こんな悩みはないでしょうか?
社内公募の面接って、転職の面接と似ているようで微妙に違いますよね。
「社内公募の面接に向けて、どんな準備をすればいいか分からない」という悩みがきっとあるかと思います。
そこで本記事では、社内公募の面接でよく聞かれる定番質問についてまとめました。
社内公募の面接を突破し、異動を成功させた私の経験をもとに解説します。
社内公募の面接では何が聞かれる?【よくある質問を徹底解説】

社内公募の面接対策として、以下の質問について押さえておきましょう。
- 自己紹介
- 今の部署の仕事内容
- 自己PR
- 異動を希望する理由
- 志望理由
- 今後のキャリアプラン
これは、私の社内公募での経験と仮説に基づいています。
ちなみに面接では仮説を立てることはとても大事です。
「なぜ社内公募で人を募集しているのだろうか?」
「どんな人に来てもらいたいと思っているのだろうか?」
「その人を見極めるためにどんな質問をするだろうか?」
この様なことを面接官の立場になって考えるのです。
そうすると、どんな質問が当日出てくるかが見えてきます。
また、どんな回答が求められているかも想像することができます。
それでは、各質問について解説していきます。
社内公募の面接でよく聞かれる質問

ここからは社内公募の面接でよく聞かれる質問について解説します。
自己紹介
まずは自己紹介です。
自己紹介は社内公募に限らず面接の定番質問です。
アイスブレイクを兼ねて「自己紹介をして下さい」と面接の初めに言われることが多いですよね。
これはパッと答えられるように、どの様な内容を話すかを事前に考えておきましょう。
自己紹介ではダラダラと話さずに、簡潔にキャリアの要点を話すことがポイントです。
時間でいうと、30秒~1分程度にまとめるのがおすすめです。
具体的な構成案は以下です。
- 氏名
- 職務経歴
- 締めの言葉
まずは氏名です。
そして、その次は職務経歴です。
職務経歴は、単に今までの経歴を羅列するのではなく、面接官が興味をもちそうな職務内容や実績を強調して話しましょう。
例えば、営業職の募集であれば、営業の経験や実績をメインに話します。
たとえ、マーケティングや法務の経験があっても、そこはさらっと触れる程度にしておき、面接官の関心があると思われる営業の話を中心にします。
これこそまさに前述した仮説です。
「面接官はこの質問で何を聞きたいのだろう」「何を話せば面接官の評価が上がるだろうか」と考えてみて下さい。
つまり、相手の立場になって、相手の知りたいことを中心に話すのです。
募集している職種と関係のない話をしても面接官には響きません。
そして最後は「本日はよろしくお願いいたします」といった締めの言葉で自己紹介を終えます。
今の部署の仕事内容
次の「よく聞かれる質問」は、今の部署の仕事内容です。
この質問では、面接官は「応募者にはどの様な仕事の経験があるか」「その経験は自部門の仕事で活かすことができるか」を見ています。
例えば、取り扱う製品が違っても、同じ営業職であれば営業の経験やスキルが活かせます。
ちなみに、ここで話す今の部署の仕事内容は、後で解説をする「自己PR」「異動を希望する理由」「異動をしてやりたいこと」とも、話としてつながっている必要があることを意識してください。
つまり、各質問で答える内容に統一感をもたせ、回答がバラバラにならないようにします。
例えば「自己PR」では”今の仕事”における実績を説明します。”今の仕事”で得たスキルや経験を説明して、応募部署でも成果が出せるということをアピールします。
その為、今解説をしている「今の部署の仕事内容」と、後で話すであろう「自己PR」は別の話ではなく、関連があり話がつながっているのです。
「異動を希望する理由」も同様です。
”今の仕事”に何かしら満足をしていないから、社内公募での異動を希望しているはずです。
なので「異動を希望する理由」を語るうえで、ここで話す「今の部署の仕事内容」は当然関係してきます。
このように各質問で答える回答はそれ単体で終わるのではなく、他の質問の回答にも関連してきます。
このポイントをしっかりと認識して、他の質問とのつながりを意識して一貫性が出るように回答しましょう。
そうすることで、面接全体での話に統一感があり、話があちらこちらに行って何か一貫性が無いなという悪い印象になることを防げます。
自己PR
続いては、面接の定番の自己PRです。
「自己PRをお願いします」「どんなスキルをもっていますか?」「自分の強みは何だと思いますか?」
さまざまな聞かれ方がありますが、これらで聞いているのはどれも自己PRです。
自己PRについて、何を話せばいいか迷う方もいるかと思います。
そんな方に私がおすすめする話す内容の決め方は、以下の手順です。
- 自分の強みを書き出す
- その部署の求めている能力を調べる
- 自分の強みと求められている能力の接点を見つける
自己PRではとにかく何でも自分の強みをアピールすればいいわけではありません。
自分の強みの中で、面接官が求めている能力をアピールすべきです。
ここでも仮説を立てることが大事です。
面接官が求めていない能力をいくらアピールしても響きません。
