社内公募の志望動機はどう話せばいい?【例文あり】

 
今度、社内公募を受けようと思っているけど、面接で志望動機を聞かれたら、何と話せばいいんだろう。
 
社内公募では、転職の面接で話す志望動機とは違う内容にすべきかな?

社内公募の志望動機に関する、こんな悩みはないでしょうか?

この記事では社内公募における志望動機のについて徹底的に説明します。

社内公募で異動を勝ち取った筆者の実体験に基づいて解説をしていきます。

社内公募の面接を控えている人
社内公募での志望動機の話し方

社内公募の志望動機はどう話せばいい?

まず、社内公募での志望動機は、基本的には転職活動の際に話す志望動機と同じ内容でOKだと考えます。

しかし、転職とは違う点もあるので注意が必要です。

その注意点も含め、社内公募における志望動機の詳細を説明します。

社内公募の志望動機の構成

まずは、社内公募における志望動機の構成です。

私は以下の構成(流れ)をおすすめします。

  1. 志望理由(結論)
  2. 志望理由の背景
  3. 活かせる経験やスキル
  4. 異動後にやりたいこと

それぞれ、例文を使って解説します。

①志望理由

まず、志望動機は結論から話しましょう。

つまり、志望理由である「なぜ異動を希望するのか」について簡潔に説明します。

結論から入らずに前置きを長々と話すと、何を伝えたいかが分からず悪印象です。

例えば「グローバルビジネスがしたいと考え、社内公募に応募しました」など、シンプルに志望理由を話しましょう。

②志望理由の背景

次に志望理由の背景を話します。

冒頭に話した志望理由に至った自分の考えや経験を説明するのです。

例えば「国内市場が縮小していくなか、当社も海外事業を更に拡大する必要があると思い、海外進出を積極的に進めている~事業部で働きたいと考えました」と説明します。

③活かせる経験やスキル

次に志望する部署で活かせる経験やスキルを説明します。

本当の意味での志望動機は、前述した「①志望理由」と「②志望理由の背景」でカバーできています。

しかし、それに加えて、その部署で具体的に活かせる経験やスキルも説明することで、あなたが役に立つ人材であることを志望動機の中でアピールできます。

ただし、面接の雰囲気を見て、簡潔に話し終えた方が良さそうであれば「①志望理由」と「②志望理由の背景」までにしておきましょう。

面接は面接官との会話で進めていくべきなので、用意した志望動機をそのまま話す丸暗記は危険です。

雰囲気を見ながら、どこまで話せばいいかをその場で判断して会話のキャッチボールをしていきましょう。

面接官がもっと聞きたそうな感じなら話すべきですし、逆に面接官が何か話したそうにしていれば、一旦こちらの説明は終えるべきです。

この「③活かせる経験やスキル」では、例えば「国内営業を3年間経験しており、営業スキルには自信があります。また、TOEICは800点あり海外ビジネスにも対応できると考えています」と話して、その部署で活躍できる人材であることをアピールします。

④異動後にやりたいこと

最後に「異動後にやりたいこと」として、どんな仕事で貢献したいと考えているかについて説明します。

例えば「海外営業として、今後成長が期待されるインド市場の開拓に取り組みたいです」というように説明します。

以上の内容で志望動機で語るべきポイントは一通り網羅できます。

ここまででバラバラに解説した例文をまとめると以下の通りとなります。

グローバルビジネスがしたいと考え社内公募に応募しました。国内市場が縮小する中、当社も海外事業を拡大する必要があると思い、海外進出を積極的に進めている~事業部で働きたいと考えました。私は国内営業を3年間経験しており営業スキルには自信があります。また、TOEICは800点あり英語でのビジネスにも対応できると考えています。海外営業として今後成長が期待されるインド市場の開拓に取り組みたいです。

次に、なぜ私がこの構成をおすすめするかを説明します。

なぜこの志望動機の構成をおすすめするか

前述した構成をおすすめする理由は、面接官の心情を考えたからです。

一度、面接官になったつもりで、どんなことを知りたいと思うか考えてみてください。

知りたいと思うことは、面接官が心配していることでもあります。

  • なぜウチの部署で働きたいんだろうか?
  • また異動や転職をしたいと言わないだろうか?

こんな面接官の心の声が聞こえてきます。

そういった不安を志望動機でしっかりと払拭すればいいのです。

それぞれ説明をします。

なぜウチの部署で働きたいんだろうか?

基本、人を採るということは戦力を求めています。

できるだけ優秀な人材に来て欲しいのです。

しかし、仕事で成果を出すには、その人の持つスキルだけでは十分ではありません。

やる気も成果を出すのには必要です。

いくら優秀な人材でもモチベーションが低いと、その能力がフルに発揮できませんし、周りに悪い影響を与えます。

なので、面接官はスキルが高く、やる気のある人材を求めています。

では、やる気はどうやったら伝えられるのでしょうか?

もちろん単に「やる気があります」と気合を見せるだけでは十分ではありません。

なぜ、社内公募という手段を使ってその部署に異動したいかという「志望理由」とその考えに至った「志望理由の背景」を説明することが必要です。

そのあなたのオリジナルなストーリーに面接官が共感することで、やる気が伝わります。

先ほど説明した志望動機の構成には、この「志望理由」「志望理由の背景」が冒頭に入っています。

これらをしっかりと説明することで、あなたのやる気を伝えましょう。

まずこれで「なぜウチの部署で働きたいんだろうか?」という疑問を払拭できます。

ちなみに志望動機の構成の中の「活かせる経験やスキル」を説明することで、あなたがその部署に必要な経験やスキルをもっており、成果を出せる人材であることも伝えられます。

また異動や転職したいと言わないだろうか?

