この記事では、仕事での人脈作りについて解説をします。
人脈というと大げさですが、人とのつながりって大切ですよね。
人脈があると仕事がスムーズに進むだけでなく、それがきっかけで新しい仕事が決まったり、転職につながったりもします。
しかし、人脈というと異業種交流会や飲み会を思い浮かべて、嫌だなと思う人もいると思います。私もそういった会はかなり苦手です(笑)
ここでは、もっと地に足がついた人脈作りの秘訣をお伝えしていきます。
仕事に役立つ人脈の作り方

仕事に役立つ人脈の作り方として4つのポイントを説明します。
- 一緒に仕事をしている人との人脈を大事にする
- 過去の人脈を掘り起こす
- 付き合いたいと思われるような人間になる
- SNSを活用する
どれも即効性はないものの、キャリアを通じて長く使えるノウハウです。
それでは一つずつ解説をしていきます。
一緒に仕事をしている人との人脈を大事にする

人脈作りで最も大切なのは、今一緒に仕事をしている人との人脈です。
「なんだそんなことか」と思われたでしょうか?
いえ、これが結構大事なんです。
新しい仕事や転職につながるビジネスやキャリアに役立つ人脈は、あなたのことを知っている人から、もたらされることが多いのです。
例えば以下のような人です。
- 会社の上司・同僚・後輩
- お客さま、発注先などの取引先
こういった人は、あなたの働きぶりや能力を仕事を通じてよく知っています。
そして、人が新しい仕事を頼んだり、転職で推薦したりする際に選ぶのは、既に知っている人なのです。
これは逆に考えると分かりやすいですが、異業種交流会や飲み会で一度会っただけの人を自信をもって推薦できるでしょうか?
できないですよね。紹介して、もしトラブルがあったら困るのは自分自身です。
このように今の人脈こそがチャンスにつながる確率が高く、大事にすべきなのです。
しかしここでまた疑問が出てきます。
こんな疑問です。
その答えとしては、今一緒に仕事をしている人の中で今後も関係を築いていきたい人とは、とことん誠実に向き合うようにしましょう。
私はこれに尽きると考えています。
人間、毎日会って一緒に仕事をしていると本性が出てきます。たまにしか会わないのなら取り繕うこともできるものの、毎日だとできません。
しかし、そんな大事なビジネスパートナーをぞんざいに扱ってはいけません。目の前の一緒に仕事をする人は、あなたの人脈という大事な財産になります。
そのことを忘れずに誠実に向き合いましょう。約束は守る、クイックレスポンスをする、100%の力で仕事をする、常に相手のことを考えて動くといったビジネスの基本を忠実にやり抜きましょう。
ここからは私の体験談です。
過去、私はキャリアの進むべき道で悩んでいました。
そんなときに社外のビジネスパートナーと食事をする機会があり、今の境遇や考えを素直に話してみたのです。
すると「もし良かったら、オレの会社に来ない?あなたの悩みが解決できると思う」と言ってくれたのです。
これは素直に嬉しかったです。自分の仕事を認めてくれていたんだと感じました。
この申し入れは最終的にはお断りしたものの、これは今の人脈を大事にしていると将来につながる一例と言えます。
過去の人脈を掘り起こす

また、必要に応じて過去の人脈も掘り起こすようにしましょう。
元同僚や元取引先で連絡先を知っている人はどれぐらいいますか?
連絡先を交換しているぐらいなので親密な関係だったのでしょう。
そういった過去の人脈をもう一度見直してみましょう。
連絡をすれば会ってもらえるかもしれません。
向こうはあなたと違う環境で働いているので、そこで新たな経験をして、人脈を築いているでしょう。お互いキャッチアップすることで得られるものがあるかもしれません。
ここでのポイントは連絡先をちゃんと聞いておくということです。連絡先を聞いていないと、このように会うこともできません。
もしかして、こう思う人はいませんか?
自分から聞くのは気が引けますよね。でも、相手もそう思っているかもしれません。
そんなことで折角のつながりを失うのはもったいないです。是非、自分から聞いていくようにしましょう。
付き合いたいと思われるような人間になる

