大企業はつまらないと言うあなたへ【元日系大企業社員が語る】

「大企業なんてつまらない」

よく聞くセリフですし、たしかにそうです。

理由を上げれば切りがありません。

  • 資料がやたら多い
  • 無駄な会議が多い
  • 社内の根回しが大変
  • 実力があっても年功序列
  • 雑務中心で成長できない

私もそんな思いを抱えながら10年以上働いていました。

しかし、辞めた今、思うことがあります。

辞めて初めて見える景色もあるのです。

そんな私は、今はとある外資系企業で働いています。

外資で働いていると、時に無性に日系企業が恋しくなります。

夢で昔の光景を見るぐらいです(笑)

元日系大企業社員が今思うことを伝えていきます。

大企業はつまらないと言うあなたへ

大企業はつまらないと言うあなたに伝えたいことは以下の3点です。

  • その感覚は正しい。忘れない方がいい
  • とはいえ、大企業には大企業の良いところもある
  • 腐るのは一番良くない。自分で決めて行動すべき

一つずつ話をしていきます。

その感覚は正しい。忘れない方がいい

初めに言いたいのは「大企業はつまらない」という感覚は正しいということです。

「そんなの自分のとらえ方次第。つまらない仕事も工夫すれば楽しくなる」

こんなアドバイスがありますよね。

私も居酒屋で愚痴をこぼした際に近いことを言われました。

「楽しくない仕事を楽しくする方法を考えてごらん?」

たしかに自分の考え方次第のところはあります。

全てが楽しい仕事は中々ないので、つまらない仕事を楽しくする工夫も必要です。

しかし私は「環境を変えてしまった方が早いのでは?」と考えるタイプでした。

なぜなら、もっと自分に合う環境が外にあるかもしれないからです。

そんな思いを抑えきれず、私は社内公募や転職を駆使しながら職を変えてきました。

結果、どうだったか?

シンプルに言うと、楽しいです。

行き当たりばったりではあるものの、面白そうな仕事が出来るように動いているので、この結果はある意味、必然と考えています。

「グローバルな仕事がしたい」→社内公募で海外ビジネスが出来る部署へ

「もっとグローバルな仕事がしたい」→転職でグローバル企業へ

「事業開発の仕事を極めたい」→事業開発に力を入れている企業へ

こんな感じ動いてきました。

もし、つまらない仕事を楽しくする努力に徹していたら、どうなったでしょうか?

多分、もやもやとした違和感を今も感じながら働いていると思います。

では、ここまでで何が言いたいかをまとめます。

それは、心から納得していないのに、自分の気持ちを無視するのは良くないということです。

何事も納得感が大事ですよね。

仕事がつまらないのも自分のとらえ方次第と考えて、取り組む姿勢を変えることで満足いくのなら、それで解決です。

しかし、もし違和感を感じているのなら、その感覚を忘れない方が良いです。

私は、自分の感情を素直に見るようにしていました。

そして、心から楽しめていないと感じる様であれば、根本的な解決に向け、アクションを起こしてきました。

とはいえ、大企業には大企業の良いところもある

ここまでで「大企業がつまらない」という感情を誤魔化すのはよくないという話をしました。

さて、次は日系大企業から外資系に転職した私の今の想いです。

この章のタイトルの様に「とはいえ、大企業には大企業の良いところもある」ということを転職後、思います。

何事も、良いことがあれば、悪いこともあります。

具体的にどんなことかと言うと、以下の様な点です。

  • 何だかんだ安定感がある
  • 成果以外にもプロセスを見てくれる

ちなみに、この記事を含む本ブログは、私の経験や周囲から聞いた話を参考に書いています。

ですので、あくまで一人のビジネスパーソンの考えとして、参考程度にして貰えればと思います。

何だかんだ安定感がある

まず初めは日系大企業の安定感です。

終身雇用や年功序列をこの令和の時代にまだ信じて疑わない人っているのでしょうか?

ハッキリ言うと、まだまだ大勢いると私は思っています(笑)

世間では大企業のリストラがニュースになります。

そういう状況を見ると、本当はどこの会社も安定ではないことが分かります。

しかし、自分の会社は大丈夫だろうと、どこかで思っているのではないでしょうか?

実際、私もそう思っていました。

そう考えると幻想の安定なのですが、それでも心の平穏は保たれます。

また、実態としても何だかんだ安定感はあると思います。

例えば、会社が大きく、仕組み化されているので、自分自身の成果がいまいちでも、会社は過去最高益になったりします。そして、ちゃっかりとボーナスがもらえます。

また、外資系の様にシビアに個人の成果を問われない会社もあります。

日系企業を離れ、外資系企業で揉まれていると、そんな日系企業の安定さが恋しくなるのです。

成果以外にもプロセスを見てくれる

また、日系企業は傾向として、成果以外にプロセスも評価してくれると感じています。

これはやはり長期視点があるからかなと思います。

人材を中長期で育てる考えがまだあるのです。

ですので、すぐに結果が出なくても、しっかりと頑張っていれば評価されます。

一方、外資系はプロセスよりも成果を問われます。

どんなに頑張っていても、成果が出ていないと評価は低いです。

プロセスが全く評価して貰えないわけではないものの、そのウェイトは低いです。

このように日系企業には日系企業の良いところもあるのです。

そう考えると毎日の仕事がつまらないと愚痴を言っていられるのも幸せなのかもしれません。

腐るのは一番良くない。自分で決めて行動すべき

ここまで自分の考えを書いてきました。

日系企業と外資系企業の両方を経験したからこそ得られた視点であると思っています。

ここでまとめに入っていきたいと思います。

日系大企業の仕事は、たしかにつまらなく感じるかもしれません。

冒頭に書いたような非効率なところもありますよね。

しかし、日系大企業にはやはり良いところもあります。

それも認識しておきましょう。

そんな中、最も大事なのは自分の気持ちです。

結局、自分はどうしたいか?どんなキャリアを歩みたいか?次第なんです。

逆に良くないのは、気持ちを無視して働いた結果、腐ってしまうことです。

愚痴ばかり言っていると卑屈になってしまいます。

自分の人生を決められるのは自分だけです。

自分でどうするかを決めて行動していきましょう。

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