このように転職活動で、もやもやとした経験はないですか?
私はあります。
転職活動でピンとこないのは、直感的に何かが引っかかっているのです。
この記事ではピンとこない状態をできるだけロジカルに解決する方法を伝えます。
ピンとこない状態を解決して、転職するかしないかハッキリさせましょう。
転職活動でピンとこない時

転職活動でピンとこないのはなぜでしょうか?
ピンとこないのは、ズバリ何かが引っかかっているのです。
はっきりと悩みが分からないものの、深層心理で何か納得がいっていないのです。
その納得がいかない理由が何かを探っていきましょう。
転職での主な懸念点は以下の内容です。
ピンとこない原因が、このなかにあるか見ていきましょう。
突き詰めていけばこの中のどれかが理由かなと思います。
- 出世
- 給与・福利厚生
- ワークライフバランス
- 社会的な評価・ステイタス
- 会社・社員の雰囲気
- オフィス
- 立地
ピンとこない状態を放置しておくと、気持ちが悪いですし、それが後々大きな問題になる可能性もあります。
あなたと企業の双方が不幸にならないように、早めに解決しちゃいましょう。
ピンとこない理由の解決方法

ここからはピンとこない状態を具体的に解決していきましょう。
以下のステップで対処していきます。
- ピンとこない理由を紙に書き出す
- ピンとこない理由を分別する
- 最終的に判断をする
1.ピンとこない理由を紙に書き出す
まずは漠然としているピンとこない理由を紙に書いて整理しましょう。
なぜ紙に書くかというと、人は紙に書いて整理することで頭の中でぼんやりと考えていることがクリアになるからです。書くことで思考の矛盾にも気づきます。
ピンとこない理由には、下記のようなものがあるかと思います。
- 新卒の社員よりも出世が遅いのでは
- 給与が成果給で今より下がるのでは
- 仕事がきびしくて余暇が減るのでは
- 社会的ステイタスが今よりもおとる
- 面接で出てきた社員と合わなさそう
- オフィスが想像より綺麗でなかった
- 立地が悪く今より通勤時間がかかる
この例も参考に、引っかかっている点を思いつくがままに書き出していきましょう。
どんなに小さな点でも構いません。それがモヤモヤの原因かもしれないからです。
その会社のピンとこないリストができましたでしょうか?
2.ピンとこない理由を分別する
次は、先程書いたピンとこない理由を分別していきます。
ピンとこない理由は大きく「ハッキリと理由が分かっているもの」と「悪いことが起こる可能性があるもの」の2つに分けられます。
先程の例をその2つに分類してみましょう。
①ハッキリと理由が分かっているもの
- 社会的ステイタスが今よりもおとる
- オフィスが想像より綺麗でなかった
- 立地が悪く今より通勤時間がかかる
②悪いことが起こる可能性があるもの
- 新卒の社員よりも出世が遅いのでは
- 給与が成果給で今より下がるのでは
- 仕事がきびしくて余暇が減るのでは
- 面接で出てきた社員と合わなさそう
こういった感じで分けられましたでしょうか?
3.最終的に判断をする
ピンとこない理由を分けたら、最後にそれぞれどう対応するか判断しましょう。
ここで判断することが何となくピンとこない状態をスッキリさせるコツです。
①ハッキリと理由が分かっているもの
「①ハッキリと理由が分かっているもの」が理由でピンとこないのは、大きな問題ではないものの何か気になるということだと思います。
これは「もやもやの原因が何かは分かっており、おそらくたいしたことではないが何か引っかかる」という状態かと思います。
この対処法は、この転職で得られるものと、その気になっていることを比べて、最終的に転職するかどうか判断をすることです。
転職したいということは、現状から変えたい何かがあるはずです。
その変えたいものと、気になることを比べて「仕方がない。これは我慢するか」と納得するか「いや、思っていたよりも自分にとって重要な問題だ。ゆずれない」と転職を考え直すか決めるのです。
正直、全てが今よりも良くなる転職と言うのはなかなか無いです。
何かが良くなれば悪くなるものも出てきます。
そしてどっちにするかは転職を決めるあなたが判断するしかないのです。
②悪いことが起こる可能性があるもの
次は「②悪いことが起こる可能性があるもの」が理由の場合です。
これは、 現時点では将来どうなるか分からないので判断が難しいです。
しかし、きっと何かを直感で感じとっているのだと思います。
この対処法は、あとで後悔しないためにも、できる限り情報を集めリスクを把握したうえで最終的に判断をすることです。
先程の例で、情報収集の方法を説明します。
新卒の社員よりも出世が遅いのでは
社内の評価体系が中途採用と新卒採用で同じか確認しましょう。また、中途採用者の昇進状況についても聞いてみましょう。
給与が成果給で今より下がるのでは
ベース給与とインセンティブの割合を確認して、最悪ベース給でもやっていけるかを考えましょう。
仕事がきびしくて余暇が減るのでは
社員との面談をセッティングしてもらい状況をヒヤリングしましょう。労働時間は部署やその人次第のところはあるものの、会社で傾向はあるので確認しましょう。
面接で出てきた社員と合わなさそう
面接で会った社員以外とも面談をセッティングしてもらい話してみましょう。特に自分と一緒に働くメンバーと会話してみましょう。
いかがでしょうか?
ピンときていない状況は、いくら一人で悩んでいても決して解決しません。
悩むのであれば、実際に行動して情報収集することで対応していきましょう。
繰り返しになりますが、正直、待遇や仕事内容といった全ての側面が、現職よりも良くなる転職というのは少ないです。
何かが良くなれば何か悪くなるのが普通です。
ですので、最後は今回そもそも転職を決めた転職したい理由をもう一度振り返り「転職によって得るもの」と「失うもの」を比べて、どっちを取るか決めるしかないかと思います。
また、転職の判断には中長期のキャリアプランも大切です。
転職さえすれば、全てが万事うまくいく訳ではありません。
あとで後悔しないためにも、転職後どのようにキャリアを築いていくかの中長期のキャリアプランを考えておくべきです。
中長期のキャリアプランを考えることで「将来どのようになりたいか」「この転職はその目標につながっているか」といった大きな視点がもてます。
この中長期のキャリアプランをもつことで、行き当たりばったりの転職を防ぐことができるのです。
キャリアプランについては、キャリアプランが思い浮かばない人へ【今やるべきこと】も参考にしてください。
まとめ

この記事では転職活動でなんかスッキリしない、もやもやとしたピンとこない状態の解決方法を説明してきました。
ポイントは頭の中だけで考えるのではなく、紙に書いて整理し、タイプ別に分類したうえで解決のためのアクションをとっていくことです。
ピンとこない理由がハッキリと分かっているものについては、大した問題ではないものの納得がいっていないものなので、後は自分が判断するだけです。
ピンとこない理由が現時点では悪いことが起こるか分からないものである場合は、可能な限り情報を集めたうえで、これも自分が判断するしかありません。
身も蓋もありませんが、やはり会社は入ってみないと完全には分からないものです。
一緒に働く同僚との人間関係はまさにそれで会社に入るまで分かりません。
ですので、集められるだけ情報を集めたら、どこかで区切って転職するかどうか判断をするようにしましょう。
その結論がどちらであれ、後悔だけはしないようにしていきましょう。