こんな疑問に答えていきます。
仕事をしていると「あの人は優秀だよね」といった会話を聞くことがあります。
そんなときに私は「優秀って一体どういうことだろう?」という疑問が浮かびます。
もちろん何となくは分かります。
例えば、理解が早い、鋭い意見を言う、仕事が早いとかですよね。
しかし私が「この人は本当にすごいな」と感じる優秀さは、それとは違います。
それは自ら仕事をつくれる人です。
この記事では、優秀な人材の定義について説明したうえで、どうやったら、そのような人になれるかについて解説します。
優秀な人材になるにはどうすればいい?

まず、そもそもの優秀な人材の定義ですが、一般的に優秀といわれる人には、3パターンぐらいあると考えています。
- リレーションシップが上手い人
- 言われたことがすぐできる人
- 自ら仕事をつくれる人
そして、私が優秀だと考えるのは「③自ら仕事をつくれる人」です。
この記事では、この①~③がどんな人かを解説したうえで、私が優秀と感じる「③自ら仕事をつくれる人」になる方法を説明します。
では行ってみましょう!
優秀といわれる3パターンの人

一般的に優秀といわれる人について、それぞれどんな人かを解説します。
リレーションシップが上手い人
このリレーションシップが上手い人というのは、人間関係を作るのが上手い人です。
会社で特に重視される人間関係とは、ズバリ上司との関係です。
上ばかり見ているのでヒラメ社員やごますりが上手とネガティブに言われることが多いです。
しかし私はそのリレーションシップも突き抜ければ、一種の才能だと思うようになりました。美しいとさえ思うのです(笑)
というのも、なかなかできないんですよね。
例えば、上司の言動を常にチェックして喜ばれることを先回りしてやる。嫌なことを言われても笑顔で受ける。夜は一緒に飲みに行って、休日もゴルフをする。
これ普通の人間にはできないと思うのです。
ビジネスパーソンとしてはどうかという意見もあるかと思いますが、サラリーマンとしては優秀だと私は考えています。
ちなみにこういった方を優秀と言う人は、その人の上司が多いです。
上司にめちゃくちゃ気を使っているので、当たり前と言えば当たり前ですね。
言われたことがすぐできる人
次は言われたことがすぐできる人です。
「言われたことができるって当たり前では?」との声もあるかと思います。
しかし、仕事をしていると、言われたこともできない人って結構います。
全くできない人以外にも、指示とずれた内容をアウトプットとして出す人。アウトプットの質が低い人。納期を守らない人も言われたことができない人です。
そういった人と比較して、 言われたことがすぐできる人は優秀と言われるのです。
上司からしたら非常に頼もしい存在です。
自分の言ったことを、期待するレベルで納期通りにやる部下は重宝します。
自ら仕事をつくれる人
ここまで2パターンの優秀と言われる人を書いてきました。
ただ、私が思う真に優秀な人というのは、③の自ら仕事をつくれる人です。
この自分で仕事をつくるというのが、結構難しいんですよね。
まず、自分の時間を売っているサラリーマンのマインドでは、なかなかこういうアクションにつながりません。
仕事をつくる=仕事を増やすことになりかねないからです。
少しでも楽をしたい、早く帰りたいと思っている人は、わざわざ自分から進んで仕事をつくりにいきませんよね。
また、大企業ではこういった、ある意味余計な動きは出世に響く可能性すらあります。事なかれ主義がはびこる理由がこれです。
なので、自ら仕事をつくる人はサラリーマンでありながらも、どこか起業家マインドももっていて、仕事で自分を磨きたい、自分の名を上げたい、面白い仕事をしたいという考えがある人なのです。
同じサラリーマンでありながら、ちょっとタイプが違うんですよね。
もっと言うと、特に若手は自ら仕事をつくるのが難しいです。
それは経験がないからというだけではなく、そもそもやることが多いからです。
日常的に上から指示が落ちてくるので、それをやりながら、更に新しい仕事を自分で企画するのは至難の業なのです。
組織で働いていると上の人は指示をするのが仕事でもあるので「あれをやれ」「これをやれ」とある意味気軽に言えますが、実行部隊の一般社員はやることがあふれており、いつも仕事に追われているので新しいことをやる余裕なんて、とてもないのです。
そんな状態で、自ら主体的に企画をして、新しい仕事をつくるというのは、その創造性だけじゃなく、マインド面でもかなりモチベーションが高くないとできないのです。
よって総合的に考え、私は単に言われたことを完璧にやる指示待ち人間よりも、自ら企画して仕事を生み出すことができる人材の方が何倍も優秀だと感じるのです。
そしてこういった人材は今の時代に求められています。
いわゆる伝統的なビジネスが今の日本では伸び悩んでいます。国内市場は成長しておらず、今後も高齢化・少子化で大きな経済成長が望めません。
そんななか、企業が成長するには新たな事業が必要です。
なので、新しい事業を生み出すことができる人材は貴重ですし優秀なのです。
優秀な人になる3ステップ

それではいよいよ、どうやったら自ら仕事を生み出せる優秀な人材になれるかについて書いていきます。
簡単に言うと、言われた仕事をやるだけではなく、自らが必要だと考える仕事を率先してやるのです。
私のやり方は以下の3ステップです。
- 課題を見つける
- 課題の解決方法をつくる
- 課題の解決方法を実行する
課題を見つける
まずは課題を見つけましょう。
と言っても、日々仕事をしていたら課題だらけですよね。
その様々ある課題の中から、どれを解決したら自分の携わる事業にインパクトが大きいかを考えてみましょう。
インパクトとは売上が上がる、利益が上がるということです。
コツとしては自分よりも一つ、または二つ上の職位になったつもりで考えるのです。
担当者なら課長や部長。課長なら部長や事業部長の立場で考えます。
そうすることで目の前の課題だけでなく、事業全体を俯瞰して見ることができ、よりインパクトの大きい課題が見つかります。
課題の解決方法をつくる
次は課題の解決方法を立案します。
課題解決には、様々なアプローチがあります。
低予算かつ短時間でできるものの、インパクトの小さいもの。予算も時間はかかるが、インパクトも大きいものが解決策にはあるでしょう。
会社が置かれた状況から、どの選択肢が良いかを考え、解決策をつくりましょう。
課題の解決方法を実行する
最後は解決策の実行です。
小さな施策であれば自分の裁量で実行できますが、その範疇を超えている場合は上長に許可を得る必要があります。企画書をプレゼンして承認を得ます。
また、自分一人でできる内容もあれば、人を巻き込む必要がある場合もあります。
人の巻き込み方については、仕事で周囲を巻き込む方法【ビジネスパーソンに必須】で解説しています。
この3つのステップは一筋縄ではいかないものです。上司に反対されたり、プロジェクトに賛同が得られなかったりして挫折することもあるでしょう。
プロジェクトへの賛同については、プロジェクトに賛同してもらうには?に書いています。
しかし私はこういった自ら企画を立てて推進をする体験は大きな経験値になると考えます。ある意味、起業家の予行演習の様なものです。
まとめ

今回は優秀な人材について書きました。
改めてですが私が考える優秀な人材とは自ら仕事を創造して、売上や利益に結びつけられる人材です。
これはサラリーマンには難しいことです。特に伝統的な大企業では大変です。
しかし、こういった人材こそが今まさに求められています。失われた30年を打開するには、このように積極的に人が大量に出てくるべきなのです。
新しい仕事というのは、上手くいかなくて当たり前です。
失敗することもあるでしょう。
しかし、こういった積み重ねは自身の大きな財産になります。
是非、主体的に動いていきましょう。