仕事をしていて嬉しいことの一つに「人が周りに集まったとき」があります。
どういうことかというと「こういうことがやりたい」と、プロジェクトを立ち上げた際に「自分も参加させてください」「私はこういう内容で手伝えます」と自主的に人が言ってくれるときです。
今までの自分の仕事のやり方、コミュニケーションの取り方が間違っていなかったんだなと実感できます。
なぜならどんなに魅力的なプロジェクトでも関わりたくない人のところに人は集まらないからです。
そして、こういう形でスタートしたプロジェクトは大抵うまくいきます。
それはメンバー全員のモチベーションが高いからです。
モチベーションが高いとハードルがあっても、何とかしようと各自が頑張ってくれます。前向きな解決策のアイデアを出してくれます。
また、他のメンバーが頑張っているので、自分も頑張ろうと思えプロジェクトメンバー間で良い相互作用が生まれます。
その結果、良いアウトプットが出るのです。
今回は、この様に「プロジェクトに賛同してもらうにはどうすれば良いか」について掘り下げていきます。
プロジェクトに人が集まる理由

プロジェクトへの賛同が得られ、そこに人が集まる理由は以下の2点です。
プロジェクトに人が集まる理由
- 得られるものがあるから
- 気持ちよく働けるから
①得られるものがあるから
何も得るものがないプロジェクトにわざわざ参加する人はなかなかいないです。
貴重な自分の時間を使い追加の仕事をやるので、得るものがないと割に合いません。
雑務ばかりやらされるプロジェクトには誰も自主的に参加しないですよね。
人が集まるのは、そのプロジェクトを通じ何かしら得られるものがあるからです。
②気持ちよく働けるから
いくら得るものがあっても、嫌な思いをするプロジェクトには参加したくないです。
やはり気持ちよく働きたいものです。
否定される、怒られる、細かく管理されるプロジェクトは避けたいのが、普通の人間の感情だと思います。
プロジェクトに賛同してもらうには?

ここでは前述したプロジェクトに人が集まる理由を踏まえて、プロジェクトに賛同してもらう具体的な方法をみていきます。
プロジェクトに賛同してもらう方法
- 参加メンバーのメリットを明確にする
- 仕事の実力・人間性を認めてもらう
①参加メンバーのメリットを明確にする
参加メンバーにどういったメリットがあるかを具体的に考えましょう。
例えば以下の様なメリットが考えられます。
- 社内で名が売れる
- 新たなスキルが身につく
- 普段の仕事にはない経験が積める
メンバーが何をプロジェクトに求めているかを考えたうえで、それが手に入ると具体的に提示するようにしましょう。
②仕事の実力・人間性を認めてもらう
次は仕事の実力・人間性を認めてもらう必要があります。
まずは、仕事の実力からみていきます。
一言で言うと実力がある人のプロジェクトに参画したいのではないでしょうか?
仕事ができない人がプロジェクトリーダーだと、うまく進むか不安ですよね。
以下のような人のプロジェクトに入りたいのではないでしょうか?
- しっかり成果をあげている人
- 口だけでなく自ら行動する人
- 社内で一目を置かれている人
- 良いアイデアをもっている人
- 困難を乗り越える力のある人
逆に言うと、成績が悪い人、口だけ言って自分は動かない評論家、社内で認められていない人、アイデアを出さない人、困難に直面すると諦める人とは仕事したくないですよね。
自分に仕事の実力があることが必須なのです。
次に、人間性としては以下の様な点ではないでしょうか。
- 嘘をつかない
- 約束を守る
- 威圧的でない
- 気配りをする
- ポジティブ
ここで重要なポイントを1点お伝えします。
それは周囲に認められるのには時間がかかるということです。
仕事・人間性ともに毎日少しずつ信用を貯めていく必要があるのです。
しかも、この貯金はすぐに無くなる可能性もあります。
昇進したから年次が上だからといった理由で、仕事に手を抜いたり口だけで自分が動かなかったりしたらすぐに信用を失います。
これは人を見ていれば本当に良く分かります。
特に若手社員は上司や先輩の振る舞いをよく見ているので注意が必要です。
いつまでも謙虚な気持ちで仕事に真摯に向き合うのが大切です。
社内での認められるにはどうしたらいいかについては、社内で一目を置かれるには?も参考にしてください。
まとめ

この記事では「自分が企画するプロジェクトへの賛同を得て人が集まるにはどうすれば良いか」をみてきました。
やはり相手のことを考えて、プロジェクトに参加するメリットがあるようにメンバーの役割を設計する必要があります。
また、仕事や人間性についての日頃からの行いが大事です。
仕事や人間性の評価は時間をかけて構築していきましょう。
プロジェクトの参加メンバーを公募したものの誰も集まらなかったという悲しいことが起こらないように、日頃から自分の仕事への取組みや言動に注意すべきですね。
今後、こういったプロジェクトベースの仕事は増えてくると考えています。
市場が成熟化していく中で新しい仕事をつくらないといけませんし、単純作業はAIやロボットに置き換わっていく可能性があるからです。
そんななか人を集められる人というのは重宝されるはずです。
今までの単純に上長だから、役職が上だからということで、無理やり部下を従わせるマネジメントは通用しなくなってくると思っています。
ここまで読んでくださりありがとうございました。この記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。