また、異動後に、再度の異動や転職ですぐに辞められるのも困ります。

そこで志望動機の中で「実際の仕事内容」と「志望者がやりたいと思っていること」にずれがないかを見ています。

これは志望動機の構成の中の「異動後にやりたいこと」でカバーできます。

具体的に異動後にやりたい仕事を話すことで、ミスマッチがないことを伝えられます。

もちろん、事前に社内公募の応募先でどんな仕事をすることになるかは調べておく必要はあります。

そうでないと、そこでできない仕事を話してしまい、ミスマッチがあると思われ逆効果になります。

このように、前述した志望動機の構成で、面接官の不安について一通り網羅できると考えます。

社内公募と転職における志望動機の違い

社内公募での志望動機も、基本的には転職での志望動機と同じでOKと書きました。

しかし、注意すべき点があるので解説しておきます。

  • 競合他社の視点はそんなにいらない?
  • スキルや経験よりもやる気?

競合他社の視点はそんなにいらない?

転職では「競合他社ではなくなぜその企業か」というポイントが重要です。

「それ、ウチじゃなくても良いよね?」と面接官に言われないよう対策する必要があります。

しかし、社内公募はあくまで同じ会社の中での異動です。

なので、競合他社のベンチマークはそんなにしなくてもいいと私は考えます。

もちろん会社によっては「なぜ転職でなく社内公募か」と聞かれる可能性はあるので、ある程度、志望部署の競合についても調べておく必要があるかもしれませんが、普通はあまり聞かれないと思います。

それよりは、社内の他の部署ではなく、なぜその部署を志望しているのかをしっかりと語れるようにすべきです。

社内に似たような仕事をやっている部署があればなおさらです。

競合他社よりも社内の他部署をベンチマークすべきなのです。

スキルや経験よりもやる気?

基本的には、転職では即戦力を求めます。

なので、志望先で必要なスキルや経験を既にもっている人が評価されます。

社内公募も人材の補充なので、即戦力が好まれるのは間違いありませんが、私見では転職よりは競争が緩やかだと見ています。

というのも、転職の場合、ライバルは社外にいる無数のビジネスパーソンになります。

当然、即戦力となるスキルや経験をもった人も多く応募してきます。

しかし社内公募では基本的には社内の人間がライバルです。

なので競争は必然的に緩やかになると思われます。

また、志望者がわざわざ社内公募をするのは「やりたい仕事」をしたいという理由が多いです。

給与を上げたいのなら転職するでしょうし、働く場所を変えたいなら上司や人事に相談すると思われるからです。

わざわざ社内公募するということは、その職種について未経験だが、どうしてもやりたいという人が多いと推測されます。

かくいう私も社内公募したのは、どうしてもやりたい仕事があったものの、当時所属していた部署にはそういった仕事がなく、大胆にキャリアチェンジをする必要があったからです。

もしそのように、ほとんどの志望者がその部署で求められるスキルや経験が無いのであれば、やる気が大事になってきます。

もちろん社会人としての基本的なスキルや、今の部署で成果をあげていることは必須ですが、どうすれば効果的にやる気をアピールできるか考え実践しましょう。

やる気をアピールするには、新しい仕事に向けてどんな努力をしているかを具体的に語るべきです。

単にやる気があると話すよりも、既に具体的な行動に移していることを説明できると強いです。

例えば、海外営業を志望しているのであれば、語学スキルの習得に向けてオンライン英会話を毎日受講していて、TOEICのスコアも900点あること。輸出業務の知識習得も自主的に行っていることなどです。

そういった具体的な行動が示せると、やる気があるという説明に説得力が出てきます。

やる気のアピール方法は、【異業種転職の自己PR】やる気がありますはあり?で具体的に解説しているので参考にしてください。

まとめ

いかがだったでしょうか。

この記事では私の経験を基に社内公募における志望動機について解説をしました。

社内公募の志望動機は転職と基本的に同じ構成で良いものの、力を入れるポイントが異なるため、社内公募の特性を考えて志望動機を作ってください。

最後に、社内公募はやりたい仕事につく一つの有効な手段であると考えます。

私自身も社内公募を使ってやりたい仕事をすることができました。

今の慣れ親しんだ会社の中で異動して、やりたい仕事をしたい人にはおすすめです。

最後に、この記事をここまで読んで下さった方は、キャリアや仕事について真剣に考え、なおかつ行動に移そうとしている人だと考えます。

大半の人が流されるままに生きているなかで、しっかりと自分の頭で考えていて素晴らしいと思います。

一方、考えることで色々と悩んでしまい辛い状況にいるのではないでしょうか。

私も自分のキャリアで迷い悩んできたのでよく分かります。

そんな方におすすめの本を最後に紹介しておきます。

それは、森岡毅さんの「苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」」です。

私がキャリアや仕事で迷ったときに手に取って何回も読んでいる名著です。

きっと勇気づけられるかと思います。

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これからの激動の時代にどう働くかについて非常に参考になる本です。

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