テレワーク・在宅勤務は転職活動のチャンス?

 
テレワーク期間中の今は絶好の転職活動のチャンスでしょうか?通勤時間が減ったので時間が増えています。
 
時間は増えましたが採用が減っているのが気になります。また内定取消しもないか不安です。

2020年はテレワーク・在宅勤務が増えました。

緊急事態宣言解除の後は、通常出勤に戻った企業がある一方、継続してテレワーク・在宅勤務を実施している企業もあります。

テレワーク・在宅勤務の場合、通勤時間が減った分、自由に使える時間は増えます。

時間があると、こんな不安定な状況のなか「将来どうしようか」と今後のキャリアや転職について考える人もいると思います。

この記事ではテレワーク・在宅勤務の今、将来に向けて転職活動をすべきかという点について掘り下げていきます。

テレワーク・在宅勤務の今、転職活動を検討している人
今転職活動をすべきかどうか

テレワーク・在宅勤務は転職活動のチャンス?

テレワーク・在宅勤務をしている今は転職活動のチャンスでしょうか?

チャンスである一方、留意すべき点もあると考えています。

チャンスな理由

  • 転職活動に使える時間が多い
  • 企業のスタンスを見極める良い機会
  • 採用を積極的にしている企業もある

転職のリスク

  • 企業の採用は減少の傾向
  • 内定取り消しなどのリスクはあり
  • このご時世なので業績が不透明

次から詳しく解説をしていきます。

テレワーク・在宅勤務は転職活動のチャンスである理由

テレワーク・在宅勤務期間中が転職活動のチャンスである理由を説明していきます。

転職活動に使える時間が多い

一つ目の理由はシンプルに使える時間が増えているからです。

  • 在宅勤務で通勤時間が減った
  • 在宅勤務で無駄な仕事が減った
  • このご時世なので余暇も自宅で過ごす時間が長い

こういった理由で時間が増えた方もいるのではないでしょうか?

自宅にいて落ち着いた時間があると、将来のことをいろいろ考えますよね。そのなかで、これからのキャリアをどうすべきか、今の会社のままで本当に良いのかと考えるのは自然なことです。

