こういった悩みを若手社員から良く聞きます。
長いキャリアのなかでは停滞期というか仕事が面白くない時期があります。
特にある程度日々の仕事を回せるようになったときに物足りなさを感じるのではないでしょうか?
若手のときは上司や先輩から雑務を振られることが多く、なぜ自分ばかりこんな仕事をしないといけないのかと思うかもしれません。
この記事ではルーティンワークに対する気持ちの持ち方や抜け出し方について、私の経験を書いていきます。
ルーティンワークがつまらない

ルーティンワークって、ぶっちゃけつまらないですよね。
はじめは新鮮に映った会社の仕事も慣れてくると「こんなものか。毎日同じことの繰り返しだな」と思います。
はじめの頃の様に頑張らなくてもできますし、仕事の達成感も薄れてきます。
また、同期や他社の友人を見ると、結構キラキラの仕事をしていて、成長していない自分にあせることもあるかと思います。
この記事ではその抜け出し方として4つの対応策をお伝えします。
- ルーティンワークを完璧にやる
- ルーティンワークを改善していく
- やりたい仕事の希望は言い続ける
- 自主的に新しいことをはじめてしまう
対策①:ルーティンワークを完璧にやる

まずは与えられた目の前の仕事を完璧にやるという考えが必要です。
私は年配の方からこんな愚痴を聞かされたことがあります。
「最近の若い奴は自己実現や成長とよく言う。でもこちらからしたら、目の前の仕事をまず完璧にできるようになってから言えと思う」
「なるほど、そういうふうに見えているのね」と思いました。
ベテラン社員は上司から言われる仕事を文句を言わずにこなしてきて、今の地位にいる自負があります。
その自分の過去を考えると若手の発言がわがままに映るのでしょうね。
一方、若手にも言い分があります。
- もう終身雇用じゃない。成長しないと会社から放り出されたときに困る
- 物質的に満たされた状況で育ってきた。仕事にはやりがいも求めたい
- 今はいろんな情報が入ってくる。同世代や友人の活躍を知るとあせる
正直、このベテランと若手の考えの違いはなかなか埋まらないと思います。
置かれた立場や、育ってきた背景が違うので、そりゃお互い理解できないです。
では、どうするか?
今の会社で当面は頑張っていくのであれば、まずは目の前の仕事を完璧にこなしてはどうでしょうか。
なぜなら、ここで反抗したり陰で愚痴を言ったりしても、何も生まれないからです。
ルーティンワークを驚かれるぐらいのスピードとクオリティで完璧にやる。文句を言われる隙を与えない。
私が上司だったら、そんな若手には難易度の高い仕事を与えようと自然に思います。
あなたをただの雑務対応要員のままで放っておかないのではないでしょうか?
このように、目の前の仕事を完璧にすることは、ルーティンワークを抜け出す一つの解と考えています。
対策②:ルーティンワークを改善していく

与えられたルーティンワークを完璧にできるようになったら、改善できる点がないか探しましょう。
特に大企業ではコンプライアンスのリスクを減らすために次々に新しい決まりが追加され非効率になっていることや、他部署との重複業務があります。
また、ITを活用しきれておらず、非効率なやり方をしていることもあります。
そういった点を改善していけば、単なるルーティンワークが、クリエイティブな仕事に変わります。
こういったオペレーション改善による仕事の効率アップやコスト削減はあなどれません。特に多くの人が動く大企業では改善の効果も大きいです。
こういった積極的なアプローチは上司からも評価され、それがきっかけで新しい仕事を任せてもらえることもあるのではと考えています。
対策③:やりたい仕事の希望は言い続ける

遠慮してやりたいことを言わない人がいます。
会社の社風や上司のキャラクターにもよるものの、私は希望は言った方が良いと考えています。
まず、言わないと伝わらないという点があります。
上司が察してくれれば良いですが、分かっていない・勘違いしている場合もあるので、あなたの口から「何がやりたいか」は言った方が良いです。
ただし、そのときは言い方に気をつけましょう。
今の仕事がつまらないから別の仕事をしたいと言うのではなく、前向きな言い方をすべきです。
- 会社の売上のためにこういった仕事をしたい
- こういった仕事をしたいのでチャンスがあったらやりたい
目の前の与えられた仕事をしっかりやったうえで、こういった前向きな希望を言われて悪い気がする上司はいないと考えています。
そして一回言って終わりではなく言い続けることも大事です。
人事は会社の戦略や、他の人の異動次第のところがあるので、いつチャンスが来るか分かりません。
ですので、すぐに希望が叶わなくても、その企業で働いている間は希望を言い続けることが大事なのです。
対策④:自主的に新しいことをはじめてしまう

企業にもよるものの、別に異動したり、上司に命じられたりしなくても、今のポジションのまま新しい仕事をしても問題のない会社があります。
私の会社はそうでした。
マーケティング部に異動しないとマーケティングの仕事はできない。新規事業の部署に異動しないと新規事業はできないと思っていませんか。
たしかにメインでやる仕事はそうでしょう。マーケティングの仕事をメインでやるのは、もちろんマーケティング部です。
でも今のポジションでも何かできるのではないでしょうか?
例えば、今は営業でも、自分でマーケティングプランを考えて、それを実行してみたり、マーケティング部に提案することはできるのではないでしょうか?
新規事業を考えてアイデアを同僚や上司に話したり、社内の事業募集コンテストに応募したりできるのではないでしょうか?
要はチャンスを待つだけでなく、自分で小さくても行動をしてチャンスをつくっていくことが必要だということです。
何もせずに待っているよりも、動くことで機会が手に入る確率が上がるはずです。
逆に与えられるまで待っているのは、憧れているだけで本当はたいしてその仕事をしたい訳ではないのではと思ってしまいます。
本当にやりたくてたまらないのなら、待ちきれずに何かしらアクションをしている。そう思いませんか?
私も自主的にWebマーケティングのプランを考えて提案していました。それがきっかけで、Webマーケティングのプロジェクトができて、その仕事ができました。
行動あるのみです。
まとめ

この記事はルーティンワークに悩んでいた昔の自分に対してアドバイスをする気持ちで書きました。
書いたなかには、自分自身が実際にやったことに加えて、やれなかったこともありるものの、中堅と呼ばれる年次になった今だからこそできるアドバイスだと思っています。
もしこの記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
大切なのは、やはり現状で腐るのではなく、何かしら良くするためにアクションをすることかと思います。
過ぎたことは仕方ありません。愚痴っていても何も変わらないので、どうすれば少しでも未来が良くなるかを考えて行動していきましょう。
若手のキャリアの悩みについてでも、キャリアの悩みと対策について書いていますので、参考にしてください。