もう「転職の思考法」は読まれたでしょうか?
転職の本を探している人なら、一度は見たことがある。
そういって過言でないぐらい有名な本です。
今回はその本の前半に出てくる超重要な「マーケットバリュー(市場価値)」の考えに基づいて、私自身の市場価値を測ってみました。
やってみて改めて思ったのですが、本当こういうふうに客観的に自分を見ることって大事ですね。
今回、自分のマーケットバリューに向き合ってつくづく思いました。
それではいってみましょう。
「転職の思考法」のマーケットバリューで市場価値を測ってみた

自分の市場価値はどれぐらいか?
サラリーマンなら誰もが気になりますよね。
特に今の時代ますます重要になってきました。
なぜなら年功序列・終身雇用が崩壊したからです。
昔は市場価値なんて気にせず、シンプルに社内の評価だけを見ていれば良かったです。
でも今は社内評価と市場価値の両方を意識しないといけません。
その両者には連動することと、連動しないことがあります。
連動することでいえば仕事の実力です。
デキる社員は社内で評価されますし、転職市場でも評価されます。
一方、連動しないのは、社内の人間関係です。
社内で影響力のある人と仲良くなって派閥に入れば社内評価は上がるかもしれませんが、社外の市場価値ではほぼ無意味です。
今の時代は社内の人間関係だけではなく、本当の実力を身につけて、社外でもしっかり評価される人材にならないと、生き残っていけないと考えます。
さて、前置きが長くなりましたが、今回はそんな市場価値を超有名な「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む転職の思考法」(北野唯我著)にあるマーケットバリューの考えに基づいて測ってみました。
マーケットバリューの決まり方

「転職の思考法」ではマーケットバリューについて以下の通りに書いています。
「マーケットバリューは①技術資産、②人的資産、③業界の生産性の三つで決まる」
詳しくは本書を読んでもらえればと思いますが、これはかなり納得です。
このフレームワークを使えばマーケットバリューを客観的に測れると感じました。
まず①の技術資産は一番分かりやすいですね。
本書では技術資産は専門性と経験でできていると書かれています。
要は「あなたは何ができるの?」ということだと私は解釈しました。
実際、転職活動で最も問われるのはここです。
新卒採用と違い中途採用では企業は即戦力を求めています。
面接のなかで、あなたがどんな専門性(スキル)をもっていて、どんな経験をしてきたかを様々な質問で聞かれます。
例えば「大きな成果を上げた仕事」や「失敗したこと」を聞いて、その人のスキルや経験を深掘りしてきます。
企業はあなたを雇うことで、自社の事業を伸ばせるか判断したいんですよね。
次は②人的資産です。
分かりやすい言葉でいうと人脈です。
正直言って私は若い頃は人脈を軽視していました。
何か良いイメージがなかったのです。
接待や異業種交流会のイメージで何か苦手だなと思っていました。
しかし今は真の人脈は仕事のなかで築かれると考えています。
日々の仕事を一緒にするなかで、この人は良い。今度も一緒に仕事をしたい。
こう思ってもらえてこそ真の人脈だと思うのです。
そう思ってもらえるには、仕事の実力だけではなく人間性も見られます。
ちょっと数回一緒に仕事をするだけなら表面上取り繕ってごまかすこともできるでしょうが、ガッツリと仕事をすると自然と相手の実力やキャラクターが分かってきます。
その様に全てを知られた後でも一緒に仕事したいと思われる人間か。
そう思ってくれる人が何人いるかがその人の人脈だと考えます。
なので本当の人的資産を築くにはまず自分の実力をつけてプロになること。
そして人間性を高めて信頼してもらえる人になることが必要です。
そういった意味では、今は人的資産の構築にすごく前向きです。
最後は③業界の生産性です。
これは簡単に言うと儲かりやすい業界で働くことです。
私もいわゆる衰退産業で働いた経験があります。
その記事は、衰退産業から転職すべきか【内情を語ります】です。
そのときもすごく不思議に感じました。
自分がやっている営業の仕事自体は他の業界とほぼ同じなのに、なぜ業界によってこうも給与が違うのかと。
その他にも、法務・経理・総務・人事といった職種でも仕事自体は大きく変わらないものの、入る会社によって大きく給与が違うことに気づきました。
これは業界の生産性が理由だったのです。
なら、普通に考えると業界の生産性が高い業界に行く方が得です。
ほぼ同じ仕事。ほぼ同じ時間を費やすのであれば、たくさん給与をもらえた方がいいですもんね。
そして転職でも衰退産業と逆の伸びている成長産業で働くことは有利です。
そういった伸びている業界は人が足りていないので引く手あまたですし、同じ業界の経験者を即戦力として欲しいからです。
私自身のマーケットバリューは?

ではここからが本題です。
この「転職の思考法」に基づいて、自分のマーケットバリューを測ってみました。
技術資産
まず技術資産です。
私の専門性
- 法人営業
- 海外営業
- 事業開発
直近は事業開発をずっとやっているので、今最もアピールできる専門性は事業開発のスキルですかね。
私の経験
- 新規事業立上げの経験
- マネジメントの経験
経験としては新規事業立上げの経験とマネジメントの経験があります。
私としては特にこの新規事業立上げの経験を武器にしていくべきかなと思いました。
なぜならマネジメント経験をもつ人は多くいる一方、新規事業立上げをしたことがある人は少ないと考えたからです。
また、多くの事業が成熟化して陳腐化していくなかで新規事業の重要性は高まっているので、その経験は高く売れると考えています。
新規事業については、新規事業はなぜやるのか?【ビジネスパーソン必見】でも書いています。
人的資産
次の人的資産については正直弱いなと思いました。
社内の人脈は十分にあるものの、社外のつながりが弱いことが見えてきたのです。
昔とある企業から「ウチに来ないか」と誘われたことがありますが、そう言われるぐらいの関係をもっと築いていかないとですね。
そうするにはやはり日々の仕事で結果を出すことに尽きるのかなと考えています。
目の前の仕事に全力で取り組み、仕事で関わる人の信頼を勝ち取る。
すごく地味ですが、これこそが人脈を築く最短ルートなのだと思いました。
業界の生産性
今いる業界は衰退産業ではないものの、ある程度成熟してきています。
自分の置かれている業界がプロダクトライフサイクルのどのステージにいるかは見ておく必要がありそうです。
プロダクトライフサイクル(PLC)とは、製品や市場の成長を「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」の4つのステージにパターン分けしたものです。
もし成熟期や衰退期に位置しているのであれば、他の業界に移ることも考えた方がいいかもしれません。
私のマーケットバリューのまとめ
まとめると下記のような感じですかね。
- 技術資産はそこそこあるが継続して強化すべき
- 人的資産が弱く社外の人脈を強化する必要がある
- 業界は場合によってはスイッチする必要がある
こういった感じで体形的にマーケットバリューが整理できるのは良いですね。
まとめ

今回は転職の定番本「転職の思考法」を参考に自分のマーケットバリューを分析してみました。
やはりフレームワークがあると整理しやすいですね。
この分析によって「やるべきこと」が見えてきたので、具体的な目標を立てて取り組んでみようと思います。
良くも悪くも今の時代を生きる若手~中堅社員はマーケットバリューを意識しなければいけません。
定期的に自分の市場価値を測りながら、アップさせられるアクションを取っていきたいと思います。
最後にもう一度本のリンクを貼っておきますね。