こんな疑問について考えを述べていきます。
社会人になると成長っていう言葉をよく聞きますよね。
私は昔、成長と聞くと「給料が急に増える訳でもないのに、なんで成長しないといけないんだろう」や「苦労せずに済むのならそっちの方がいいよね」と冷めた感じで思っていました。
つまり、簡単に言うと成長という言葉にアレルギーがあったのです。
そして実は今でもあまりに成長、成長と言われると違和感を覚えます。
しかし、成長すること自体の大切さについては、最近少しずつ分かってきたつもりです。今日はそんな話について書いていきます。
なぜ私たちは成長しないといけないのか?

この記事では社会人の成長について書いていきます。
ただし、成長する・しないは、ぶっちゃけ個人の自由です。
成長したい人はすればいいし、したくない人は無理にする必要もないと思います。
それでも私が成長することは大事だと思う理由は以下です。
- 難易度の高い仕事ができるから
- 会社や世の中に貢献できるから
- お金の面でもメリットがあるから
- 達成感を感じて自分が嬉しいから
それぞれ解説をしていきます。
難易度の高い仕事ができるから

成長すると難易度の高い仕事ができるようになります。
これは当たり前ですよね。
会社に新卒で入ったら、いきなり誰もやったことのないような超大型プロジェクトにアサインされることなんてほとんどなくて、普通は既存事業を先輩から引き継いでいきます。
それも全ての仕事を一気に引き継ぐことはなくて、先輩の仕事のなかでも比較的簡単な仕事を任されて、それができるようになったら次の仕事を任されてと、徐々に難易度を上げていくのが普通です。
具体的に言うと、例えば初めはコピー取りや伝票処理、会議の議事録作成から始めて、その後、自分でも実際に企画を考えたり、会議で発言したりと仕事の難易度がステップバイステップで上がっていくイメージです。
このように成長をすることで、難易度の高い仕事ができるようになります。
ただし、人によってどこまで成長するかは異なっています。
いわゆる新入社員がする仕事は大抵全員がこなせるようになるものの、その後どこまで成長するかは、元々の適性であったり、その人の努力であったり、経験する仕事の内容などで差が出てきます。
ここまでで、成長すると難易度が高い仕事もできるようになるということについては、理解いただけたかと思います。
しかし、それが本当に成長するのが大事な理由?って疑問がありますよね。
「別に難易度の高い仕事なんてしたくないし」という声もあるかと思います。
次からは、じゃあ成長して難易度の高い仕事ができるようになった先に一体何があるのかということを深掘りしていきます。
会社や世の中に貢献できるから

昔を思い返すと、大きく成長したなと思うことが皆さんないでしょうか。
私の経験でいうと、例えば新入社員の頃は電話応対でもドキドキしましたし、実際上手く話せませんでした。
電話の向こうの人が話す会社名や名前、用件を書き取るのも一苦労でした。しっかり聞き取れなくて、よく先輩に怒られたものです。
この電話の例は極端ですが、そんなド新人の状態から成長して今があります。
もちろん、あの当時よりも今は、できることが確実に増えています。
私の場合、法人営業、海外営業、事業企画ができるようになりました。これこそがまさに成長です。そして成長の結果、会社の売上や利益にも幾分かは貢献できていると思っています。
ですので成長して難易度の高い仕事ができるようになると、会社に貢献することができると言えます。
そもそも、会社がコストをかけて私たちを雇っているのは、当然、売上や利益をより増やすためです。
成長して仕事ができるようになって、その会社の意図を満たすことができるのです。
そして、会社の売上・利益に貢献するということは、少し大げさに感じられるかもしれませんが、結果として世の中にも貢献することにつながります。
企業が売る商品によって私たちは豊かな生活が実現できますし、企業はそこで得た対価(利益)から、新たな雇用を生んだり投資をしたりして経済が回っていくからです。
このように私たちの成長は会社、ひいては社会全体に貢献するのです。
お金の面でもメリットがあるから

次は生々しい話ですが、成長はお金にも確実ではないものの、つながると言えます。
余談ですが日本ではお金の話は嫌がられることもありますが、そもそも私たちが仕事をしている大きな理由はお金なので、ここでは堂々と書いていきます。
先程書いたように企業が人を雇用する理由は、利益を生み出すためです。
じゃあ、どんな人に給与をいっぱい払おうと思うでしょうか?
それは多くの利益を生み出してくれる人です。
多くの利益を生み出す人は、誰でもできる仕事ではなく、それこそ難易度の高い仕事ができる人です。例えば、何もないところから利益を生む事業を構想できる人。事業の方向性を決める重要な判断を正しく行える人などです。
日本企業では年功序列もあり、多くの利益を生み出す人=難易度の高い仕事ができる人ではない場合があります。
また、たとえ外資系でも社内政治もあるので、必ずしもそこは一致しない場合もありますが、基本的な考えはこれで合っていると思っています。
そして、そんな難易度の高い仕事ができるようになった裏には成長があったはずであり、なので成長はお金の面でも大事なのです。
達成感を感じて自分が嬉しいから

最後は自分自身の気持ちの話です。
シンプルに成長したら嬉しくないでしょうか?
今まではできなかった仕事ができるようになった。お客さまの困りごとを解決して感謝をされた。大きな成果をあげて会社に評価をされた。
こういったことは多かれ少なかれ嬉しいと感じるはずです。
マズローの欲求5段階説でも、人から認められたいという社会的欲求や、あるべき自分の姿になりたいという自己実現欲求があります。
天才であれば何も努力しなくても初めから何でもできて人から認められるかもしれませんが普通はそんなことなくて、日々の積み重ねの結果、成長した後に社会的欲求や自己実現欲求を満たせます。
私もキャリアを振り返ると、正直、楽しいことや嬉しいことよりも、しんどかったことや辛かったことの方が思い出されます。
それでも、営業で大型受注ができたとき、大きなイベントをやり遂げたときなどは時間がたっても忘れられない思い出です。
成長することでそういった仕事ができて達成感を感じられたので、成長は自分の心を満足させることができると思っています。
まとめ

この記事では、なぜ成長しないといけないか?という根本的な疑問に対して、私の考えを書いていきました。
成長を求める理由は、人が働く理由と一緒で人それぞれだと思っています。
私のあげた考えに全て同意してくれる人もいれば、一つも当てはまらないという人もいるかもしれません。
そして成長したくない人は無理にしなくてもいいと思っています。
ただ、もしこの記事が昔の私のように「なんで成長しないといけないんだろう」とモヤモヤしている人の目の前の霧が少しでも晴れることに役立てれば嬉しく思います。
成長に関しては、以下の記事も書いていますので、もしよければ読んでください。