大企業に転職したけどついていけない

 
大企業に転職したものの仕事についていけません。
 
大企業の仕事のやり方が合わず転職を後悔しています。

こんな悩みはないですか?

大企業には大企業特有のルールや求められるスキルがあります。

ルールでは、社内用語、資料作成の決まり、稟議、根回し、社内人脈の重要性、派閥などがあります。

既に書いていて嫌になってきました(笑)

求められるスキルとしては、大量の仕事を素早く処理する能力、企画立案する能力、コミュニケーション能力などが求められます。

これらは、大きい企業を効率的に回すために必要なルール・スキルである側面と、大きな組織で働く人間の習性により形成される側面があります。

残念ながら、これらについていけなかったり、合わなかったりして、辞めていく人が一定数いるのも事実です。

大企業には、大きな仕事ができる、安定している、給与・福利厚生の良い会社が多いといったメリットがある一方、こういった負の側面もあります。

この記事では大企業での実体験に基づいて、大企業への転職のリスクとも言える「ついていけない」「合わない」といった点について掘り下げていきます。

大企業への転職を考えている人、大企業に転職したがついていけない人
大企業におけるルール・必要なスキル、大企業で上手くやっていく方法

大企業についていけない理由

まずここでは、大企業についていけない代表的な理由をみていきます。

大企業についていけない理由

  1. 仕事量・内容
  2. 社内の人間関係
  3. 転勤

①仕事量・内容

まずは仕事についてみていきます。企業や部署によっても異なりますが、大企業の仕事量は多いと言われています。

大企業は部署が多く根回しに時間がかかるため、メールや電話での説明や、会議が多くなる傾向があります。また上司の数も多く稟議に時間もかかります。

会議や稟議のために資料を作成する必要があり、そこでは社内特有のフォーマットや社内用語を求められるケースもあります。

また、近年は大企業でも人が減る一方、仕事量はすぐには減らないので、一人当たりの仕事量は必然的に多くなってきます。そこでは大量の仕事を素早くさばいていく処理能力が求められます。

仕事内容についても、大企業では様々です。マニュアル化された定型業務をひたすらこなす仕事もあれば、大きな組織を動かす企画力・行動力が求められる仕事もあります。

大企業は学歴が高い人が多いのは事実です。勉強の得意不得意と仕事能力は完全には比例しないとは思うものの、そういった高学歴で新卒から教育を受けている人間と対等に仕事をしていかないといけません。

そんななか、自分の能力が大企業の仕事内容にフィットしていれば問題ないですが、ついていけない・合わないというケースも起こります。

特に転職者は、前職での経験やスキルが出来ることのベースになっており、それが大企業の要求する仕事量や内容と異なっている場合は苦労します。

その結果、最後まで合わずに、残念ながら辞めていく人もいます。

②社内の人間関係

社内の人間関係も悩みの種です。大企業では社内人脈が非常に大切です。

仲良しの人の仕事はしっかりやるが、知らない人・嫌いな人の仕事は後回しにする人が一定数います。

そのため、上手く仕事を回すには、社内営業もする必要があります。

人の嫌がる仕事を率先してする、定期的に顔を出して世間話をして仲良くなる、出張帰りにはお土産を持っていく、飲み会のセッティング、ゴルフ対応など、好かれる努力をしないといけません。

また、同期・後輩・同学といった関係性も強いですが、転職で入った場合そういった人間関係は当然ありません。

新卒で入った社員が長年かけて構築してきた社内人脈を転職者が得るのは容易なことではないのです。

転勤

企業にもよりますが、大企業は日本全国、またグローバルに事業を展開している為、転勤が多いのも事実です。

来年どこで働いているか分からないという不安定さに馴染めるかが問題です。

地元が好きな人、家族も働いている人、日本が好きな人、都会が好きな人にとっては、定期・不定期でやってくるローテーションでの転勤は大きな負荷です。

大企業で上手くやっていくには?

ここからは大企業で上手くやっていくにはどうしたら良いか解説していきます。

まず大事なのは馴染む努力を最大限にすることです。

最初の数年は前職での仕事のやり方が抜けずに非常に辛く、違和感も感じると思います。社内用語、社内システム、同僚のタイプに馴染めません。

これは私もそうでした。

しかし、前職のやり方に固執したり、おかしいと思ったことをすぐに指摘する行動は好まれません。

転職をしてきて何の実績もない人は、まずその企業の仕事のやり方に合わせて仕事をして成果を出すことに集中をしましょう。

上司や同僚に分からないことは積極的に聞きながら、必要な会議のアレンジ、資料の作成を厭わずにやるのです。

また、求められる仕事の量・質をこなせるように、努力を惜しんではいけません。大量に保管されている関連資料の読み込み、製品の勉強、必要なスキルの自主的な勉強を通じて、早期のキャッチアップを目指します。

早く人間関係を構築する為に、社内営業もしっかりやりましょう。これを馬鹿らしい、やってられないと思うと馴染めません。

自身もこういった社内営業は好きではありませんが初めの数年は頑張りました。何事も最初の印象や、スタートダッシュが大事だと思ったからです。

少なくとも最初はその会社のやり方に意識的に染まっていく必要があると考えます。

転職後、成果を出せる様になったら、大企業の変なところを指摘して変えていきましょう。ここで言いたかったのは、転職してきて誰にも認められていない中で、そういった変革は出来ないということです。

ついていけない場合はどうしたら良いか?

それでも大企業の仕事についていけない、合わない場合は、最終的には残るか、辞めるかの判断が必要になるかと思います。

前述したような努力で成果が出れば、急に居心地が良くなり、ずっと働いても良いと思えるかもしれません。

一方、頑張ったがついていけなかった、合わなかったという方や、やっていられないという方もいると思います。

最後はやりがい、待遇などを考慮し、残るか辞めるかの選択が必要になります。

辞めて幸せになっている人もいます。中には前の会社に出戻りで戻る人もいます。転職に失敗したら出戻れるかを参考にしてください。

こういった判断は本人しかできません。後悔だけはしない様に慎重に決めていく必要があります。

まとめ

この記事では大企業に転職したものの、ついていけない状況について掘り下げてみてきました。

大企業にはメリットがある反面、大変であることも分かってもらえたかと思います。

ここで大事なのは、なぜその企業を選んだかという転職した際の志望動機です。

そこに、どうしてもやりたい仕事がある、待遇を改善したいといった強い思いがあれば、辛くても頑張れるかと思います。

一方、人間で何よりも大事なのは健康です。

どうしてもついていけない、合わないということであれば、社内で異動させてもらう、再度転職をするという選択肢も考慮に入れましょう。

いずれにせよ転職は幸せになる為にするものだと思うので、何が自分にとって大切かを働きながら見つけていくことが大事です。

この記事はどちらかというと、スタートアップ・中小企業から大企業への転職を念頭に書きましたが、大企業から大企業に転職をする際に直面する課題については、大企業から大企業への転職【デメリットと対策】を参考にしてください。

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