こんな疑問はないでしょうか?
丸暗記していないと面接本番でしっかり話せるか不安ですよね。
一方、丸暗記をしてしまうと、ぎこちない感じになってしまいます。
今回の記事では自分自身の失敗談も交えながら、転職の面接では丸暗記して臨むべきかについて解説をします。
面接で丸暗記をすべきか?

私は面接では丸暗記をすべきではないと考えています。
過去、志望動機について、かなり時間をかけて回答をつくり上げました。
論理的にも筋が通っており、話に抜け漏れもなく自信作でしたが、いささか話が複雑で長くなってしまいました。
面接の本番で思い出せるか不安だったので丸暗記して臨みましたが、見事に文章を読んでいる感じになって違和感がありました。
また、途中で話す内容を忘れてしまい、しばし沈黙してしまいました。
もちろん結果は不合格でした。
この経験から、丸暗記をするのは、かなり危険という結論に至っています。
丸暗記のデメリット

丸暗記のデメリットは以下の通りです。
丸暗記のデメリット
- 棒読みになってしまう
- 忘れると話が続かない
- 暗記であることがバレる
①棒読みになってしまう
丸暗記だと文章を読んでいるようになってしまいます。
棒読みだと感情がこもっておらず気持ちが伝わりません。やはり多少あらくても自分の言葉でこそ、人の気持ちは動かせます。
転職における志望動機のつくり方【面接官が納得する説明】では、面接官を説得するにはロジカル(論理)とエモーショナル(感情)の両方に訴える必要があると書きました。
また、棒読みになると、柔軟に話す内容を変えられません。家で練習したときは完璧に思えても、面接ではそれまでの話の流れから、丸暗記した内容では違和感のある場合があります。
丸暗記していると、状況に合わせて話す内容をすぐに変えることができず、違和感を感じながらも話し続けることになります。
②忘れると話が続かない
丸暗記は考えながら話しているのではなく、あらかじめ覚えたセリフを機械的に再生しているだけです。
その場で話す内容を考えていれば何とか話を続けることができますが、丸暗記で記憶が飛ぶと何を話して良いか分からなくなってしまいます。
丸暗記することで話すことに困らないようにするつもりが、記憶が飛ぶと何も話せなくなってしまうのです。
③丸暗記であることがバレる
前述した棒読みや忘れることにより、丸暗記がバレる可能性があります。
丸暗記がバレると、面接官は「この人はコミュニケーションに自信が無いのかな」と思うかもしれません。
面接は、相手の言ったことをしっかりと理解して、的確な返答ができるかといったコミュニケーション能力も見られています。
丸暗記によりコミュニケーション能力が低いと判断されるリスクがあります。
コミュニケーション能力の評価をあげるには、面接官の意図に沿った回答をすることが必要です。興味がある方は、転職面接で聞かれる質問の意図【まとめ】も参考にしてください。
丸暗記ではなく要点を押さえる

丸暗記のデメリットが分かったところで、では、どういった準備をすべきかについて解説をしていきます。
ポイントは、丸暗記はせずに、話の要点を覚えておくことです。
丸暗記が良くないことは分かったと思いますが、何の準備もせずに面接に臨み、適切な回答ができないことは避けるべきです。
そのため、あらかじめ聞かれそうな質問には回答を準備しておくべきです。
重要な点は、話す内容のポイントを押さえておくということです。
この質問を聞かれたら、こういった内容をこの流れで話すと準備をしておくのです。
回答の準備
- 話す内容を決めておく
- 話す流れ(話の構成)を決めておく
- 面接の流れによっては臨機応変に変更する
これによって丸暗記による棒読みや記憶が飛ぶことが防げ、イキイキと感情がこもった回答ができます。また、回答の内容に困ることもありません。
ただし、面接の流れや、面接官の反応によっては、回答を臨機応変に変えることも必要です。あらかじめ準備した内容にこだわらず、その場で適切と思える内容を話すようにしましょう。
話の要点を実際に声に出してみる

面接で話す要点が決まったら十分な練習をしましょう。
「丸暗記には覚える作業が必要だが、面接で話すポイントを押さえた後は、特に練習は必要ないのでは?」という意見もあるかと思います。
しかし、実際に声に出して話してみることが大事です。
声に出して話す中でしっくりこない箇所が見つかります。そして、言い方を調整して、改善します。
これは頭のなかで話す内容を考えているだけでは、なかなか具現化してきません。
ですので、話す内容が決まったら、それを声に出して説明する練習をしましょう。人に聞いてもらって、内容が伝わるか確認するのも良いです。
まとめ

この記事では転職の面接で丸暗記すべきかについて説明をしました。
丸暗記は避け、話の要点のみ事前に考えておいて面接本番に臨みましょう。
ただし、事前に声に出して練習するなど十分な練習をしましょう。
練習することで適切な回答に改善されますし、何より自信もつきます。
自信については【転職】面接で自信をもつ方法も参考にしてください。