転職での業界の選び方【後悔しないように】

 
転職の業界選びってどうやればいいの?特に行きたい業界がないんだけど、選び方のポイントはある?

こんな疑問にお答えしていきます。

業界選びって難しいですよね。

「どうしてもこの業界に行きたい」と志望業界が決まっている人は良いものの、こだわりがない人は困ります。

しかし、業界によって給与水準、成長性、ワークライフバランスが異なるので、業界選びはとても重要です。

また、一般的に年齢が高くなるほど、異業種に移りにくくなるので慎重に選ぶべきです。ベテランと呼ばれる年齢になって、他の業界に移りたいと思っても手遅れになっている場合もあります。

この記事では、私自身が転職活動の際に業界の選び方を研究した経験を踏まえて、業界選びのポイントを解説していきます。

ではいってみましょう!

どの業界を受けるか迷っている人
転職における業界の選び方

転職での業界の選び方

転職での業界選びは、その人が何を重視するかによって決まってきます。

業界選びのステップとしては下記の通りになります。

  1. 自分の重視するポイントを明確にする
  2. 重視するポイントを叶えられる業界を選ぶ

各ステップについて解説をしていきます。

自分の重視するポイントを明確にする

まずはあなたが重視するポイントを明確にしましょう。

転職をしたいと思っているということは、そこには何かしら理由があるはずです。

こちらも参考にしてください

転職における自己分析のやり方

例えばこんな転職理由ではないでしょうか?

  1. 待遇に不満があるので給与を良くしたい
  2. 業界の先行きが不安なので成長業界にうつりたい
  3. 激務なのでワークライフバランスの良い環境に移りたい

こういった転職したい理由が、あなたの重視するポイントになります。

上記①~③の不満に対応した「業界選びで重視するポイント」は以下になります。

業界選びで重視するポイント

  1. 給与を重視する人
  2. 業界の成長性を重視する人
  3. ワークライフバランスを重視する人

まずは、あなたがどのタイプにあてはまるかを考えてみてください。

次からは、それぞれの重視するポイントを叶えられる業界を探していきます。

重視するポイントを叶えられる業界を選ぶ

ここからは、それぞれの重視するポイントを叶えられる業界を選んでいきます。

給与を重視する人

サラリーマンの場合、勤める会社の業界によって給与水準が決まってきます。ですので、給与を重視する人はシンプルに給与水準の高い業界を目指しましょう。

なぜ業界で給与水準が決まるかというと、各業界のビジネスモデルで「儲かりやすいかどうか」「儲かったお金を給与に振り向けられるかどうか」が決まるからです。

例えば、メーカーの給与水準は商社よりも低い傾向にあります。それはメーカーは利益を設備投資や研究開発に使う必要があるからです。メーカーには製品を製造する設備が要りますし、次の製品のコア技術を生み出す研究開発がビジネスモデル上、必要です。

一方、商社の伝統的なビジネスモデルはモノを安く買って、高く売ることなので、製造設備や研究開発は不要です。そのため、商取引を行う人材の給与に利益を多く振り向けることができるのです。

一般的に給与の高い業界は下記です。もちろん同じ業界でも大手と中小では給与水準が異なっています点はご了承ください。

  • 総合商社
  • 金融機関
  • コンサル
  • マスコミ
ただし給与以外の点も考慮に入れておきましょう。給与が良いという理由で選んでも、実際働いてみると、それ以外の点で不満をもつ可能性はあります。労働時間、転勤、カルチャー、成長性も見ておくことをおすすめします。

業界の成長性を重視する人

次は業界の成長性です。今後伸びる業界は、給与水準も伸びる傾向にありますし、リストラなどのリスクも低いと考えられます。また、将来に希望があると社内の雰囲気も明るいものです。

逆に衰退産業では利益が出ないので社内は暗く、達成不可能なノルマを課せられて社員が消耗している会社もあります。配置転換やリストラも多く、社員は安心して働くことができません。

