スキルアップのために転職したい人の志望動機の話し方【例文あり】

 
スキルアップのために転職をしたい。でも志望動機はどういうふうに言えばいいんだろう。

こんな悩みにこたえていきます。

先日、「スキルが身につかないなら転職すべきか?」という記事を投稿しました。

スキルが身につかないなら転職すべきか?

この記事ではスキルアップには様々な方法があり、転職もその一つの手段になり得ると書きました。実際、私の転職理由の一つもスキルアップでした。

今回は、スキルアップを理由に転職する際の「志望動機の話し方」を解説します。

というのは、単純に「スキルアップしたいから入社したいです」では企業の担当者に快く思われない可能性があるからです。

スキルアップの為に転職を決意した人には参考になる記事かと思いますので、是非、目を通してください。

スキルアップのために転職をする人
スキルアップが転職理由の場合の志望動機のつくり方

スキルアップが転職理由の志望動機の言い方

スキルアップが転職理由の志望動機の言い方について、以下の流れで解説をします。

  • 転職理由の説明の仕方・例文
  • 志望動機の説明の仕方・例文
  • 注意点

それではいってみましょう!

転職理由の説明の仕方・例文

志望動機の前に転職理由について解説をします。

なぜなら、面接では転職理由と志望動機の両方を聞かれることがあるからです。

簡単に言うと、転職理由とは現職から転職したい理由です。

一方、志望動機は数ある企業の中で、その企業を志望する理由です。

当然、転職理由と志望動機には一貫性があるべきです。

転職したい理由と全く違う理由で企業を志望していたら、そもそも転職したいという思いは何だったのかとなってしまいます。

両方をしっかりと考え一貫性がとれるようにしておきましょう。

前置きが長くなりましたが、スキルアップのために転職をしたい人の転職理由について説明をします。

私のオススメの構成は以下の通りです。

  1. 転職理由(~スキルを身につけたい)
  2. そのスキルを身につけたい理由
  3. スキル習得に転職が必要な理由
  4. 入社後に実現したいこと

その構成で作った例文は以下の通りです。

デジタルマーケティングのスキルを身につけ成果を上げたいのが転職理由です。現職ではマーケティング担当者として~といった成果を上げ、マーケティング活動を更に強化するためにデジタルマーケティングのプロジェクトを提案しました。その背景として、今までは展示会やセミナーといったリアルな場が見込み客の発掘の場でしたが、今やオンラインでの情報収集が主流になっている為、デジタルマーケティングが必要だと考えたからです。ただ、現職ではデジタルマーケティングのプロジェクトを提案しても会社の方針として認められず、スキルを伸ばす機会も得られない為、転職を決意しました。リアルを中心としたマーケティングのスキルに加えて、デジタルマーケティングのスキルも身につけることで、売上アップに貢献したいと考えています。

ここでのポイントとして以下を押さえるようにしましょう。

  • 前向きに話す
  • 実現したいことも話す
  • 今の会社でやるだけやったことを話す

前向きに話す

転職するということは、今の会社に何かしらの不満や方向性の違いがあるからということは面接官も分かっています。

ただ、ストレートに不満を聞かされると、自社でもまた同じ不満をもって辞めるのではないかと不安になります。

そこで前向きな表現に変えて話しましょう。例文を見てもらえると分かりますが、~したいから転職をするという言い方になっています。

不満があるから~するという言い方とは、受け取り手の印象が違います。

ちなみに、私は転職という行為自体を前向きなことだととらえています。

世間一般ではネガティブに言われることもありますが、自分の人生を良くするために自ら主体的に行動を起こす転職はポジティブなものだと思っています。

実現したいことも話す

単に転職理由を説明するだけではなく、実現したいことも合わせて話しましょう。

これによってよりポジティブな印象になりますし、しっかりと仕事に向き合って自分のやりたいこと、すべきことが分かっていることを伝えられます。

今の会社でやるだけやったことを話す

今の会社でも自分の希望を叶えるために、やるだけのことはやったことを話すようにしましょう。

これがないと、辛いことがあったら、また辞めてしまうのではと思われます。

やるだけやって、どうしてもダメだったので転職することを伝え、「それならば仕方がないな」と思ってもらえるようにしましょう。

志望動機の説明の仕方・例文

さて、いよいよ本題であるスキルアップのために転職したい人の志望動機の話し方について解説をします。

私のオススメの構成は以下の通りです。

  1. 志望理由
  2. 志望理由の背景
  3. 活かせる経験やスキル
  4. 入社後にやりたいこと

その構成で作った例文は以下の通りです。

御社でデジタルマーケティングのスキルを向上させ、私の強みであるリアルの場でのマーケティングと組み合わせた施策を実行したいと考え志望しました。現職において顧客の情報収集の場がデジタルに移行していることを強く実感したのがその背景です。御社においては他社に先駆けてデジタルマーケティングに積極的に取り組んでおられる点に魅力を感じています。前職ではB2B領域において、主にリアルな場でのマーケティングに5年間取り組み、目標とする市場シェアの数字に対して120%を達成する成果を上げました。その経験に加え、デジタルマーケティングのスキルを習得することで、御社の売上拡大に貢献したいと考えています。

これは例文なのでかなりふわっと書いており、実際はもっと「なぜその企業か」や「どういったことをやりたいか」を膨らませる必要はありますが、基本骨子はこのような感じです。

注意点

スキルアップが転職理由・志望動機になるときの注意点としては、企業はスキルアップのための場ではないということです。

この前提を忘れて「スキルアップしたいので志望します」と言ってしまうと、企業からは快く思われません。

企業はあくまで売上や利益といった事業目標を達成するために存在しています。

そしてその達成に人が必要なので、人を雇って給料を払っているのです。

ですので雇用の理由は、決してスキルアップをしてもらうためではありません。

ただし、成果を出すためにスキルアップをしてもらう必要はあるので、OJTや研修を企業として従業員に実施しています。

スキルアップだけを転職理由・志望動機で語るのではなく、あくまで成果を上げるためにスキルアップが必要という位置付けで話すようにしましょう。

まとめ

この記事では、スキルアップのために転職したい人の志望動機について、例文を使いながら解説をしてきました。

転職理由や志望動機は面接の一つの関門です。

ここで面接官に突っ込まれたり、上手く話せず自滅したりすることも多いです。

大事なのは面接官の立場になって、どういった話の内容、話し方をすれば納得してもらえるかをしっかりと考えることです。

スキルアップが目的の場合も、スキルアップだけを語ると面接官の心情としては良くないため、相手の立場になって言い方を考えるようにしましょう。

転職理由と志望動機は以下の記事でも解説をしています。

転職理由のつくり方

転職における志望動機のつくり方【面接官が納得する説明】

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