先日、西野亮廣さんが書かれた「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」を読んだので、読書メモを残します。
ちなみに私は西野さんのオンラインサロンのメンバーでもあります。
今この時代に生きる人の心理を突いたマーケティング手法

この本は絵本作家としても活躍する西野さんが絵本「えんとつ町のプペル」をどうやってヒットさせたのかという話を軸に書かれています。
私は西野さんが絵本を書いているのは知っていましたが、それが綿密に練られたマーケティング戦略のもと、売れるべくして売れた絵本であったことを本書で初めて知りました。
この本には以下の様なキーワードが複数回出てきます。
- お金
- 信用
- クラウドファンディング
- 無料
- フリーミアム
- 体験
- インターネット
実際の手法はネタバレになるので本を読んでもらいたいのですが、こういったキーワードを含んだ、考えに考え抜かれた最新のマーケティング手法を、その圧倒的な行動力で次々に実行に移していることに驚きます。
業界の常識や周囲の反対をものともせず、行動していることが分かります。
この本からは「今この時代に生きる人の心理を突いたマーケティング手法」と「圧倒的な行動力」を学べます。
無料の威力

この本は「えんとつ町のプペル」をヒットが偶然ではなく再現できることを「この革命のファンファーレの売上で証明してみせる」と言って出されたようです。
「マーケティングの本の一番の説得力は、その本自体をヒットさせることである」と西野さんは本の中や自身のYouTubeで言っています。
結果として、この「革命のファンファーレ」は20万部以上も売れているようです。
西野さんは著書の中で「無料公開を批判する人間に未来はない」と書いています。
その考えの通り、実は「革命のファンファーレ」は一部ネットで公開されています。
「はじめに」の部分と目次は見られるので、是非、無料で読んでみてください。冒頭の部分だけでも、このブログを訪れてくれた方であれば、きっと興味をもつと思います。
この本では最初から最後まで、モノを販売する際の最先端の考え方や必要な思考回路について書かれており、とても勉強になります。
一般的なマーケティングの本は難しい言葉などが並んだりしますが、分かりやすい言葉や具体例、はたまた知っている有名人などの名前なども出てきていて面白く読めます。
仕事のとらえ方

私が最も共感したのは「はじめに」で書かれていたフレーズです。
親世代の常識は「お金=ストレスの対価」だ。
ところがどうだ?
ストレスがかかる仕事から順にロボット化されていき、ストレスがかかる仕事がみるみる世の中からなくなっていくではないか。
たしかにそうなんですよね。ずっとやっていると飽きて体力的にも精神的にも辛い単純作業からロボットに置き換わっていっています。
「好きなことをして生きていけるほど、世の中は甘くない」と言われても、好きでもない仕事は消え、好きなことしか残らなくなってきている。ここからは、”好きなことを仕事化するしか道が残されていない“時代だ。
まさにその通りで、これからは生きるために仕事をするのは終わって、好きなことを楽しむために仕事をする時代になると感じています。
仕事=我慢という固定概念がありましたが、そんな時代ではないとも思います。
2020年12月22日から始まる風の時代にぴったりの考えです。
今は、昔では考えられない質の良いモノが安く手に入る時代なので、生きていくのに本当に必要なお金は減っていると感じています。
しかも人生100年時代です。長い仕事人生を、嫌いなことして生きていけますか?そんなの辛いですよね。
最後に「この時代を楽しく生きていきたいのなら、常識にとらわれず圧倒的な努力をして、行動をして、情報を得て、決断をしていこう。応援しています」という主旨の言葉で締めくくられています。
この通り、いまいち行動が追い付かなかったり、決断できずにいたりする人の背中をグイっと押してくれる一冊となっています。
とっても面白いですのでオススメです。
おすすめの読み方

本書を読むうえで、私が最後の方で気づいて「最初からやっておけばよかった」と、後悔したことがあるので書いておきます。
それは付箋を貼りながら読むことです。
この本はフリーランスなど自分でビジネスをやっている人が使える「実践的なノウハウ」が書かれています。
1回読んで終わりにするのはもったいないです。学んだ知識は使ってなんぼです。
自分でビジネスをやっている方は、是非気になるところにどんどん付箋を貼って、何度も読み返して実践していきましょう。
まとめ

これは3年前に出された本です。
ですが2020年6月現在も売れています。私は近所の本屋さんで買いましたが最後の1冊でしたし、あのメルカリでさえ中古販売は全部売り切れているような状況です。
西野さんが3年前に言っていたことが、いまどんどん現実のものになってきているなか、注目度も上がってきているようです。
これからの時代を生きる我々は目を通すべき内容だと思っています。
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