こんな悩みはありませんか?
この記事では「転職面接でのキャリアプランの答え方」について解説します。
志望理由は話せても、キャリアプランまで語るのは難しいですよね。
「まだその会社で働いていないのに、キャリアプランなんか立てられない」というのが本音かと思います。
しかし企業側からしたら、キャリアプランで「ミスマッチが起きていないか」「短絡的な転職でないか」「志望度は高いか」を確認する重要な質問です。
この手の質問はアドリブでは答えられないので、回答を準備して臨みましょう。
この記事ではキャリアプランのつくり方を回答例も使いながら説明します。
転職面接でキャリアプランはなぜ聞く?

キャリアプランの答え方を考えるにあたり、まずは企業がキャリアプランを聞く理由を確認しましょう。
キャリアプランを聞く理由
- ミスマッチが起きていないか
- 短絡的な転職ではないか
- 志望度の高さを確認する為
キャリアプランを聞くのは、大きくこの3つが理由です。
一つずつ解説をしていきます。
①ミスマッチが起きていないか
企業としては、コストをかけてせっかく採用した人材には、長く働いて欲しい考えが当然あります。すぐに辞められてしまっては困ります。
入社後に「こんなはずじゃなかった」とならない様に、志望者の自社でのキャリアプランを面接で聞いてミスマッチを防ごうとしているのです。
具体的には「志望者の考えるキャリアプランが自社で実現可能か」「企業が考えているキャリアパスと整合性がとれているか」をみています。
非常に分かりやすい例を出すと、志望者が「将来的にはアメリカに駐在したい」という希望をもっていても、企業側がアメリカではなく新興国を重視している場合はミスマッチが生じています。
こういった事態にならない様に、面接の場でキャリアプランを確認するのです。
②短絡的な転職ではないか
志望者にその企業でのやりたいことや目標がある場合は、キャリアプランをしっかりと考えているはずです。
一方、目の前の嫌なこと・辛いことから逃れるためのいわゆる逃げの転職では、そういった中長期の目標はなく、とにかく転職したいという考えになりがちです。
そのような短絡的な転職をする人は、入社しても嫌なことや辛いことがあると、また辞めてしまう可能性があると企業は考えます。
将来のキャリアプランを確認することで、熟慮の末の転職かを確認し、長く働ける人材かをみているのです。
③志望度の高さを確認する為
キャリアプランを聞くことで、志望度を確認できます。
もし志望度が高ければ、事前に企業のことをよく調べるはずです。
しかし語られるキャリアプランが、自社で実現できないものであれば、十分な企業研究をしていないことが分かります。
また、どの企業でも通用するようなキャリアプランであれば、志望度が高くないと判断できます。
このようにキャリアプランを聞くことで志望度の高さを測ることができるのです。
転職面接でのキャリアプランの答え方

キャリアプランを聞く理由が分かったところで、ここからはキャリアプランの具体的な答え方について解説します。
キャリアプランの答え方
- 達成したい目標を答える
- 目標達成の計画を説明する
- 目標達成に向けての取組みを説明する
①達成したい目標を答える
その企業で最終的にどういった目標を達成したいかを答えます。
達成したい目標は以下のポイントをチェックしましょう。
- 企業の事業の方向性に合っているか
- 企業の人事制度に合っているか
- 現実的な目標か
このように考えた目標が、企業が目指す事業の方向性にあっているか、人事制度的にも可能性のあるキャリアプランであるか、無謀な目標ではなく現実的に達成可能な目標になっているかの3点を確認しましょう。
②目標達成の計画を説明する
上記で説明した最終目標をどういった計画で達成するかを説明します。
目標達成の計画は以下のポイントをチェックしましょう。
- 具体的に経験したい部署・職種を説明する
- 具体的に担当したい仕事内容を説明する
どういった部署・職種で、どんな仕事を担当したいかを具体的に説明しましょう。
③目標達成に向けての取組みを説明する
最後に、その目標達成に向けて、今取り組んでいることを説明しましょう。
どういった努力をして目標に向けて準備を進めているかを説明することで、あなたの本気度・実行力・計画性がアピール出来ます。
転職面接でのキャリアプランの回答例

ここでは今までの説明したポイントを踏まえた回答例を説明します。
<営業職の場合>
私は将来、営業部門の責任者として会社の売上に貢献したいと考えています。
そのためにまずは営業として担当する顧客で売上目標を達成するとともに、新規開拓により新たな売上基盤を確立するように取り組みます。
ゆくゆくは営業部門で管理職を目指し、営業戦略の策定、人材育成に取り組みたいと考えております。
その目標達成に向け、まずは現職で大きな成果を上げるためにプレゼンテーション力の向上に取り組むとともに、将来のマネジメントに向け戦略や組織・リーダーシップについて自主的に学んでいます。
<海外部門の場合>
私は将来、海外事業の責任者として海外事業を国内事業を凌ぐ収益の柱にしたいと考えております。
そのために、まずは海外事業部で今後担当する国のビジネスに精通し、当該地域での売上拡大に取り組みます。
その後、海外に駐在することで、現地の実情に沿った営業戦略の策定や、ローカル人材のマネジメントを通じて、シェアNo.1を目指したいと考えております。
この目標達成に向けて、英語についてTOEIC900点を目指して勉強するとともに、異文化コミュニケーションを学んでいます。
いかがでしょうか。
この回答例でキャリアプランの答え方のイメージがわきましたか?
この回答例も参考に自身のキャリアプランを考えてみてください。
まとめ

今回の記事では面接で聞かれるキャリアプランの答え方について説明をしました。
企業にはキャリアプランを知りたい明確な理由があるので、その質問意図を汲んだ回答になるように準備をして臨みましょう。
この記事では作成のポイントや例文を掲載しているので参考にしてください。
ちなみに、記事のなかでは面接対策を中心に書きましたが、キャリアプランは定期的に考えるべきだと思っています。
自分のキャリアの方向性を決める時期は人によってバラバラです。
新卒の時点で明確にキャリアの方向性が決まっている人もいれば、40代や50代で見えてくる人もいます。
キャリアプランは決めようと思って決められるものではなく、それぞれの人にタイミングがあり、機が熟さないと腹落ちしたキャリアプランは描けないのです。
多くの人は、いろんな仕事を経験するなかで、得意なことや好きなことが見え、「この方向性に進んでいきたい」とキャリアの方向性が固まってきます。
常に考える必要はないものの、定期的に時間を取ってキャリアプランを考えることをおすすめします。ノートにその時その時の想いを書き留めていけば、将来見直したときに面白いですよ。
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