ここまでで、今の人脈を大事にすることと、必要に応じて過去の人脈を掘り起こすことについて説明をしました。
しかし、ここで重要なポイントがあります。
いくらあなたが頑張って、その人との関係性を保っていきたいと思っても、相手がそう思っていないと長続きしません。
相手にも、あなたと付き合っていきたいと思ってもらう必要があります。
ポイントが2つあります。
- 人間性
- 仕事の能力
この2つを認めてもらえることではじめて、長い付き合いが可能になります。
人間性
これは前述した通り、人と誠実に向き合うことです。
ポイントはどんな人にも同じように接することです。
これは私も昔に何かの本で読んで「なるほどな」と思って実践しています。
そのおかげか「対応が神」「悪口を言う人がいない」という、ありがたい評価をもらっています。
サラリーマンとして仕事をしていると、人によって態度を変える人をよく見ます。上司には絶対逆らわない一方、下に対しては厳しく、自分の意見を押し付けてくるような人です。
仕事で信用できない人の見分け方5選【対処法あり】も参考にしてください。
この様に人によって態度や言うことを変える人は、尊敬や信頼を集めることは、まずないでしょう。
上司なので仕方なく付き合っているだけで、その肩書が外れた瞬間に相手にされなくなります。そういう人を私も何人も見てきています。
誰に対しても同じように接するようにしましょう。
仕事の能力
人間性は重要ですが、それが全てではありません。当然、仕事ができないと、新しい仕事や転職の話は舞い込んできません。
一緒に仕事をして相手に仕事を認めてもらえたからこそ、声をかけてもらえます。
そして今後はジェネラリストよりもスペシャリストのニーズが高くなると予測しています。
ジョブ型雇用の導入、ビジネスパーソンのギグワーカー化といった大きな流れもそれを後押しするでしょう。
こちらも参考にしてください
プロジェクト単位の仕事とスペシャリスト【ジョブ型雇用とも関係】
ジョブ型雇用では職務別に雇用がされます。つまり営業なら営業のプロ、マーケティングならマーケティングのプロを雇います。そして、基本的にはその職務で雇われたら、ずっとその仕事をします。営業から経理などのジョブローテーションはありません。
ビジネスパーソンのギグワーカー化についてはヤフーの例が分かりやすいです。ギグパートナー(副業)の募集があり話題になりました。これは別の会社でフルタイムで働く人も応募できます。自分の強みを活かして、プロジェクト単位で他の会社に参画ができるのです。
こういった働き方で求められるのは、平均的に何でもできるジェネラリストではなく、一芸に秀でたスペシャリストです。
ジェネラリストであれば、わざわざ新たに探さなくても社内にそういった人材はいっぱいいるんですよね。
相手に付き合うに値する人間と認識されるには、確固たるあなたの売り、つまり強みが必要なのです。
SNSを活用する

今の時代、リアルだけでなくSNSを活用することも必須になりました。
- 自分の考えや強みを知ってもらえる
- リアルで会えなくても関係性をキープできる
- オンラインから関係性をはじめることができる
自分の考えや強みを知ってもらえる
SNSをやっている人なら分かると思いますが、SNSは名刺代わりになります。
発信している内容を読めば、あなたが普段何を考えていて、何に興味をもっているかということが分かります。つまり、あなたがどんな人かを知ってもらえるのです。
SNSでつながることで、リアルの場では伝えきれないことを知ってもらえますし、それがきっかけで話が弾むこともあるでしょう。
リアルで会えなくても関係性をキープできる
なかにはリアルな場では疎遠になってしまった人もいるでしょう。
しかしSNSでつながっておくことで、お互いの近況を知ることができます。
SNSを活用してリアルで会えない人との人脈をキープしていきましょう。
オンラインから関係性をはじめることができる
オンラインから人脈を広げることも可能です。
例えば、知人とSNSでつながっている場合、知人のフォロワーや友達に誰がいるかを知ることもできます。そこにあなたが興味がある人がいれば紹介してもらえます。
また、SNSでは普段の行動範囲では会えない人とつながれる可能性があります。例えば、憧れの業種・職種の人ともつながれますし、海外の人ともつながれます。
前述した通り一緒に仕事をしている人を大事にするのは最重要ですが、同時にSNSも活用して新しい出会いを探していきましょう。
SNSでは自分の考えや強みを知ってもらえるので、少ししか話さない異業種交流会よりもよっぽど深い付き合いができると感じています。
まとめ

この記事ではビジネスパーソンに欠かせない人脈について書きました。
私自身、人脈ってなんか煩わしいなと以前は嫌っていました。
しかし人脈によって、仕事がスムーズに回ることに加えて、営業をかけなくても新しい仕事を紹介してもらえたり、転職の誘いがきたりと大きなメリットがあることを知ってからは前向きに取り組んでいます。
やっぱり何事も最後は人なんですよね。
この記事が皆さんの人脈形成に少しでも役に立てれば幸いです。ここまで読んで下さってありがとうございました。