キャリア・転職・就活に興味のある方は、Utsuさんを知っていると思います。
YouTubeのおすすめに出てきて見たという人も多いのではないでしょうか。
今回、そのUtsuさんの「適職の結論」を読み、共感することが多かったので書評としてブログに書きます。
キャリアに悩むサラリーマンの方におすすめの本です。
適職の結論

「適職の結論 あなたが気づいていない「本当の強み」がわかる(宇都宮隆二著、SBクリエイティブ、2020年)」を読みました。
実はキャリアに関する本は、最近あまり読まないようにしていました。
というのも今までかなりの数を読んできたこともあり、なかなか新しい情報や知識を得られなくなってきたからです。
それよりも自分が伸ばしたいビジネススキルに関する本を優先して読んでいました。
しかし、今回Utsuさんの本は発売してすぐに購入しました。
Twitterでこの本の存在を知り、期間限定で特定の書店で購入すると特典としてUtsuさん厳選の「今オススメしたい超優良企業のリスト」が手に入ると知ったからです。
しかし本の中身も良かったです。
そこには仕事やキャリアに関する本質が書いてありました。
- 適職の見つけ方
- 強みの見つけ方
- 転職への向き合い方
適職の見つけ方

本書のテーマである適職ですが、私自身も長年悩んできました。
「何がやりたいのか」「何に向いているのか」を模索してきました。
私の経験については、自分に合った仕事の見つけ方に書いています。
そしてこのUtsuさんの本にも簡単に適職を見つける方法はのっていません。
しかしこれは当たり前と言えば当たり前です。
なぜならみんな育ってきた環境や経験してきたことも違うので、やりたいことや得意なことは異なっていて当然だからです。
簡単に適職を診断できるわけないですよね。
なので自分にとっての適職は自分自身で自問自答して見つけるしかないのです。
本文を引用します。
正しい自己理解によって「あなたが気づいていない本当の強み」がわかり、結果として自分にぴったりの適職と出会うことができるのです。
本書にはこういった適職の見つけ方の本質的な考えが書いています。
自分の天職は何なのか悩んでいる人はきっと何かしらのヒントを本書から得られるのではと思います。
自分の強みを知ることの大切さ

本書では「自分の強み」を見つけることが推奨されています。
これは私も同感です。
私の例えですが、少し極端ではあるもののプロ野球選手やプロサッカー選手は能力が高く結果を出せるからプロになれています。
私たちも同じで私たちの能力で会社に貢献できるから会社は雇用しているのです。
そう考えると雇用理由は、私たちに結果を出す能力(強み)があるからです。
当然嫌いなことよりもやりたいことを仕事にすべきだとは思いますが、それよりも前に自分の強みを発揮することができる仕事(会社や職種)を選ぶべきなのです。
そうでないと、できない自分に絶望して辛い思いをすることになります。
この話は、仕事は得意・好きのどっちで選ぶ?にも書いています。
本書には、その自分の強みの見つけ方について解説があります。
自分の強みがいまいち分からないという方は、是非一読することをおすすめします。
転職への向き合い方

本書を読むと転職への向き合い方についても考えさせられます。
一般的に転職する理由は以下の3つが多いと思います。
- 給与等の待遇面
- 人間関係
- やりたい仕事
こういった点は日々の生活を送るうえで大事なのは間違いありません。
しかしUtsuさんはより本質的な考えに言及しています。
それは人生の目的をまず初めにもつということです。
人生の目的さえ定まっていれば、あとはそのゴールに近付くための一つの手段として転職を使えばいいだけなのです。
以下に関連する文章を引用します。
今の会社に残るにせよ、転職するにせよ、希望するキャリアを実現できるかどうかは人生の目的が定まっているかどうかにかかっています。
仕事を通じてそれに近づいていく。手段としての仕事を突き詰め、どんどん制度が高まっていく。それこそが自分の「天職」です。
この考えを知ると「とにかくいい会社に入りたい」「いい会社に入ったら万事OK」という考えは根本的に違うということが分かります。
もっと大きな視点で考えるべきなのですね。
そして人によって価値観は違うので、人生の目的も当然異なっているはずです。
なので、その人にとって自分のゴールに近づけるいい会社であったとしても、必ずしも万人にいい会社ということではないはずです。
転職をゴールにするのではなく、あくまで目的達成の手段と位置付け使っていく姿勢が大事なのです。
本書にはこういった転職への向き合い方について解説されています。
まとめ

今回はUtsuさんの「適職の結論」について書きました。
さすが百戦錬磨のビジネスパーソンだけあり本質的な内容が書いてあります。
これは手元に置いておきキャリアに迷ったときに何度も読み返したい本です。
本書では自分の人生の目的を見つける話が何度も出てきます。
しかし人生の目的と言うのはなかなか簡単に見つからないものだと思います。
無理やり決めることもできません。
社会人としてさまざまな経験をするなかで、自分の価値観を自問自答する日々を送りやっと徐々にクリアになっていくものだと思っています。
会社に言われた仕事を何も考えずこなすだけだと見つかりません。
人生100年時代と言われる長い人生だからこそ、しっかりとゴールを定めて着実に進んでいきましょう。
興味のある方のために本のリンクは以下に貼っておきますね。