KDDIの社内副業制度、タニタの社員のフリーランス化が話題になっています。
また、日立製作所、富士通、資生堂ではジョブ型雇用の導入もありました。
さらにカルビーではオフィスワークの社員を対象にテレワークを原則としました。所属上長が認めれば単身赴任も解除するようです。
この様に大企業が、働き方や雇用形態の見直しにかかっています。
どうやらこの流れは、サラリーマンの今後の働き方に大きく関係がありそうです。
この記事では、この状況を受け、私たちはどうすべきかについて書いていきます。
大企業の社内副業制度やフリーランス化

最近、働き方に関わるニュースが本当に多いですね。
最近テレワークは大きな話題になりました。緊急事態宣言の解除後、テレワークを継続できるにもかかわらず、再度出勤を求める企業について賛否意見が交わされています。
冒頭にも書いた個別の企業の働き方に関するニュースを調べると下記があります。
- KDDIで社内副業制度
- タニタで社員のフリーランス化
- 日立製作所、富士通、資生堂でジョブ型雇用導入
KDDIの社内副業制度は、就業時間の約2割を目安に、自部署以外の部署で働けます。
タニタのフリーランス化は、社員が希望すれば個人事業主としてタニタと契約ができ、場所や時間の制約がなく働けます。
日立製作所、富士通、資生堂で導入されるジョブ型雇用は、従来のメンバーシップ型と異なり、職務内容で雇用されます。
本当に、次々と新しい取り組みが発表されていますね。
次からは、こういった動きで、私たちの働き方がどう変わるか見ていきます。
ジョブ型雇用については、プロジェクト単位の仕事とスペシャリスト【ジョブ型雇用とも関係】も参考にしてください。
働き方が多様化している

今まで大企業で一般的だった新卒一括採用、正社員、年功序列、終身雇用といった画一的な働き方が大きく変わろうとしています。
転職はもはや当たり前のことで、会社任せでなく自ら転職という手段を使ってキャリアアップをする人が増えました。
しかし、企業にとって優秀な人材は不可欠であり、辞められるのは痛いです。
そこで、多様な働き方を提供して自社に残ってもらおう、自社と働いてもらおうというのが社内副業制度、フリーランス化の狙いだと私は考えます。
テレワークを原則として、単身赴任が解除されるのも多様な働き方につながります。
家族と離れ離れだったのが一緒に暮らすことができ、企業への満足度が向上します。また、これまで育児や介護で離職せざるをえなかった人もパートナーが家にいてくれることで働き続けられるかもしれません。
ジョブ型雇用でも、職務に対して人が雇用されるので、高いスキルをもったスペシャリストや、女性、シニア、外国人、育児や介護と両立したい人の雇用につながります。
このように様々な働き方が始まっています。そして世間の意見や、実際にそれで成果をあげる企業が出てくることで、この流れは加速すると考えられます。
年功序列・終身雇用が再び主流になる世の中を想像することは、もはや難しいです。
個人としてはどうすべきか?

一つ言えるのは大企業に入ったからもう大丈夫。あとは年功序列・終身雇用でゆっくりしようと思っている人は気をつけないといけません。
ずっと前から大企業でのリストラは普通のことになっているので、そういった考えの人は少ないと思いますが、今後ますます雇用の流動性は高まると思われます。
そんな時代では、自分のキャリアを主体的につくっていくことが大事です。
私が考えるポイントは下記です。
- 得意な仕事・やりたい仕事を見つけ、その仕事ができるチャンスを探す
- 時代の変化を読み、ニーズのある人材になれるようキャリアを開発する
- 人とのつながりを重視して、社内外で人的ネットワークを構築していく
このように受け身でなく、自らキャリアをつくるアプローチが求められます。
もし、社内の制度で使えそうなものがあれば使っていきましょう。
- 社内留学制度を使って、やりたい仕事にチャレンジする
- スペシャリストとしてのスキルを磨いてジョブ型雇用の波に備える
例えば、このような活用方法が考えられます。
目の前の変化をチャンスととらえ、自分が望むキャリアで使えそうな制度は、どんどん活用するべきだと考えます。
まとめ

今回は大企業で続々と発表される新しい制度について解説をしました。
いよいよ私たちの働き方が大きく変わるタイミングが来たと感じています。
いえ、もしかしたら気付いていないだけで既に変わっているのかもしれません。
大事なのは世の中の流れに素早く対応することだと考えています。
古い価値観にこだわっていては取り残されてしまいます。
より個人の実力が求められるこの時代に対応するため、主体的にキャリア構築を図っていきましょう。