極端な例ですが、英語圏の海外営業を募集しているにもかかわらず、中国語が堪能であることをアピールしても意味がないことは分かってもらえるかと思います。
あくまで「自分の強み」と「面接官が求めている能力」で接点のある内容を話すようにしましょう。
どんな能力を面接官が求めているか、前述した仮説を立てて臨むのです。
おすすめの自己PRの構成は以下の通りです。
自己PRの構成
- 結論(要点)
- 結論の根拠や、やってきたこと
- 志望先での活かし方
まず結論(要点)として、自分の強みを端的に話し、その根拠や今までやってきたことを話します。
そして、志望している部署で、どの様にその強みを活かして成果を出すかを説明します。
詳しくは、【転職】職務経歴書の自己PRの書き方を徹底解説で解説していますので、是非参考にしてください。
異動を希望する理由
次は異動を希望する理由です。
転職活動では転職理由に相当する質問です。
面接官としては、この応募者がなぜ異動したいと思っているか、その本音を知りたいと考えています。
異動を希望する理由を知ることで、この応募者がどんなことを嫌だと感じるか、どんなことを重視しているかを知ろうとしています。
そういった応募者の志向を知ることで、自部署の仕事内容や働き方にマッチした人材かどうかを見極めようとしているのです。
ちなみに私が社内公募に応募したのは、やりたい仕事をするためでした。
私のやりたい仕事は前の部署ではできなかったので、異動するしかなかったのです。
面接では、そんな想いを語りました。
ここでのアドバイスは、異動したい理由を前向きに語ることです。
現在の部署に不満があったとしても、それを愚痴るのは印象が良くありません。
面接官からすると、自部署でもまた同じ不満をもつのではと思ってしまいます。
例えば「今の部署の仕事が希望したものではなく、やりがいが感じられないから異動したいと考えています」ではなく「~という仕事に是非取り組みたいと考え異動を希望しています」と伝えるようにしましょう。
伝え方ひとつで、面接官の受け取り方も変わり、心象も良くなるはずです。
志望理由
次は、志望理由です。
これは「異動を希望する理由」とも似ていますが、なぜその部署を選んだかを詳しく話します。
例えば海外に携わる仕事をしたいのであれば、その条件に合うのはその部署だけではないはずです。
異動を希望する理由を満たす部署が複数ある中で、なぜ特にその部署を志望しているかを話しましょう。
志望理由のおすすめの構成は以下の通りです。
志望理由の構成
- 志望理由
- 志望理由の背景
- 活かせる経験やスキル
- 異動後にやりたいこと
「志望理由」と「志望理由の背景」だけではなく、「活かせる経験やスキル」と「異動後にやりたいこと」も話すことで、その部署で具体的にどのように貢献できるかを伝えましょう。
面接官の立場としては、異動希望がある社員の希望を叶えるために面接しているのではなく、自分の部署で成果を出してくれることを望んでいます。
なので、その部署に行きたい理由だけではなく、どうやって貢献できるかも話すことで、成果を上げられる人材であることを伝えられます。
社内公募の志望動機はどう話せばいい?【例文あり】も参考にしてください。
今後のキャリアプラン
最後は、今後のキャリプランです。
これは今までに挙げた質問と比べると、聞かれる確率は低いかと思われます。
また、正直そこまでは考えていない人が多いかもしれません。
しかし、キャリプランをしっかりと語ることができれば、単なる憧れではなく、中長期のキャリアを見据えたうえでの異動希望であることを印象付けられます。
ちなみに、面接の機会というのは自分のキャリアを見つめ直す良い機会でもあります。
なかなか普段から自分のキャリアプランを真剣に考えている人っていないですからね。
せっかくなので、この機会を活かして、中長期のキャリアについて考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ

今回は社内公募の面接でよく聞かれる質問について解説をしました。
転職の面接と類似する点もあるものの、同じ会社の中での異動だけに、質問が異なることが分かってもらえたかと思います。
一般的に社内公募の面接回数は多くなく、1回が主流かと思います。
その回数が少ない面接のなかで応募者を見極める必要があるため、奇をてらった質問よりは、一般的な質問が多いことが予想されます。
ここで挙げた質問はまさに定番なので、しっかりと準備をしておいてください。
大切なのは面接官の立場になって、どんな質問が出そうか仮説を立てて考えることです。
また、社内公募については、社内にいる過去の経験者から、情報収集もできます。
いずれにしても、しっかりと準備をしたうえで臨むようにしましょう。
最後におすすめの本を紹介します。
今、社内公募の面接を受けようとしている人は、何かを変えたいと強く思って行動している人かと思います。
しかし、今までと違う新しいことをするのは不安ですし、勇気がいりますよね。
そんな方には、森岡毅さんの「苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」」がおすすめです。
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