転職の面接で失敗談を聞かれたら

 
転職の面接で失敗談ってたまに聞かれますよね。ただ、私にはあまりいい失敗談がないです。

面接で答えるのが難しい質問の一つに失敗談があります。

「そもそも大きな失敗をしていない」「どんな失敗を話せばいいの」など、いろいろ迷ってしまいますよね。

この記事では失敗談を聞かれたときの答え方について解説します。

いい失敗談が思いつかず困っている人
失敗談の回答の方法

なぜ失敗談を聞くの?

まずは、そもそもなぜ失敗談を面接官が聞くのかを考えましょう。

面接官が失敗談を聞く理由は以下の通りです。

失敗談を聞く理由

  1. チャレンジしているか
  2. 失敗をどの様に克服するか
  3. 失敗から学んで成長できる人間か

①チャレンジしているか

チャレンジしない人は失敗をしません。

なぜなら自分ができることしか、やらないからです。

一方、更なる高みを目指して、新しいことに挑戦をしている人は失敗しています。

面接官は失敗談から「あなたがどんなチャレンジをしたか」を知ることができ、仕事への向き合い方が分かるのです。

現状維持を好む人間か、成功を目指してリスクを取る人間かが分かるのです。

②失敗をどの様に克服するか

失敗談で聞こうとしているのは、失敗した事実よりも「それをどの様に克服したか」という点です。

ここから「問題解決能力」を見極めようとしているのです。

失敗したらそこで諦めるのではなく、失敗の損失を最小に抑えるアクションや、失敗をチャンスに変えて成功にもっていくアクションが取れる人材かを見ているのです。

③失敗から学んで成長できる人間か

失敗して終わりでなく、その経験を学びに変えて成長できるかも見られています。

現代はVUCAと言われるように、将来の予測が困難な時代です。

V:Volatility(変動性)、U:Uncertainty(不確実性)、C:Complexity(複雑性)、A:Ambiguity(曖昧性)

この様な環境では、新しいことをすると失敗する確率の方が高いです。

早く失敗をして、そこから学び成長できる人材が必要なのです。

そのために、失敗で過度に落ち込まない心の強さ、失敗を受け入れる素直さ、失敗から学ぶ前向きな態度をもっているかというパーソナリティを見ています。

どの様な失敗談を話すの?

失敗談を聞く理由が分かったところで、どんな失敗のエピソードを選べば良いかをみていきましょう。

まず、この失敗談については、必ずエピソードを事前に用意しておきましょう。

なかなかアドリブでぱっと失敗談を話せる人はいないと思います。

選ぶべきエピソードは、以下のポイントを満たしているものです。

面接で話すエピソード

  1. チャレンジをしたもの
  2. 失敗後、対策をとったもの
  3. 新たな学び・成長があったもの

つまり、面接官が失敗談で確認したい点を満たすエピソードを話すのです。

①チャレンジをしたもの

簡単な仕事でのミスは、単に仕事ができないことを印象付けてしまいます。

新規事業立上げなど、会社のためにチャレンジしたことを話しましょう。

会社で初めてやったなどの失敗しても仕方がないエピソードが望ましいです。

②失敗後、対策をとったもの

また、失敗して終わりのエピソードではなく、そこから挽回策をとったエピソードを選ぶようにしましょう。

その挽回策の結果、失敗による損失を最小に抑えたり、かえって良い結果になった話があればなお良しです。

③新たな学び・成長があったもの

失敗から学びがあり、成長することができたエピソードを選びます。

昔は失敗は良くないものとされてきましたが、今の世の中では失敗を前向きにとらえる風潮に変わってきています。

ただし、それは次につながるからこそです。

失敗を単なる失敗で終わらせたものではなく、新たな学び・成長があったエピソードを選ぶようにしましょう。

社会人としての常識外れの失敗・簡単なミス・大きな損害を発生させた失敗はエピソードとして相応しくありません。

失敗談エピソードの構成

ではここで失敗談のエピソードの構成を確認しておきましょう。

  1. 何を失敗したか結論の説明
  2. 失敗をどのように挽回したかの説明
  3. 失敗から何を学び成長したかの説明

まずは何を失敗したかを結論からエピソードを話します。

そしてそこで終わりにせずに、どのようにその失敗を挽回したかを説明します。

そして最後にその失敗から何を学んで成長したかを伝えるようにしましょう。

失敗談エピソードの例

失敗談の例を一つ載せておきます。

構成の参考にしてください。

新規顧客でクレームが発生したことです。

売上拡大のため、今まで取引がなかった業界の顧客にアプローチし、受注できました。

しかし、その業界の風習が分かっておらず、納品後クレームが発生しました。

挽回すべく、すぐに謝罪し問題があった点を修正して再納品しました。

この結果、迅速な対応が評価され、次の大型案件についても受注ができました。

この経験より、新しい領域では今までの経験が通じないことがあり、通常よりも顧客とのコミュニケーションを密にして慎重に確認する必要があることを学びました。

またクレームが発生しても、迅速に対応することで信頼を獲得できることも学びました。

この経験を活かして、今後も新しい領域に取り組んでいきたいと考えています。

以下の構成でエピソードが組み立てられていることが分かると思います。

  1. 何を失敗したか結論の説明
  2. 失敗をどのように挽回したかの説明
  3. 失敗から何を学び成長したかの説明

この構成を参考に失敗談のエピソードをつくって面接に臨んでください。

面接官に伝わる話し方については、【転職】面接官に伝わる話し方を参考にしてください。

失敗談に関するまとめ

今回は失敗談について解説をしました。

失敗談はすぐに思い浮かばないと思うので、事前に準備して面接に臨みましょう。

個人的には、これからの時代は失敗はすごく大事だと思っています。

失敗のないところに成功もありません。

失敗が全くないというのは、既にできる範囲のチャレンジしかしていないからです。

そこでは失敗にめげないタフなメンタル、失敗から新しいことを学ぶ前向きな姿勢が求められます。

是非、面接対策だけでなく「はたして今までのキャリアで失敗するほどのチャレンジをしてきたか」という仕事への向き合い方も、あらためて見直す機会にしてもらえればと思います。

私が失敗を通じて学んだことは、失敗して良かったことを見てください。

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