どの業界が今後成長するかについては諸説あります。

コンサル会社や金融機関、メディアなども予測していますが、ここでは私が将来有望と考える業界についてあげます。

  • テクノロジー(〇〇Tech、クラウド、IoT、AIなど)
  • デジタルマーケティング
  • ヘルスケア(医薬品、医療機器など)

テクノロジー

テクノロジー関連は今後も伸びると考えています。DX(デジタルトランスフォーメーション)がバズワードになっていますが、企業がデジタル技術やデータを活用して、ビジネスモデルや組織を変革する動きはまだしばらく続くでしょう。

最近ではZOOMやTeamsといったWeb会議サービスやコラボレーションツールを導入した企業も多いのではないでしょうか。

また、データ分析によって、今まで解決の糸口が見つからなかった課題への対応や、顕在化していなかった課題を見つける動きも始まっています。

このように、クラウド、IoT、AI、VR/AR、5Gといった技術を使ったビジネス領域は今後も伸びていくと思われます。

デジタルマーケティング

デジタルマーケティングに取り組んでいる企業も多いと思います。

代表的なところでいうとSalesforceなどのCRMシステムを入れて営業活動に活用している企業も多いのではないでしょうか?

デジタルマーケティングには以下のようなツールがあります。

  • ECサイト(electronic commerce site)
  • Webサイト
  • CRM(カスタマーリレーションシップマネージメント)
  • MA(マーケティングオートメーション)
  • Webサイト、ブログ
  • SEO(検索エンジン最適化)
  • Web広告

企業によって取り組みのレベルは違うものの、今後もこういったデジタルチャネルでのコミュニケーションは増えていくと思われます。

特に現在はリアルでの顧客訪問が難しいため、デジタルマーケティングはより重要になっています。

ヘルスケア(医薬品、医療機器など)

大きな世の中の流れとして、先進国では高齢化が進み、新興国でも中間層の増大により生活習慣病などが顕在化しています。

また、昨今の情勢を見ると医療ニーズがますます高くなることが予測されます。

成長している業界は魅力的ですが、その技術は流行り廃りが速いことは要注意です。進化が速い分、時代遅れになるのも速いのです。こういった業界でやっていくには常に最新の技術を学ぶ必要があり、若手とも競争しないといけないため、厳しい側面があることは理解しておきましょう。

ワークライフバランスを重視する人

最近はワークライフバランスを重視する人が増えています。

給与が高ければ激務でも良いというのではなく、給与はそこそこでも自分の時間がしっかり取れる会社が好まれます。

前述した給与が高い業界の企業の中には激務な企業もあります。

また、成長している企業には、それだけ仕事があり、新しいことが多いのでルーティンワークにならずに、どうしても時間がかかる仕事が多いものです。

ワークライフバランスを重視するのであれば、ある程度成熟している産業で競争相手が少なく安定的に利益が出ている業界に狙いを絞るのが良いと考えます。

例えば以下の様な業界はワークライフバランスに優れている傾向にあると考えます。

  • 化学
  • 食品
  • 医薬品
  • 銀行・生保・損保
  • 電気・ガス
  • 鉄道
  • 大学

これは私の取引先、友人、ネット情報で総合的に判断した業界です。企業によっても大きく状況が変わるため、一概には言えないことはご了承願います。

まとめ

この記事では、転職で受ける業界を選ぶ方法をお伝えしました。特に行きたい業界がない方は「自分が望む働き方」から業界を見つけることをおすすめします。

実際は、この記事で紹介した3つのタイプのどれか一つではなく、各々全てを重視する方が大半かと思います。つまり、できれば、給与が高く、成長しており、ライフワークバランスが良い会社に行きたいのが本音ですよね。

ただ、なかなか全てを満たす企業はないので、やはり自分にとって最も優先順位が高いのはどれかを決め、そこからできるだけ他の条件も良い会社を選ぶようにしましょう。

なお、この記事ではおおまかな業界の選び方をお伝えしてきましたが、最終的にはより詳細の業界研究をすることをおすすめします。業界研究をすることで、業界の展望、課題が分かるとともに、面接対策にもなります。

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