こんな悩みはないでしょうか?
自分のことって分かっているようでよく分からないですよね。
そんな場合は自分を商品としてマーケティング分析することをおすすめします。
通常の自己分析は自分の分析しかしませんが、マーケティングのフレームワークを使うと志望企業やライバルの分析もできます。
「そんなことしても意味ないのでは?」という声もあるかと思います。
しかし、実は転職活動はビジネスと良く似ています。
あなたという商品をライバルがいるなかで企業に選んでもらわないといけません。
マーケティングの分析をすることであなたの「強み」や「アピールポイント」が明確になれば、転職活動を有利に進められます。
それでは自分をマーケティング分析する方法をみていきましょう。
転職活動では自分をマーケティング分析しよう

転職活動とビジネスってよく似ていると思いませんか?
- 志望企業=お客さま
- 自分自身=自社商品
- ライバル=競合商品
こういった図式になるかと思います。
ビジネスではみんなマーケティングをしますよね?
マーケティングする理由は売れる仕組みをつくり効率的にビジネスを進める為です。
転職活動でもマーケティングの考えを取り入れましょう。
きっと今まで見えていなかったものが見えてきます。
転職活動をマーケティング分析する

マーケティングの分析のフレームワークのなかで3C分析を取り上げます。
3C分析
Customer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3つの頭文字をとったのが3C分析です。
3C分析は外部環境や競合の状況から自社のKSF(Key Success Factor:成功要因)を導き出すことを目的にします。
これを転職活動にあてはめましょう。
Customer(顧客):志望業界・企業について分析します。どんな人材が欲しいのか、採用の意志決定プロセス、採用決定者を分析します。
Competitor(競合):どのようなライバルがいるか、ライバルの強み・弱みは何かを分析します。
Company(自社):自分の経験・スキル、強み・弱みを分析します。
これだけだとイメージがわかないのでケーススタディをみていきます。
ケーススタディ
志望企業:Webマーケティング会社のA社
自分自身:広告代理店の営業パーソン(入社5年目の28歳)
ライバル:同業他社(Webマーケティング会社)からの転職希望者
この条件で3C分析すると下記の様な結果になります。

このように自分自身に加えて、志望企業とライバルも分析することで自分の弱み・強みが分かります。
自分の改善ポイント(弱み)は以下です。
Webマーケティングの経験が不足している。転職まで時間があれば、Webマーケティングについてオンラインスクールでの学習や、現職で携われないか探るべき。
自分のアピールすべき点(強み)は以下です。
現職で営業目標を達成しており営業スキルはアピールできる。転職先も提案型の営業であり、現職の経験は使える。
ただしライバルと比べ即戦力ではなく、それをカバーする必要がある。Webマーケティングは業界が成長しており、新しい技術がどんどん出てくるので、新しい知識の学習意欲が高いことをアピールする。
ライバルにないテレビ等の広告知識がある点をアピールすべき。Webマーケティングと従来の広告を組み合わせたマーケティングプランを提案できることをアピールポイントにする。
いかがでしょうか?
通常の自己分析では「自分の強み・弱み」を中心に考えますが、マーケティング分析の要素を入れることで、志望企業のニーズ、ライバルの強みを理解したうえで、自分のアピールポイントをつくることができました。
この他にも下記のフレームワークが使えます。
SWOT分析:市場機会や事業課題を発見するフレームワーク。自分の強みを活かせるキャリアプランの構築や、スキルの改善点の発見に使えます。
4P分析:自分という商品をどうすれば志望業界や企業に買ってもらえるかの戦略策定に使えます。
このように、マーケティングのフレームワークをつかって分析をすることで、新たな視点が得られます。
また、抜け漏れなく網羅的に状況を把握することができます。
まとめ

この記事では転職活動にマーケティング分析を取り入れる考えを紹介しました。
マーケティングのフレームワークを活用することで、広い視野で自己分析できることが分かったかと思います。
自分のPRポイントが分からない方は、マーケティングのフレームワークを使うことをおすすめします。
この記事が少しでも皆さんの転職活動の役に立てれば幸いです。
自己分析は転職における自己分析のやり方も参考にして下さい。