こんにちは。
今日は社内公募で部署異動をした後にすべきことについて説明をします。
これはとても大事な話です。
なぜなら社内公募に合格したら終わりではなく、そこからが「本番」だからです。
異動した後の毎日が幸せでなければ全く意味がありません。
そこで今回は実際に社内公募で異動した経験のある私が実体験に基づいて「異動後にすべきこと」について説明をします。
社内公募で異動後にすべきこと3選

私がおすすめする社内公募で異動後にすべきことは以下の3つです。
- 新しい部署に馴染めるように努力する
- 最初の3ヶ月で何かしらの結果を出す
- 異動で希望が叶えられたかレビューする
次から詳しく解説をしていきます。
新しい部署に馴染めるように努力する

まず最初に大事なのは新しい部署に馴染むことです。
転職と違い社内公募は同じ会社の中での異動なので、比較的容易かと思いそうです。
同じ会社なので、基本的なITシステム、給与体系などは同じだからです。
しかし、注意が必要です。
なぜなら社内公募の異動によって仕事で最重要ともいえる人間関係がリセットされているからです。
早く新しい部署の人に認めてもらわないと仕事がやりづらいです。
第一印象が大事とも言いますが、初めが肝心です。
早くその部署に溶け込めるように最大限の努力をしましょう。
社内公募は普通の異動とは違います。
まだまだその制度がメジャーでない会社が多いかと思います。
転職よりも一般的でない会社も多いです。
私の勤めていた会社でも珍しく、社内公募を使って異動した人間は特殊な目で見られていました。
良い意味でも悪い意味でも注目を集めている状況で、一挙手一投足が見られているので、言動に注意を払う必要があります。
しかし、何も特別なことをする必要はありません。
相手の立場に立って考えて、必要と思うことをすればいいのです。
しかし、それが出来ておらず、イメージを悪くしてしまっている人がいます。
コツはとにかく「謙虚・素直さ」を意識しまくって行動することです。
例えば、新しい部署で仕事をやってみると「あれっ?」と思うことがあります。
異動前の部署の方が明らかに進んでいるなということです。
大企業であれば事業本部や事業部ごとに、使っているITシステムや資料のつくり方が異なる場合があります。
そのため、社内公募で異動後に、明らかにこの部署は古いやり方をしているなと思うことがあります。
そんな時にどうすればいいのでしょうか?
社内公募で異動してきており、新しい風を吹かすことを期待されているので、「前の部署では~というやり方をやっていました。そちらの方が効率的なので変えませんか?」とアイデアを出せばいいのでしょうか。
本質的にはそうすべきだと思いますが、私なら一旦、その部署の今までのやり方で仕事をします。
そして、周囲に「やりにくい」「古い」「おかしい」などの文句も言いません。
なぜなら物事には背景がありますし、言うべきタイミングもあるからです。
背景については、そのやり方に至るには、過去の様々な試行錯誤があったはずです。
そして今、そのやり方が採用されているのは何かしらの理由がある可能性もあります。
それを知る前に頭ごなしに「変えた方がいい」と言われると気分がよくありません。
また、言うべきタイミングも気持ちに関連しますが、まだ異動してきて間もない戦力にもなっていない社員から、いきなり「非効率なので変えた方がいい」と言われて気持ちが良い人はいません。
なので、やりにくいなと思っても、まずはその方法に従って、そこで成果を出すことに集中しましょう。
成果を出して認めてもらえれば、あなたの意見も通りやすくなります。
物事には順番とタイミングがあるのです。
このように、初めはとにかく謙虚・素直に行動すべきです。
何か教えてもらったら感謝の気持ちを伝える。
人脈を広げられるように積極的に関係性を構築できるように働きかける。
ある意味、当たり前なことではありますが、それを意識して徹底的にやりましょう。
そうすることで新しい部署に馴染めると思います。
最初の3ヶ月で何かしらの結果を出す

次は最初の3ヶ月で何かしらの結果を出すことです。
ハッキリ言って3ヶ月でたいしたことは出来ません。
いくら同じ会社内での異動とはいえ、新しい仕事・新しい人間関係です。
特に社内公募での異動では職種が変わっていることも多いかと思います。
転職では比較的、同じ職種での転職が多いと思っています。
なぜなら、転職は即戦力を求めているので、営業人材が必要なら営業の経験者を雇いますし、マーケティング人材が必要ならマーケティングの経験者を採用します。
しかし、社内公募では戦力は必要なものの、職種が微妙に変わるケースも多いと考えています。
なぜなら社内公募には従業員に仕事の選択肢を与えて、定着率アップ・モチベーションアップを図る側面もあるからです。
実際私も国内営業から海外営業に社内公募でキャリアチェンジしました。
このように社内公募では職種が変わっているケースもあるため、ある意味、転職よりも成果を出すのが難しいかもしれません。
しかし、なぜ3ヶ月で何かしらの結果を出すことを推奨するのか。
それは、スタートダッシュが自分にとって大事だからです。
異動してきてこの部署でやっていけるか不安な初期段階で、精一杯頑張って知識をつけ、何でも良いので周囲から凄いねと褒められるような成果を出せれば、それはその部署で今後働いていくうえでの大きな自信になります。
その自信を獲得して欲しいのです。
別に数字を上げるとか、大きな成果出なくても良いのです。
資料作成や社内調整でも、周囲に今回異動してきた人はデキるなと思わせるような良い仕事を目指しましょう。
そこで得た自信は今後その部署で働いていくうえで大事な心の拠り所になるはずです。
異動で希望が叶えられたかレビューする

最後は、この社内公募での異動で自分の希望が叶えられたかをレビューすることです。
これは本当に大事です。
社内公募でのゴールは思い描いていた仕事をすることであり、異動の合格を貰うことではないからです。
しかし、異動してみると目の前の仕事に精一杯で当初の想いを忘れてしまうことがあります。
そして、「あれ、そもそも何がしたかったんだっけ」となってしまいます。
そうならないよう、異動前に考えていた希望が叶えられたかを定期的に確認しましょう。
私の場合は社内公募での異動の狙いは、海外ビジネスが出来るようになることでした。
そこでは、海外ビジネスのイロハを学ぶとともに、英語も身につけたいという考えがありました。
海外ビジネスのイロハという意味では、輸出知識や海外商習慣などを身につけることができ満足のいくものでした。
しかし、英語については担当エリアが英語圏でなく、使う機会が限られていました。
そこで私はもっと英語を使わないと、異動した意味がないと思いました。
これは定期的に社内公募での異動を振り返っていたからこそ気付けたことです。
すごく基本的なことですが、意外に見落としてしまいがちな点かと思いますので、定期的に異動が成功だったかレビューをしてみてください。
そうすれば、新たな打ち手がまた見えてきます。
まとめ

今回は社内公募で異動後にすべきことを実体験をベースにまとめました。
社内公募は手段であって、目的ではありません。
その為、もし社内公募での異動でやりたいことが出来ていないのであれば、更なる転職も視野に入れるべきだと考えます。
実際、私は社内公募の後に転職をしています。
異動できたことに満足して終わりではなく、常に今後のことを考えて働くことをおすすめします。