こういった時間を活用して転職活動をはじめるのは良いアイデアです。

なぜなら、転職活動では準備が重要です。そして準備には時間がかかるからです。

時間がある今こそ、自己分析、業界・企業といった志望先のリサーチ、履歴書・職務経歴書の作成、面接練習などを進めておくべきです。

転職活動の流れは、転職の手順を分かりやすく解説をチェックしてください。

しかし、転職活動をすることに迷う方もいると思います。しかし私は迷うのであれば転職活動をすべきだと考えています。

なぜなら、一人で悩んでいてもなかなか答えは出ませんし、転職活動=転職にはならないからです。

当たり前ですが、転職活動をしても転職しないケースもあります。それは、転職活動を途中でやめる場合や、内定が出ない場合です。

このように転職活動をしたらすぐに転職になるわけではないので、もんもんと迷うのであれば自己分析や情報収集からはじめることをおすすめします。

自己分析や情報収集の結果、やはり転職をやめておこうと結論が出るのは良いと思いますし、私は時間の無駄だとは思いません。

なぜなら転職はあくまで何かを叶える手段であり目標ではないからです。検討した結果、転職しない結論に至るのは問題ないのです。

このように真剣に自分のキャリアについて考える時間をもつことが今の時代は大事だと思っています。

こちらも参考にしてください

転職すべきか迷っている人へ【知っておくべき考え方3選】

今すぐ辞めるつもりがなくても転職活動をすべき理由

企業のスタンスを見極める良い機会

今、転職活動がチャンスである理由の二つ目は、企業のスタンスを見極める絶好の機会だからです。

業績が良いときは、なかなか企業の本当の姿は見えないかと思います。しかし、こういった非常事態では、企業のスタンス・対応が明確に出てきます。

これは人の本性が想定外の事態の際に出やすいのと同じです。企業も結局は人の集まりで、人が意思決定をしていますからね。

業績がピンチになって、先が見えないときに、常識的に考えておかしいこと、ルールを逸脱したことをさせようとしていないか、よく見る必要があります。

また、経営者がこういったピンチに対して適切な打ち手を講じることができているか、危機にしっかり対応できているかもよく見ておきましょう。

もし、どうしても企業の対応に納得いかないのであれば、転職などのオプションを考えた方が良いかもしれません。

採用を積極的にしている企業もある

企業の中には、あえてこの状況だからこそ積極的に人材を採りに行っている会社もあります。

  • IT関連企業、医薬関連企業など業績が伸びている企業
  • 競合が採用を控えている今は優秀な人材を採るチャンスと考える企業

こういったチャンスが転がっていることも認識しておくべきでしょう。

今、転職するのにはリスクもある

ここからは、今転職するリスクについて見ていきたいと思います。

企業の採用は減少の傾向

転職エージェントなどの調査結果を見ると、やはり求人の数は減ってきているようです。採用はどうしても業績と連動することがあります。

一方、会社の先行きに不安を感じる人や、この記事にある様に時間がとれた人もおり、転職希望者自体は増えているようです。

求人が減って転職希望者が増えているとなると、当然競争は厳しくなり、希望の会社から内定がもらえない可能性が高くなります。

景気が良いときだともっと良い会社に入れるかもしれないことを考えると、この厳しいときに動くのは良い選択ではないとも考えられます。なぜなら、人にもよるものの、転職は人生でそう何回も何回もやれるものではないからです。

今思い切って転職するか、それとも待つかは判断が難しいところです。

内定取り消しなどのリスクはあり

最悪のケースは、内定が出たにもかかわらず、業績悪化を理由に内定取り消しになることです。また、入社した後も、試用期間中の解雇のリスクは通常時よりも高いと考えられます。

今は出戻りなども増えているとはいえ、さすがに「内定取り消し・試用期間中の解雇になったから、戻してください」とは前の会社にも言えないので、また転職活動をするはめになります。しかも、転職市場は厳しい状況です。

そういったリスクを覚悟する必要があります。

こちらも参考にしてください

転職に失敗したら出戻れるか

このご時世なので業績が不透明

既にさまざまな業界・企業で業績が悪化しています。しかも、その影響が終わる時期が読めないため、不透明な状況が続きます。

特にリアルな場をビジネスの主戦場としている業態は厳しく、航空・旅行・観光・エンタメ・外食・自動車などで大きな影響が出ています。

せっかく転職をしても急な業績の悪化で思ったような収入が得られなかったり、最悪はリストラなどで、また職探しをしないといけない可能性もあります。

結局は自分の決断次第だが、キャリアは自分でつくるべき

ここまで、今転職をするチャンスとリスクを見てきましたが、最終的に「転職するかどうか」の決断をできるのは常に自分自身です。

そもそも転職にはリスクがあります。そしてこの非常事態の状況では、そのリスク度合いが通常よりも大きくなっていると考えられます。しかし一方でチャンスの側面もあります。

そういったことを総合的に判断し転職するかを自分で決める必要があります。

「普段は忙しくて取れない転職活動の時間がある」「今の会社にいるのは耐えられない」と考えて転職をするのも一つの考えですし「リスクが大きすぎる」と判断して待つのも一つの考えです。

また、もう一つ考慮に入れないといけないのは、今このタイミングで働き方が大きく変わろうとしている点です。

トヨタが在宅勤務を恒久化しましたし、日立製作所・富士通・資生堂などがジョブ型雇用の導入を決めました。

その他にも、社員を雇用するのではなく、フリーランスへ委託するケースも増えており、フリーランスへのクラウドソーシングやマッチングサービスが増えてきています。

こちらも参考にしてください

大企業の社内副業制度やフリーランス化【変わる働き方】

ジョブ型雇用とテレワーク【新しい働き方は定着するか】

育児や介護中でもフリーランスなら仕事ができる【広がる選択肢】

つまり今の企業は様々な選択肢を使い分けながら、働き手を確保しようとしているのです。

これに対応するには、私たちも会社任せのキャリアではなく、自分で主体的にキャリアをつくっていくべきです。

不安定な時代なので「自分のできること」「自分のやりたいこと」を考え、そのスキルを社内外で磨きながら人材の価値をあげていく必要があります。

そして必要に応じて転職活動をして、転職市場の動向を肌で感じ、自分の市場価値を把握するべきだと思います。

転職市場での市場価値は、転職市場での市場価値とは?を参考にしてください。

慌てて転職(会社を変える)必要はありません。しかし、キャリアについては是非考えてみてください。

そして必要に応じて、まずは転職活動をはじめて自己分析や情報収集をすることをおすすめします。また人によっては副業やフリーランスといったオプションも同時に考えるべきとも思います。要は不安定な時代だからこそ、腹案をもっておくべきだと考えるのです。

こちらも参考にしてください

稼げる人材になるためのスキル戦略

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