【転職】職務経歴書の活かせる知識・スキルの書き方【例文あり】

過去の記事では、職務経歴書の「職務要約」「職務経歴」について解説しました。

今回は、職務経歴書でその後に続く「活かせる知識・スキル」「資格・免許」について説明をします。

企業の担当者の視点で、どのように書けば高評価につながるかを解説しますので、是非しっかりと読んでもらえればと思います。

職務経歴書の活かせる知識・スキルの書き方

まずは「活かせる知識・スキル」から解説をします。

活かせる知識・スキルとは?

この「活かせる知識・スキル」は、企業の採用担当者に対して、ストレートにあなたがどんな知識やスキル、経験や技術をもっているかをアピールできる重要な項目です。

ただし、ここで書くのはあくまで入社後に活かせる知識やスキルです。つまり志望企業の職種と関係がある知識・スキルのみが評価されることを覚えておいてください。

逆にいうと、その企業の仕事に関係のない知識・スキルは評価されないため、無関係なものを書かないように注意しましょう。

どんな内容を書けばいい?

まずは志望企業の求人の応募資格を確認しましょう。

ここに書いている内容が、まさにその企業が求めている経験やスキルなので、それに沿ってあなたの能力をアピールしていきましょう。

ここは例を使った方が分かりやすいので、後程、記載例のパートで説明します。

書く内容については、私はハーバード大学の経営学者ロバート・カッツ教授が1950年代に提唱した理論を参考にしています。

転職でPRできる強みを伸ばす方法【スキルの整理と強化】でも詳しく説明をしていますので、是非参考にしてください。

スキルは以下の3分類で整理し、書く内容を決めましょう。

  1. テクニカルスキル
  2. ヒューマンスキル
  3. コンセプチュアルスキル

テクニカルスキル

テクニカルスキルは業務を遂行する能力です。例えば海外営業なら英語などの語学力、営業なら法人営業の経験がこれにあたります。

ヒューマンスキル

ヒューマンスキルは対人関係能力です。コミュニケーション力、交渉力、リーダーシップなどがこれにあたります。

コンセプチュアルスキル

複雑なものごとの本質を見極めて対応する概念化能力です。

カッツ理論では、職位が上がると求められるスキルも、①テクニカルスキル→②ヒューマンスキル→③コンセプチュアルスキルの順に重要度が上がると説明されています。

例えば現場の監督者であればテクニカルスキルの比重が相対的に高く、次に重要なのがヒューマンスキル、最後にコンセプチュアルスキルとなります。

これは、現場で対応する課題は比較的、対応方法が明確なので、業務遂行能力のテクニカルスキルが重視されるのです。

逆にトップマネジメントになれば、解決すべき課題は抽象的になります。

抽象的でとらえどころのない事象から、自社が優先的に対応する課題を特定して対応していくコンセプチュアルスキルが求められるのです。

これを参考に、若手であればテクニカルスキルとヒューマンスキルを中心に、管理職であればヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルの比重を上げて書くことをおすすめします。

活かせる知識・スキルと、職務要約や職務経歴といった職務経歴書内のその他の項目でズレがないか、整合性をしっかりとチェックしましょう。自分の知識やスキルは実際の職務で培われたはずなので一貫性が取れているはずです。

活かせる知識・スキルの記載例

活かせる知識・スキルの記載例を説明します。海外営業を例に使います。

企業の応募資格に下記のような記載があったとします。

(必須条件MUST)法人営業の経験5年以上、ビジネスレベルの英語力

(歓迎条件WANT)マネジメントの経験

この必須条件MUST・歓迎条件WANTこそが企業側が求めている経験・スキルなので、職務経歴書の「活かせる知識・スキル」には、それに沿った内容を記載します。

これ以外も記載して良いですが、あくまで海外営業に関係があるものにしましょう。

この場合の記載例は以下になります。

・法人営業の経験
法人営業の経験5年。売上目標達成4回/5年。営業戦略立案のうえ、海外販売代理店への販売・技術サポート・輸出などを実施。

・ビジネスレベルの英語力
英語での実務経験5年。メール、資料作成、電話会議、海外出張、プレゼン、商談などを英語で実施することが可能です。

・マネジメントの経験
チームメンバ2名のマネジメント経験1年。部下の指導・育成を通じ、チームの売上目標を達成(目標比120%/19年度)

この例も参考にしてもらいながら、企業が求めている能力をもっていることが伝わるように書きましょう。

職務経歴書の資格・免許

「資格・免許」も、活かせる知識・スキルと同じく、志望先の企業で使えるものを書きましょう。

例えば、先程の海外営業の例でいうと、実務で使う英語の資格であるTOEICで高得点をもっていると評価されるでしょう。

逆に志望先の企業での仕事に関係がない資格・免許は書いても評価されません。もし、どうしても書きたいのであれば、企業の担当者がその資格がどう役立つかイメージできるよう「どのように実務で活かすか」も書きましょう。

まとめ

今回は職務経歴書の「活かせる知識・スキル」と「資格・免許」の書き方について解説をしました。

両方ともポイントは、企業が求めているものが何かをしっかりと理解したうえで、自分がそれをもっていることをアピールすることです。

企業の求人をしっかりと読みこむとともに、ホームページなどで情報収集をして、どういった能力が求められているか把握しましょう。

そのうえで、的確な内容を職務経歴書に書けるようにしましょう。

職務経歴書のその他の項目の書き方は以下を参考にしてください。

【転職】職務経歴書の職務要約の書き方・例文

【転職】職務経歴書の職務経歴の書き方

【転職】職務経歴書の自己PRの書き方を徹底解説

天職キャンプのオススメ

キャリアや転職の本を読みあさった私のオススメ本を紹介します。

これからの激動の時代にどう働くかについて非常に参考になる本です。

画像からAmazonのリンクに飛べます。