こんな疑問はありませんか?
企業理念に共感したことを志望動機に使う人は多いと思いますが、面接官の反応が気になるところですよね。
何か綺麗事を言っているように取られないか心配なところもあります。
この記事では、企業理念を志望動機に使う際に、失敗しないように押さえるべきポイントを解説します。
志望動機を考えている人、必見の記事です。
志望動機で企業理念に共感しましたで失敗しないポイント

結論からいうと、志望動機で単に「企業理念に共感したので志望しました」と言っても面接官には響かないと考えます。
自分が面接官の立場でそれを言われた場合を想像すると分かりますが、「本当に?」「それだけの理由?」と思うのではないでしょうか。
企業理念への共感を志望動機に使うのであれば、面接官を納得させる理由が必要です。その理由も具体的なエピソードで語るべきです。
また、それ以外にも「活かせる経験やスキル」と「入社後にやりたいこと」を合わせて話すようにしましょう。
企業理念を志望動機に使う際のポイント
- 企業理念に共感し志望にまで至った理由を明確に語る
- 活かせる経験やスキルと入社後にやりたいことも話す
後程、詳しく解説をしていきます。
そもそも企業理念とは?

企業理念を志望動機に使うときに押さえるポイントを説明する前に、そもそも企業理念とは何かについて説明しておきます。
企業理念とはその企業が大切にする考え方のことです。
何を目指して事業をやっているかという根本的な考えになります。
株主や顧客といった対外的には「誰にどういった価値を提供して、世の中にどのように貢献していくか」を示しています。
そして従業員など対内的には「働くうえでの拠り所」にもなります。
例えばソニーの企業理念をホームページで調べるとSony’s Purpose(存在意義)として「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。」とあります。
ここから、ソニーは顧客を感動させたいという目標と、その手段としてクリエイティビティとテクノロジー(創造力と技術)を使うということが分かります。
従業員としても自分の会社の存在意義がこの企業理念から分かります。
自分が働く会社の企業理念に共感していればモチベーションは高まる一方、逆に全く共感できないとやる気も出ませんよね。
ですので「企業理念に共感した」は志望動機として、決しておかしくはないと考えます。
むしろ、その企業の根本的な考え方である企業理念への共感は、必須ですらあると思います。
なぜ企業理念に共感したは響かないか?

企業理念はその企業の根本的な考え方なので、そこへの共感は志望動機としておかしくないと書きました。
しかし、それではなぜ面接官に響かないのでしょうか?
その理由として、そもそも多くの会社の企業理念自体に明確な特徴的がないことがあります。
次に、納得できる理由(根拠)が説明されない場合があるからです。
どういうことか説明します。
まず一つ目ですが、企業理念は抽象的な内容が多いです。
自分の勤めている会社の企業理念を覚えている人はどれだけいるでしょうか?
また、企業理念を見せられて「あの会社の企業理念だな」と分かるでしょうか?
このように、そもそも企業理念自体に特徴がないのに、そこに共感したから志望したと語られても「本当に?」と疑ってしまうのです。
二つ目は、企業理念に共感したのであれば「なぜ共感したのか」説明することが必要です。
「なるほど!」となる説明がないと「いい加減に言っているのでは?」と面接官に思われてしまいます。
企業理念を志望動機に使って失敗しないポイント

では、面接官に響かない理由を踏まえて、ここからはいよいよ企業理念を志望動機に使っても失敗しないポイントを説明していきます。
以下の2つのポイントを押さえましょう。
- 企業理念に共感し志望にまで至った理由を明確に語る
- 活かせる経験やスキルと入社後にやりたいことも話す
企業理念に共感し志望にまで至った理由を明確に語る
まず必要なのは、企業理念に共感して、その会社に入社したいとまで思った強い想いを明確に語ることです。
そこでは具体的なエピソード(ストーリー)がいります。
「なるほど。そういう経験や考えをもっているから当社の企業理念に共感して入社をしたいんだな」と納得させられるエピソードの用意が必要です。
例えばですが、以下の構成が考えられます。
ここではエピソードとして現職での経験を話したうえで、企業理念への共感を示しています。共感した理由を説明することで、単に企業理念に共感したと言うよりも納得感が出ます。
活かせる経験やスキルと入社後にやりたいことも話す
志望動機ではその企業を選んだ理由に加えて「活かせる経験やスキル」と「入社後にやりたいこと」も話すようにしましょう。
企業理念への共感については、既にその企業を選んだ理由の中で説明しています。
しかしそれで終わりにせずに、その企業で活かせる能力とやりたいことも合わせて話すようにしましょう。
なぜなら、企業が志望動機を聞くのは下記の2つが理由だからです。
- 数ある企業の中から、なぜ自社を選んだかを知るため
- 自社の採用ニーズとマッチした人材かを見極めるため
この二つ目の自社の採用ニーズとマッチした人材かは、目の前の志望者がどんな能力を持っていて何をやりたいと思っているかを知ることで判断できます。
自社の求めている能力がない志望者は必要ありませんし、やりたいことが入社後実際に与える仕事とズレていてはミスマッチにつながります。
ですので、企業が適切に判断できるように、「活かせる経験やスキル」と「入社後にやりたいこと」も語るようにしましょう。
志望動機については、転職における志望動機のつくり方【面接官が納得する説明】にも記載をしています。
まとめ

今回は企業理念を志望動機に使用する際のポイントについて解説をしました。
企業理念はあなたのライバルも志望動機で使う可能性があるので、似通ったものにならないためにも、共感した理由(根拠)を具体的なエピソードで語るようにしましょう。
また、志望動機では志望している理由だけでなく、自分がどんな能力をもっていて、どんな仕事を具体的にやりたいかを話すことで、どの様に貢献できるかを示すようにしましょう。
志望動機というのはつくるのが難しいものの、それ故にライバルと差がつくところでもあります。是非、この記事も参考にじっくりと取り組んでみてください。
今回もここまで読んでくださり、ありがとうございました。