
結論から言うと、身も蓋もありませんが分かりません。
Yesでもあり、Noでもあると考えます。
なぜそう考えるかについて書いていきます。
社内公募で出世が遅れる理由
社内公募で異動することで出世が遅れる理由としては以下が考えられます。
- 今までのキャリアが一部リセットされる
- 保守的な会社では良しと思われないから
今までのキャリアが一部リセットされる
初めの理由は、今までのキャリアが一部リセットされるからです。
社内公募をするということは、部署を異動します。
部署を異動するということは、仕事内容や人間関係が変わります。
例えば、私は国内営業をずっとしていたので、そのスキルと経験がありました。
また、その部署で上司や同僚、お客さま、パートナー企業といった社内外の人脈も持っていました。
しかし、社内公募で異動をしたことで、それらがリセットされたのです。
また、異動先での海外営業は初めてだったので、貿易実務の知識や英語での交渉といった必要なスキルを一から身につける必要がありました。
おまけに関わる人も完全に変わった為、一から人間関係を構築する必要がありました。
言うなれば、今まで積み上げてきたものを一部リセットした状態になるのです。
(一部と書いているのは、異動後も使える汎用スキルがあるからです。)
そうなると出世に遅れが生じるのは、容易に想像いただけるかと思います。
例えば、その部署で新人から5年間キャリアを積んだ同期のAさんがいた場合、自分も同じ社会人歴5年ではあるものの、その部署では1年目並の仕事レベルになってしまいます(本当は汎用スキルでカバーできる為、一概には言えませんが、ここでは単純化しています)。
会社が先にどちらを出世させるか選ぶとなると、新人からその部署にいて仕事ができるAさんになるのは必然です。
保守的な会社では良しと思われないから
もう一つの理由は「保守的な会社では良しと思われないから」です。
社内公募という制度そのものと相反していますが、こういったケースは耳にします。
制度として社内公募はあるものの、会社としては本来与えた仕事をして欲しくて、そこから逸脱した人間をよく思わないということです。
社内公募で出世が遅れない理由
一方、社内公募でも出世が遅れないケースもあると考えています。
例えば、これから伸びる新しい部署に移った場合です。
新しい部署は人がいないので、社内公募で人材を募集することも多いでしょう。
そういった部署では人が少ない一方、事業が伸びてくると組織は拡大していきます。
その波に乗ると、同期よりも早く出世できる可能性があります。
実際、私が社内公募で異動した先では若くして出世している人がいました。
それは伝統的な部署では考えられない年齢でした。
この様に社内公募で新しい部署に行っても出世が遅れないケースもあると考えられます。むしろ早まることすらあります。
社内公募と出世の考え方のまとめ
ここまで読んで下さった方は、社内公募では出世が遅れることもあるし、遅れないこともあるのなら、「結局、どうするのが良いの?」と思った方もいるかと思います。
私の回答としては「出世と社内公募は切り離して考えるべき」という考えです。
つまり、出世をするために社内公募に応募すべきではないと考えています。
私も社内公募に応募するときに出世が頭によぎりました。
今、良い感じで評価して貰っているのに、それを捨てて、社内公募に応募していいものか悩みました。
しかし最後はやりたい仕事を得るために社内公募に応募しました。
その後、色々ありましたが、今となっては良い選択だったと思っています。
この話に興味がある方は以下の記事を参考にしてください。
また、今は時代も変わってきています。
1社に勤め上げる価値観から、転職や副業でキャリアを作っていく人が増えました。
そんな時代では、社内の評価よりも、もっと広い視野を持つべきですね。
特に社内公募に悩むような人は、自分のキャリアに本気な方が多いと思いますので、自問自答すれば自ずと答えは出るかなと考えます。
最後に1冊、私が最近読んだ中でキャリアを考えるのに良かった本を紹介します。
それは「LIFE SHIFT2」です。
「LIFE SHIFT」は私のキャリアへの考えを根本的に変えてくれましたが、この2も中々良かったです。
いつかこのブログでも解説したいのですが、興味がある方は、下のリンクから口コミをチェックしてみて下さい。