こんな疑問はないでしょうか?
この記事では転職エージェントと転職サイトそれぞれのメリット・デメリットを明確にします。
この記事を読んでもらうと、あなたが転職エージェントと転職サイトのどちらを使うべきかイメージできると思います。
それでは転職エージェントと転職サイトの両方を使って転職を成功させた経験に基づいて説明をしていきます。
転職エージェントと転職サイトの比較

まずは、転職エージェントと転職サイトがどういったサービスを提供しているか確認しましょう。
転職エージェント | 転職エージェントの担当者がつき、求人紹介・選考対策・面接日程の調整などをしてくれる。 |
転職サイト | 自分自身で転職サイトを見ながら求人への応募・選考を進める。 |
転職エージェントでは、転職エージェントの担当者と一緒に転職活動を進めます。
一方、転職サイトでは、自分で求人を探して転職活動を進めていきます。
これが基本的な違いです。
次に転職エージェントと転職サイトのサービス内容を比較します。

いかがでしょうか?
「気軽さ」と「求人数」以外は転職エージェントの方がメリットがありそうですね。
しかし、転職サイトは自分のペースで転職活動を進められます。
これは忙しい社会人には実は非常に大きなポイントです。
また、数多くの求人を比較検討することができるメリットもあります。
しかしこれだけでは、まだまだ転職エージェントと転職サイトのどちらが自分に向いているか分からないと思います。
そこで次からは、より詳細に転職エージェントと転職サイトそれぞれのメリット・デメリットを解説していきます。
転職エージェントのメリット

転職エージェントの主なメリットは以下の3点です。
これは、転職エージェントを使うメリットでも詳しく解説しているので興味がある方は是非ご覧ください。
転職エージェントを使うメリット
- 非公開求人を紹介してくれる
- 転職活動のアドバイスをしてくれる
- 企業との調整をしてくれる
①非公開求人を紹介してくれる
各転職エージェントが保有する求人の約8割が非公開求人と言われています。
その非公開求人には公開すると応募が殺到する人気企業の求人や、事業戦略上極めて重要なポジションで一般公開を避けたい求人もあるとのことです。
そういった良質な求人にアクセスできるのは転職エージェントを使う大きなメリットと言えます。
実際私も自分で転職サイトを見ているだけでは出会えなかった求人を紹介してもらった経験があります。
②転職活動のアドバイスをしてくれる
自分独りで転職活動をしていると行き詰まることもありますよね。
良い転職エージェントは、自己分析、業界/企業研究、応募書類対策、面接対策といった各種サポートをしてくれます。
困ったときにアドバイスをしてくれる存在がいるのはめちゃくちゃ心強いです。
良い担当者の見分け方は、【転職エージェント】良い担当者の見分け方でも詳しく解説をしています。
③企業との調整をしてくれる
面接の日程調整は自分でもできますが、給与など待遇面の交渉はなかなか言いにくく難しいと思います。
これから働く企業の心証を悪くするのは避けたいところですよね。
そういった交渉を代わりに転職エージェントがしてくれるのは、助かります。
転職エージェントのデメリット

次は、転職エージェントのデメリットです。
転職エージェントのデメリット
- 転職エージェントとのやり取りに時間がかかる
- 担当者によって質にバラツキがある
- 紹介される求人が希望に合わない可能性がある
①転職エージェントとのやり取りに時間がかかる
転職エージェントの利用には、まず担当者と面談する必要があります。
そこで自分の希望条件を伝えたうえで、求人を紹介してもらいます。
その後も応募書類の添削、面接対策、面接結果のフィードバックなどのやり取りを行いながら転職活動を進めます。
忙しい人には、この時間を確保するのが大変なのです。
上記の理由から、しっかりと付き合う転職エージェントの数は絞るべきだと考えています。詳しくは、転職エージェントは何社使うべきかを参考にしてください。
②担当者によって質にバラツキがある
転職エージェントには、ベテランもいれば新人もいます。
当然、仕事ができる人もいれば、できない人もいます。
担当者によって質にバラツキがあるのです。
良い転職エージェントは的確な求人の紹介、企業情報のレクチャー、選考対策、待遇交渉をしてくれますが、この質は担当者次第なのです。
③紹介される求人が希望に合わない可能性がある
紹介される企業について、「転職エージェントが得意な業界・職種」「転職希望者のレベルに合った企業」「年収や役職を絞られる」などのフィルターがかかる可能性があります。
これは転職エージェントはあくまでビジネスとして転職支援のサービスをしているからです。
転職希望者が企業に入社しないと報酬が発生しないのです。
つまり、転職エージェントとしては、内定が出やすい企業に優先して紹介するのが合理的なのです。この留意点は認識しておきましょう。
転職サイトのメリット

転職サイトのメリットは以下の通りです。
転職サイトのメリット
- 自分のペースで転職活動ができる
- フィルターなく多数の求人を見られる
①自分のペースで転職活動ができる
転職エージェントへの訪問や、電話・メールでのやり取りがないので、自分のペースで転職活動ができます。
転職エージェントによっては転職活動の支援期間が決まっているところもあり、急いで活動をする必要がありますが、転職サイトを利用しての転職は自分のペースで活動ができます。
②フィルターなく多数の求人を見られる
転職エージェントは非公開求人を扱っている反面、担当者より提示される求人の数は限られています。
また、その求人には担当者のフィルターが掛けられている可能性もあります。
自分で転職サイトで直接調べることで、多数の案件を見ることができます。
転職サイトのデメリット

転職サイトのデメリットは以下の通りです。
転職サイトのデメリット
- 選考対策の支援が受けられない
- 面接の日程・待遇などの各種調整を自身でやる必要がある
- 転職後ミスマッチが起こる可能性がある
①選考対策の支援が受けられない
良い転職エージェントは、自己分析、業界/企業研究、応募書類対策、面接対策のサポートをしてくれると説明しました。
しかし転職サイトを使った転職活動では、自分で対策をしなければなりません。
やはり何人も転職希望者を見てきた担当者のアドバイスがあると、客観的な視点が得られて安心ですよね。
話をするだけでも自己分析のヒントになったりもします。
転職活動に慣れている人には不要かもしれませんが、転職活動が初めての人にはこういった支援は必要かと思います。
②面接の日程・待遇などの各種調整を自身でやる必要がある
面接日程の調整は自分でもできるかと思いますが、年収などの待遇交渉はハードになりがちですよね。
これも自分で企業と交渉する必要があります。
③転職後ミスマッチが起こる可能性がある
転職エージェントには根掘り葉掘り企業の内情を聞けるかもしれませんが、直接企業には聞きにくいものです。
良い転職エージェントは業界や企業のことを良く知っているのでミスマッチを防げますが、転職サイト経由だと情報不足でミスマッチが起こる可能性があります。
おすすめの使い方

最後は転職エージェントと転職サイトのおすすめの使い方です。
転職エージェントと転職サイトを併用して使うのがおすすめです。
ただし、両方使うことで転職活動に費やす時間は増えます。
自分の転職活動に使える時間を考えながら、慎重に転職エージェントへの登録をしていきましょう。
転職エージェントの登録数が多いと、担当者とのやり取りだけでもかなりの時間を使うことになりますので、数を絞って付き合うべきです。
なお、転職活動に慣れている方や志望先が決まっている方は転職エージェントが必要ない場合もあります。詳しく知りたい方は転職エージェントを通さない転職を参考にしてください。
転職エージェントと転職サイトのメリット・デメリットを理解したうえで、上手く活用して転職活動を成功させましょう。